ユーザインタフェースについて

実際にWiiリモコン+ヌンチャクが決まるまでの流れを詳しく説明されていますね。開発は3年前から要素技術開発を始めたとのこと。たしかに、この手の雲をつかむような話は、一朝一夕にはできないですよね。実際かなりの試行錯誤を繰り返したようですし。それでも、「未来のゲーム機の方向性がこっちの方にあるということは確信していた。」という信念を持って開発を続けられるのは、任天堂がエンターテイメントのプロであることも大きいでしょう。
普通の会社だったら、そんな目が出なさそうなこと3年もやってられませんよ。ある程度革新的なアイデアが出ても、上層部が理解できず世に出てこないことも多いでしょう。PS3のコントローラも、アイデア自体は昔からあり、今回いいセンサーができたから載せた、というコメントがありましたが、これもやはりWiiがモーションセンサーを載せてくるとわかったから、初めてゴーサインが出たネタなんだと思います。発想自体は誰もが思いつくものでも、本当に使い方まで完全にイメージし、しかも商品の根幹部分に据えてくるなんて、なかなかできることではありません。
社長自らが信念を持って社内横断プロジェクト化しているからこそ、あのWiiリモコン+ヌンチャクという斬新なコントローラが生まれたのでしょうね。

スピーカーについては、ここ1年で生まれたアイデアのようですね。その理由も、「誰もが5.1chスピーカーを持っているわけではないから」というのが、いかにも任天堂らしい発送です。特に日本は家が狭いし、5.1ch環境はなかなか普及していませんからね。バーチャルサラウンドヘッドホンなどがかなり注目をあつめるぐらいですし。