2歳半の女の子が初体験でiPadを使いこなす動画

4/3に北米で発売され、最初の週末だけで30万台を売り上げたiPad。自分も北米版を購入し先日レビューしましたが、今も毎日いじって楽しんでいます。

アップルの「iPad」、初日で30万台を販売 - ケータイ Watch
iPad、北米で発売〜 Wi-Fi版ファーストインプレッション - わぱのつれづれ日記

iPhoneから特徴としてあるのが、タッチによる直感的操作感、そしてホームボタンのみというシンプルの構成。デジタルガジェットのツワモノたちには物足りなさを感じるところもある一方、初心者でも比較的簡単に操作を覚えられると言う点もあります。

そんな中、発売されたばかりのiPadを、2歳半の娘に操作させてみた動画がYouTubeに公開され、注目を集めています。

この女の子、これが初めてのiPad操作ということなのですが、思った以上にiPadの操作を使いこなしています。直感的に理解していると思われるのは、以下のようなものでしょうか?

  • 触ると反応がある
  • なでるで動かすと画面もあわせて動く
  • アイコンを触ると何かが新しいものが始まる
  • ホームボタンで元に戻る
  • iPadを回転させると画面もあわせて動く
  • 小さく表示されたアプリ(iPhoneアプリ)は右下のボタンを押すと大きくなる

このうち、理解が難しそうだと思われたのが、ボタン操作。ホームボタンで戻る、iPhoneの2×表示をちゃんと認識して操作しているのは驚きましたね。Wiiでもそうでしたが、ボタンが多いと言うことはその分どのボタンがどの操作かを覚えておく、事前知識が必要になります。親にWiiのゲームをやらせた時も、Aボタンだけを使うゲームはすぐになれたのですが、AとBを使い分けるゲームになっただけで苦労したりしました。そうした意味で、iPadのホームボタン1個というのは、わかりやすさと言う点では理にかなっているのでしょう。

また、写真のアプリが立ち上がった際、スワイプ操作でどんどん写真がスライドしていくのを楽しんでいますが、これは自分が知人の1歳のお子さんにiPhoneを触らせた時と同じ反応です。その時も、画面に表示された写真が、なでるだけでどんどん撫でた方向に移動して変化していくのが相当面白かったらしく、数分間ずっと写真を触って遊んでいました。

こうした機器のユーザーインタフェースとしては、玄人向けの多ボタンと、素人向けの少ボタンというパターンが多くあり、タッチパネルもATMなどの情報端末で直感的デバイスとして広く使われていました。しかし、iPhoneやこのiPadは、そのタッチ操作になめらかなアニメーションを付加し、マルチタッチでより直感的な操作を加えたことで、機械と人間の間にある壁をまた一つ取り除いたデバイスだと思います。

「高機能を分かっている人だけが使う」のでは世界に広がりが見えません。単なるカタログスペック商法の限界が見えてきている昨今、「高機能を何気なく皆が使っている」といった世界を実現できる製品が、生き残っていくのかもしれませんね。


P.S.
はてなブックマークid:fukkenさんの補足コメントで紹介されていたページによると、この女の子はすでにiPhoneは使えているようです。

なんの苦もなく iPad を使う幼児 « maclalala2

初体験でないとすると、ホームボタンやスワイプ操作を理解していたのはある意味驚きには値しないかもしれません。もっとも、iPhoneアプリ拡大は自分で理解したようで、これはこれですごいですが。(そもそもiPhoneを理解している時点でも十分すごいですけど。)

任天堂宮本茂氏などは、作成中のゲームの評価をする際、何も知らないテスターがどういった部分に戸惑いを感じたり、行動をとるのかを見て、分かりにくいところがあればそれはデザイン側の責任と、調整をするといったことを話してました。幼児がテスターとなる日もそう遠くはないのかもしれません。