ついに発売された「PSP」のAV機能と性能を検証

デジモノ好きの自分としては、一番興味があるのはここ。2万円でこの液晶がついて、H.264が再生できるというのは恐ろしくやすいです。もし外部入力ができれば、ちょっとしたプレゼンとかデモ用に使えてしまいそうだ。
MP4動画は、夏にかったV601Tでもできたので試したことはあるのだが、根本的な問題は2点。それは以下のもの。
・動画エンコードが面倒(時間がかかる)
・メモリカードにあまり長時間入らない
まず動画作成は、現状ソフトが少ない。さらに、動画エンコードに実時間かそれ以上かかるのが普通です。ただ、これは将来的にソニーのレコーダは録画と同時にPSP用のファイルをバックグラウンドで生成する商品などだしてくるでしょう。ちょうど松下のDIGAみたいに。PCでは、VAIOだったらGigaPocketでそういったアプリを出してきそう。…あいかわらず、ソニー製品ばかりだ…。

 結局、弊誌で掲載している製品で再生できたのは、ソニーMPEG-4記録対応デジタルカメラ「DSC-M1」と、有機EL採用「クリエPEG-VZ90」に付属する「Image Converter 2 for CLIE MP4」。正式に発表されているものだけという残念な結果となった。

このあたりの融通のきかなさ、ユーザにソニー製品を使わせることを強制するところがソニーの嫌なところである。
二つ目のメモリカードの件にしてもそう。満足な画質で動画を作ろうとすると、30分番組で100Mぐらいになる。安くて手に入りやすい128MBでは一つしか入らず、使い勝手が悪い。かといって、512Mは高いだけでなく、現状はSDカードが全盛の時代、PSPのためだけに追加で1万もだすのかと思うと、なんだかバカらしくなる。せめてSDカードだったらなぁ。…まあないだろうけど。
UMDといい、メモリースティックといい、PSPをだしにして独自フォーマットを広めてしまおうという意図を明確にしているが、逆に言えば、どちらもPSPしかもう頼りが無いわけで。まさしくPSPは社運を賭けた製品となっている。この後1年後ぐらいにどうなっているか…。