キャッシュについて

岩田氏のコメントから、Wiiの持つキャッシュ機能についても詳しいことがわかってきました。以下のコメントです。

最近のゲームは,起動時間が長すぎると感じています。その一つの理由に,ディスクからのデータの読み込み時間がある。それは光ディスクもHDDも同様に存在する。私は以前から,「電源を入れてから,3秒でゲームを立ち上げてほしい」と開発陣に話している。私がせっかちな性分というのもあるが,周囲の人に聞いても,皆ゲームの待ち時間はつらいという。コア・ゲーマーでもつらいのだから,ましてやこれまでゲームに関心がなかった層にはなおさらだろう。だからこそ,フラッシュ・メモリーを使ってデータをキャッシュする構成にしている。

 加えて,より速く起動するような工夫も盛り込む予定だ。具体的には,前回プレイしたゲームのデータを一時的にフラッシュ・メモリに記憶しておく。こうすることで,次回もまた同じゲームをプレイする場合,早期に立ち上がるようにした。光ディスクをフロント・ローディングにしているのは,そこにも理由がある。フロント・ローディングであれば,前回挿入したディスクがそのまま入っているか,といった情報がすぐわかるからだ。

前々から512MBのフラッシュメモリが用意されるとアナウンスされていましたが、その容量やフラッシュメモリという特性からも、これは主にVirtualConsoleやセーブデータ保存に使われるのだろうと思われていました。しかし、実際にはHDDのように、データのキャッシュに積極的に使う模様です。
これには結構びっくり。フラッシュメモリは、自分の認識では書き換えはあまり速くなく、書き換え回数の制限もきつい、という印象があったのですが、この岩田社長のコメントを聞く限り、速度も回数制限も特に心配ないように聞こえます。いったいどういったフラッシュメモリを使っているのか。本当に長持ちするのか?こればっかりは具体的なスペックを聞かせてほしいところですね。とはいえ、すでにPCなどでもHDDをフラッシュメモリで置き換える、という心も見も一部では聞こえてきますし、ここでも何らかの最新技術が使われているのかも知れませんね。