MS、「Xbox 360 メディアブリーフィング」開催 トライエース参入、「シルフィード」、「カルドセプト」復活、そしてXbox Live ARCADEに「パックマン」、「ギャラガ」登場

米国ではなかなか好調な売れ行きを見せているものの、国内では史上まれに見る大苦戦を強いられているXbox360。その巻き返しを図るべく今後の展開に対する講演が開かれました。これだけの苦戦の状態ですから、よほどの大きな玉を持ってこないと挽回は到底不可能だろうと思われましたが…、その中身は非常に微妙な物でした。以下、2chにあったまとめ。

・アクションとRPGのラインナップを強化すると発表
XNAのプレゼンテーション
FIFAサッカー同梱版箱○の話
・サッカーボールが当たるキャンペーン
・日本ではマーケットプレイスから52万回のダウンロードがされた
・カラスのアニメビデオがダウンロード可能に
コナミ、ハドソン、SNKナムコ、D3が過去ゲーをダウンロード配信
・テレビアニメのゼーガペインとのコラボレーション、コミック版を配信
ガンダムオンライン(ジャンルは不明)
ナムコからカルドセプトサーガ
・夏にロストオデッセイの体験版、年末にブルードラゴン発売、ロストオデッセイの発売は2007年
・MSのビッグRPG3のうちの一つをトライエースが開発(タイトル未定、アクションRPG
スクエニゲームアーツからシルフィード発表

うーーん、微妙。どこが目玉なんでしょう?ガンダムオンライン?「これぞ日本人が…」という発言に、「ああ、やっぱりアメリカのハードなんだなぁ」と感じさせられるものがありました。パックマンなどのダウンロードは、レボのバーチャルコンソールのアーケード版のようなもの?すごいかも知れませんが後出しな感じですよね。
肝心の注目の玉がカルドセプトシルフィード!それって、どこのセガハードw。いや、セガ好きとしてはぐっとくるものもありますけど、この二つは直接ははまった記憶はないので。シルフィードメガドライブではなく、PC88版の初代シルフィードゲームミュージックにはまりましたねぇ。未だに自分の中のベスト5に入るかも。でも、それをXbox360にアレンジされてもなぁ。別もんになるでしょう。カルドセプトXboxLiveに対応すれば確かにおもしろいのは間違いないでしょうけど、現在の普及率ではいかんせん微妙な感じはします。ニッチすぎるかと。
あとは、トライエースRPG。また、過去の有名RPGを作ったところにお願いしてのRPGですか。そんなのばっか。PS2ですら、最近は大作RPGの続編がことごとくこけている状態なのに、時代錯誤も甚だしい。「日本はRPGが強いからRPGそろえれば勝てる」という、安易な発想しか持っていないことが伺えます。

以上を見ても、やはりXbox360は「単なるPS2の後追い」の姿しか見えません。XboxLiveは優れたプラットホームなのだとは思いますが、そのほかの展開が独創性なさ過ぎです。もともと、MS自体、とくに独創性のある企業ではないですけどね。

一つおもしろいと感じたのはHDアニメのオンライン配信でしょうか。現在、市場はHD DVDとBDとで騒がれていますけど、規格が割れてなかなか手を出しにくい状態。そんな中、とりあえずXbox360を持っておけば手軽にHD映像を楽しめる、というのは悪くない戦略だと思いますね。PS3はBDの普及という至上命題があるから、安易にまねることはできませんし。Gyaoのような無料配信でHDアニメが大量に見るようになれれば、PSPのように、ゲーム機としてはだめでもマルチメディア端末としては生き残れる気もします。
とりあえず、Xbox360は何でもいいから、「Xboxでしかできない、魅力的なこと」を大々的に押し出していくべきです。画像がきれいになっただけの既存ゲームでは、わざわざPS2から乗り換えようとする人は少ないでしょう。PS3の場合は後継であり、互換性もあるからその方法でも何とか行くでしょうけど、Xboxでは無理です。とにかく自らの特徴を押しだし、大手メーカーにはマルチでソフトを出してもらってPS3との差をなくす、それぐらいしか勝ち目は無いのではないでしょうかね。