ウイルス:ニンテンドーDSも標的に、成人アニメで誘う - MSN-Mainichi INTERACTIVE ゲーム

先日、PSPのファーム2.00のセキュリティホールをつかれ、それを悪用したウィルスが発生したばかりですが、ニンテンドーDSにも同じくシステムを破壊するウィルスが作成されました。

Panyawoさんのブログ:例のDSファーム破壊プログラムがSymantecに登録された

結局、このプログラムもPSPの時と同様、自作ソフトやマジコンなどを動作させるために、DSのファームウェアを書き換えるソフトです。こちらは、すでに被害を被った人がいるようです。
はじめてのPSP開発日記(ウソ) [SaTa.Nikki] - 2005/10/12 (水) 19:26:48

ニンテンドーDSの場合、PSPのように「我々のソフトがコピーされているわけではないので問題ない」という状態ではなく、すでに市販ソフトがマジコンというものを経由して動作してしまっている分、問題は深刻かもしれませんね。今回のやつもGBAとDSのゲームをやりやすくするように装った偽ファームのようですし。もう一つの、このニュースに載っているtaihen.zipというファイルについてはみつからず。こちらはポルノを装っているそうで、より原始的なウィルスのようです。

PSPの時の同様、いくら不正利用目的にかぎるとはいえ、ウィルスのターゲットとなってしまうことはゆゆしき事態ですね。任天堂は「壊れてもサポートしない」とは公言していないので、おそらく直してくれそうな気はしますが、実際には恥ずかしくて修理に出す人は少ないでしょう。変なことをしてましたと、暴露するようなものですし。

しかし、このDSの方は、PSPに比べると実際には危険は小さいです。まず、GBAのマジコンやPassMeやFlashMeと呼ばれるDSのハックハードを利用することが必要になるからです。これは、怪しげな通販や、アキバの怪しげな店などでしか手に入りません。これを買っている時点で、かなりマニアです。素人がついうっかり実行してしまうウィルスではありません。一方、PSPの方はそうした物理的なリスクは犯す必要なく、ネットで「これ使うとファミコンできるよ」とか言ってファイルと使い方を教えられたら、うっかり実行実施する可能性はあります。つまり、こうしたハード的なものを必要とするかどうかで、大きく危険性が異なってくるわけです。


…なんですが、この記事の結びにはこんな台詞が。

不正規のソフトを使う習慣がなければ、感染の心配はない。ただ、DSはPSP以上に通信機能を積極活用しているだけに、今後のウイルス登場が懸念される。【南優人/Infostand】

うーん、なんだかなぁ。なぜにいきなり無線の話に飛んでしまうのでしょう。現時点で、無線を通じて感染するウィルスは発見されていません。無線の場合、一定のプロトコル(約束事)の上で通信するわけですから、この通信プロトコルセキュリティホールがあった場合には分かりませんが、それでもこうしたファーム書き換えに比べればずっと安全性は高いはずです。それなのに、いきなり無線の話を取り出している時点で、かなり偏見が入っています。「見ただけでウィルスに感染するHP」とかとごっちゃになっているのでは無いでしょうか。また、「DSの方が通信を積極的に活用しているから不安」というのも、現時点では根拠もない言いがかりです。なんでこんな偏見じみたコメントで最後を結んでいるのか、理解に苦しみますね。


とはいえ、今後Wi-Fiを本格的に展開するにあたって、ウィルスだけでなく、チートに対する対策も大変になってくるでしょうね。既にオンラインゲームではチートやBOTと呼ばれる自動実行プログラムとのいたちごっこ状態。PS2のオンラインでも、パワプロ12ではチートで作られたあり得ないぐらい強いキャラが開始早々はびこり、プレイしていて萎えてしまいました。
マリオカートDSなどでも、チート対策がしっかり出来ていないと、対戦した相手があり得ないスピードで、全くダメージを食らわず走行されたりしたら興ざめです。もしランキングなどがあって、上位がそういったキャラばかりだったら、Wi-Fiの存在意義すら危うくなるでしょう。任天堂には、こうしたチートに関しては真剣に取り組んでほしいものです。