ITmediaニュース:SONY BMG、DRMソフトのrootkit問題で新パッチ、批判は収まらず (1/2)

SONYが海外で発売しているCDで採用しているコピーコントロール技術に、ウィルスなどに悪用されうるrootkitという技術が使われていたという問題。日本でのPSP初期不良騒動などとは比較にならないほど海外で盛り上がっているようです。
自分としては、ゲーム以外のソニーのことまで、なにからなにまで叩いていても仕方ない、と思って静観していたのですが、2chの真剣スレに引用された下記の内容を見て、そうも言ってられない気持ちになりました。

SONY BMGの幹部は同社のこれまでの措置を弁護している。

 「ほとんどの人はrootkitとは何かを知らないのだから、気に掛けたりしないのではないか」とSONY BMGのグローバルデジタルビジネス担当社長トーマス・ヘス氏は4日、National Public Radio(NPR)の取材に対して語った。


( ゚д゚)ポカーン

「ほとんどの人はrootkitとは何かを知らないのだから、気に掛けたりしないのではないか」


ソニーすげえええええ!
海外でもその発言のぶっ飛びっぷりは変わらないことを思い知らされました。消費者が知らないことは、何も問題ない、ですか。だったら、ユーザに気づかないうちにいろいろ動作するスパイウェアやウィルスと何ら変わることはないですし、それを肯定してしまっているのでは、まさに自らウィルス行為を肯定しているようなものです。それを、怪しげなベンチャーとかならいざ知らず、大手ソニーの幹部がさらっと言ってのける当たりが、しびれますね。

ちなみに、英語の発言は以下のような感じらしい。

Thomas Hesse, President of Sony's Global Digital Business, literally says: "Most people, I think, don't even know what a rootkit is, so why should they care about it?"
Techdirt:Sony: Rootkits Are Okay, Because No One Knows What They Are

英語そのままでもニュアンスかわらねぇw。というかよりストレートな感じで、「HEY!何が問題あるっていうんだい?HAHAHA!!」って印象か。

こうした問題は、企業のトップの判断、対応がいかに大事なのかがよく分かる事例ですね。一説では国外追放とか物騒な話も出ているようですし、手遅れにならないよう、全面的に誠意ある対応を取って頂きたいものです。何度もいいますが、「損して得を取れ」の精神で。