TGS2005レポート 〜ゲーム編〜

昨日行くはずだったのに行かなかったので、本日行ってきました。長時間立ちっぱなし&その後アキバヨドバシ寄ってたりしたのでクタクタです(苦笑)。

ゲームショーでは、メインであるゲームと、それ以外にいくつかおもしろいイベントがありました。まずはゲームについて自分が体験したり、見たものについてコメントしていきたいと思います。

○Lost Magic


まず入ってすぐの所にあったので試したのが、タイトーのLostMagic。
ロストマジック:ニンテンドーDS用ソフト
ようやく出てきたDS用RPGということで、注目していたが、プレイした感触はちょっといまいち。
まず、魔法を唱える方法。Lボタンを押しながら記号を書くのだが、これが面倒。特に、一つ魔法を出すたびに記号を書かなくてはならず、なおかつゲーム部分が結構アクションゲームみたいなので、頻繁に魔法を打つ必要がある。しかも、この魔法を打つ際の方角も自分で指定。つまり、一度の攻撃で、
・Lボタンを押す
・呪文を描く
・打つ方向を決める
という3つのアクションが必要となるのです。しかもLボタンを押している最中に敵がうごく!これはもうマゾゲー状態ですね。さらに体験版が続くと、今度は仲間のモンスターも同時に選択し、攻撃の指示や回復なども行う必要があります。さらに魔法コマンドの重ねがけなども併用する必要が。さらに忙し度増幅です。まあ、このキャラの指示とかそういった要素は別にいいし、タッチペンの要素をうまく生かしていると思いますが、やはりここでも魔法がネックに。そうとう慣れがいります。
複数の魔法を使いこなしたいなら、どちらかといえばジャンプスーパースターズみたいに、自分がよく使う魔法を並べ替えて作っておき、それをタッチすることで発動、とかでもいいのではないでしょうか?これ以外にもいろいろ呪文をタッチペンで書くというゲームは出ていますが、自分にはその必然性は感じられませんでした。
とりあえず、まだ体験版の段階。ちゃんとゲームトータルのバランスを見直して、ゲーム性を生かした上でのDSらしさを追及して欲しいものです。

Ragnarok Online 2


次はGravityのRO2。ROは一時期かなりやり込みましたけど、ある程度成長してレベルアップしなくなってからは止まってしまいましたね。レベル一個あげるのに1ヶ月とかがやってられなくなったので。
さてこのRO2ですが、とりあえず雰囲気だけは体験できる程度、という実装具合ですね。アイテム名などは文字化けしてますし、実装していないコマンドも多数。
とりあえず、キャラの動きとかは他のリネージュIIなどの3DMMOと似た感じで、すんなり操作できます。キャラの顔はすでに画面が出ていますが、ちょっとケバい。ただ、瞬きしたり、しゃべったりもするそうですから、まあこれはこれで有りか。せめてまつげと唇だけ薄くして欲しいな。
移動については、これは他の3DMMO同様遅い。3Dになったことで、どうしてもリアリティを出すために全体的に世界が広くなるため、キャラが走っても遅く感じる。リアリティを欠いてももう少し動きを速くして欲しいところ。
敵との戦闘だが、なぜかこの体験版は左クリックで選択した後、右クリックで決定して攻撃、というわけの分からない操作に。説明書きが手書きで変更されていたから、たぶん何か問題があったための一時的なものなのだとは思うけど。また、ポリンやルナティックを狩ったのだが、その死に様がちょっとリアルで残酷…。ポリンはバラバラに分解されてしまうし、ウサギのルナティックは、弱々しげにそこに横たわる…。しかもそれがなかなか消えないのがまた。ただでさえROはモンスターがかわいいので、その死に様はもう少し残酷さが減るようにしてほしい。せめて早く消えて・゜・(ノД`)・゜・。
戦闘のモーションや、そのデザインなどはROをうまく踏襲していていい感じ。全体的に、無難にROを完全3D化したな、という印象です。クローズドβの募集にも応募してきたので、今後の展開に期待。

メタルギアアシッド2


バーチャルボーイばりの立体めがねで注目の本作。体験してみました。その見え方ですが、立体に見えるかというとちょっと微妙。たしかに背景とキャラクターは分かれて立体に見えます。ただ、その浮き上がるキャラはぺらぺら。ちょうど、飛び出す絵本みたいな感じです。やはりあの程度の視差ではしょうがないか。
ゲーム内容はカードゲームなんですね。個人的には興味なし。時間切れでほとんどプレイできなかったし。

LocoRoco

これは面白い。感じとしてはソニックに近いでしょうか。傾けて加速、LR同時押しでジャンプ。細い穴は○ボタンで分裂してすり抜ける。道の攻略法はいろいろあり、隠しルートもある。空中に果物があって、ゴールに着くと終了とかはやはりソニックっぽい。
でも、やはりこれは傾きセンサーがほしいなぁ。GBAで傾きセンサー付きで出してもいいのでは無かろうか。現に、体験版やっていた子供は豪快に傾けていたので。
しかし、これは良作っぽい。子供、女性も多くやっていたので、ユーザ層広げる意味でもいいかも。

ロックマンロックマン

ロックマン好きだったのでプレイ。モードは二つあり、一つはオリジナルと同じ面構成のモード、もう一つはPSP用のモード。オールドモードは左右に額縁つき。ファミコンと同じ構成なので仕方ないか。キャラとかは3Dになっているけど、たしかに雰囲気は良くできています。ただ、ボスのカットマンについて、弾を当てるとのけぞる仕様に。そのため、ちょっとごり押しできるようになっているのが、ちょっと違和感あったかな。
もう一つのオリジナルモードは、PSPにあわせて横長の構成。しかし、それ以外はいたってロックマンしています。ただ、何分1を元にしているため、ためうちも無ければスライディングも無し。至ってシンプルです。オリジナルモードぐらい、これらの要素をいれても良かったんじゃないかな、と思いますね。
特に目新しい要素はないけど、そつなくできているゲームだと思いました。

Xbox360

Xbox360は、デモ映像だけを体験。結構そのできはバラバラでしたね。ナインティナインナイツ(N3)なんかはかなり凝った映像。フロムソフトウェアのものも良くできていました。他は逆にリアルというか、ジャギやポリゴン不足が目に見えてしまって。現在のPS2の映像が単に高解像度化しただけ、みたいな印象。どっちが本当の映像でしょうねぇ。
N3やリッジレーサー6などは実機も見ましたけど、確かに綺麗ではありますが、動きがPS2と特に変わらないので、ちょっと離れて眺める感じでは印象が違わないと言うこと。これは、デジタル放送を遠くから見たときの印象とあんまり変わらないですね。やはり、高解像度な映像は、適切な画面の大きさで、適切な距離で見てこそ価値があるのでしょう。
逆に言うと、小さいTVではその真価が発揮されないのがよく分かったわけです。映像だけでなく、動きの部分でも工夫品ければいけない、というのはある意味、PS3側の主張が正しいことがしめされているのかもしれませんね。
とりあえず、自分にとってはこれといった感動はありませんでした。

PS3

こっちは、明らかに見せることを意識してますねぇ。非常に綺麗です。しかし、逆に綺麗すぎてうさんくさいところが。つまり、通常のPS2のゲームに入っているCGデモムービーと違いが感じられないのです。これがそのまま動くとは思えないし。ソニックとかバイオ5とか、Xbox360と全く同じデモ映像が流れてましたし。ゲームとして自分が動かしたときに、どのような映像となるのか、この段階では判断つかないですね。まだ実機もできてないそうですし。もし、本当にこのままの映像で動かせるのであれば、自分は合格点を出したいと思います。

○その他

セガブースでは、DSの体験版を配布していたのですが、どれもリストには出てくるものの、ダウンロードしようとするとすぐに不正終了。結局一つも体験することができませんでした。これはセガの配布態勢が不十分だったのか、それともDSの性能限界なのか。このことは、ITmediaでもレポートされていますが、2日目も同様だったみたいですねぇ。うーむ。
ITmedia +D Games:PSPとDS、ふたつのダウンロードサービスをリポート (2/2)

一方でPSP側が、ホットスポットでゲームを配布、こちらは子供、女性も含めて非常に多くの人がプレイしており大盛況でした。これを見るとPSPもまだまだ捨てたものではありませんね。

○まとめ

今回のゲームショーは、携帯機と次世代機に注目してみました。携帯機については、「PSPも結構いい感じ」という印象。特に、DS側は任天堂がいない分、サードのソフトの小粒さが目立つ結果になりました。また、液晶に写したデモでも、画面のしょぼさがどうしても目立ってしまいました。一方、PSPナムココナミカプコンブースなどでかなりのスペースで展示。体験している人も多くいました。極魔界村は相当並んでましたし。こうした対比を見ると、DSはもっとサードの強化をがんばらないといけないな、と痛烈に感じます。
次世代機は、Xbox360のいまいちさが目立った印象。一方で、PS3もまだまだ未完成のはったりといった印象で、先が見えません。この状態だと、年末のXbox360は不調、PS3の発売も遅れるようだと次世代総崩れの可能性も。その状態で、かなり特殊なレボリューションが出てきたとき勝負がどうなるか、ちょっと面白そうです。とりあえず、年末のXbox360がどの程度売れるかに注目ですね。あと、それまでのマーケティング方法にも。