PSP向けオンライン対応の状況

PSP向けのオンラインサービスが、最近相次いで終了報告されています。
『アドベンチャープレイヤー』公式サイトのアプリ配信サービスが1月31日に終了
一つはアドベンチャープレーヤー。PSPの独自基軸として、発表時から発売前まで、大いに注目を集めたソフトです。展開次第では、同人ゲームなどが多数登場して市場を築くのではないかと話題になりましたが、結果は見るも無惨なものでした。PCでゲーム再生、デバグができない、主要なコマンドが自作ゲームでは利用できないなど、相次いで致命的な欠点が発覚。一方で、唯一残されていたコンテンツ配信もわずか半年で終了。このゲーム買った人は、いったい何のために買わされたのでしょうか?不憫ですね。プラットホームとなるソフトをだしたのなら、多少損を被ってもサービスは続けるものじゃないんですかね。フロムソフトウェアPS2時代に急成長した勝ち組でしたが、eMの売り上げも今一ですし、なかなか厳しい状態ですね。
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そして、もう一個はこちら。こっちはなんとSCEです。こちらはアドベンチャープレーヤーほどゲームの根幹に関わるものでなく、おまけのダウンロード程度なのですが、逆に言うとその程度のサービスをなぜわずか半年で打ち切らなければならないのか?そっちの方が理解に苦しみます。しかも、よりよってSCEですからね。ニンテンドーWi-Fiコネクションにかける任天堂の意気込みとは大違いです。
こうした短期間での終了を見ると、根底にあるのは「歴代最速ベスト」と同じであるように感じますね。長期的な顧客の囲い込みでなく、短期的な損益という。こうした姿勢の積み重ねの違いが、過去のソフトのリメイクやファミコンミニなどで大いに稼ぐことの出来る任天堂と、名作がことごとく死んでいってしまうSCEとの違いなのでしょうね。10年後、ソフトウェア財産をどちらが多く持っているかと言えば、間違いなく任天堂でしょうね。企業の姿勢が違いすぎますから。
ソニーも、エンターテイメント企業として映画などでは過去の作品を大切にしていかなければいけない立場のはず。長期的な目線に基づいた、顧客志向の姿勢をもっと見せて欲しいものです。一応、以下のタイトルをSCEは抱えているようですが、これらも動きはわずか。どの程度こうした資産をいかしていけるのでしょうかね。
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