PSPとニンテンドーDSの話題性

上記でのあるように、久多良木社長がぶっちゃげた発言をしてしまったPSPだが、ある意味社長が開き直っちゃったために、あえて皮肉を言う必要が無くなって、PSP自体に対する文句が言いにくくなったようにも感じる(ソニークタタンへの文句はまだいくらでもありそうだがw)。そこで、冷静になってPSPNDSの話題性という視点で考えてみたいと思う。
現在、販売台数としては総数としてNDSが圧倒的だが、NDSが年末年始で大爆発して本体は売れたものの、ソフトはマリオ、ワリオポケモンの3強で固まってしまい、それ以外のこれといったソフトが出ていない状況。このため、正直NDSは現在「ネタ切れ」状態のように思う。
それに対して、PSPは販売台数は少ないものの、コンスタントに売り続けている。そして、ゲーム自体も焼き直し焼き直しと言われながらも、みんごる、リッジ、真三国無双とそれなりに出ている。少なくともゲーマー向けだ。そして、それ以上に、今回の久多良木発言にあるように、多数の悪い話題を振りまくことで、常に注目を集めている間がある。つまり「ネタ満載」な訳だ。
2chのハード・業界板や携帯ゲーム板などを見ても、その傾向は見て取れる。PSPに関するスレッドは非常に多い。否定的なものが8割ぐらい閉めている気もするが、熱烈な支持のスレも結構ある。それに対して、ニンテンドーDSの方は話題が少ない。PSP派が立てたと思われる否定的なものがいくらか見受けられるが、PSPにくらべたら少ない。また、NDSを支持するスレッドは少ないし、活気もない。
こうした点から見ても、明らかに現時点で話題になっているのは、PSPだ。アンチもファンも多い、という状況はちょうどプロ野球の巨人に似ている。ソニー、PSというブランド価値が高いだけに、信者もアンチも多いわけだ。
2ch【日経B】「それがPSPの仕様だ」クタタン、騒動を一蹴 4で、[企]: 久夛良木氏の問題発言『祭り』〜マスメディア・リテラシー(報道=視点+スタイル+事実)というブログが晒されていた。この方の内容にはかなり偏りと煽り文句があるのは確かのなのだけど、ある意味真実をついているところもあると感じる。つまり、「注目を集めている」ということに価値を見いだしていると言うことだ。
PSPは、結果的に発売からずっと注目を集めている。悪い意味が多いものの、逆に言えば、これを解決できればその注目をそのまま良い方へ反転できる可能性があるのだ。一方のニンテンドーDSは、正直話題に乏しい。「年末年始に爆発的に売れた」という、過去の出来事しかない。実際、一般消費者からはだいぶ印象が薄れてしまっているのではないだろうか?
この後NDSは、メテオスアナザーコードと、どちらかというと対象年齢高そうなソフトを発売するが、いかんせん地味だ。しかもたまも少ないように思う。それに対して、PSPポポロクロイステイルズオブエターニアと、焼き直しではあるもののビックタイトルを持ってきている。特に、個人的にポポロクロイスはずっと気になっている存在。ゲームどうこうというより、あの世界観がたまらなく好きなのだ。PS2版はゲーム自体があまりにも糞で投げてしまっているが、1+2さらにおまけシナリオ付きのPSP版は是非プレイしたいところ。

このように、PSPにもまだまだ勝負の余地は十分残っている。それだけに、□ボタンの問題だけは残念でならない。店頭であのしょぼい押し心地を体験してしまうと、どうしても購入がためらわれる。もしこれらの機体の作りのまずさを快勝すれば、今の悪い注目度を一気に反転させられるはず。果たして、今のソニーにその力はあるかどうか。それとも、そのまま落ちてしまうのか。
そして一方のニンテンドーDSも。このままだと、PSPが話題性を失ったらそのまま沈んで行きかねない。一日も早い新作ソフトの展開を期待したい。とりあえず、一般消費者への話題性の大きいNintendogsを。そして、逆転裁判など有力タイトルの実際のDS版の画面公開を!これがあれば、かなりまた話題性でも盛り返すと思うのだが。