Wii Motion Plus対応「Wii Sports Resport」日本で6月、海外で7月発売

最近、めっきり新機軸のソフト発表が無く、話題性に乏しかったWiiバイオハザード5龍が如く3など、大型タイトルが相次いで出たPS3に、3月の月販で上回られるなど、一時期の勢いが感じられません。新作タイトルもPS3を中心に発表されていることや、Wiiの売上上位がWiiFitマリオカートといった定番ばかりであることも、そうしたWiiの失速感を漂わせているように思います。

Wii本体 (シロ) (「Wiiリモコンジャケット」同梱) (RVL-S-WD) 【メーカー生産終了】 Wii SportsWiiフィット (「バランスWiiボード」同梱)マリオカートWii (「Wiiハンドル」×1同梱)

そんな中、Wiiのモーション認識の精度を高める周辺機器「Wii Motion Plus」対応のソフトとして昨年のE3で発表されていた「Wii Sports Resort」が、いよいよ日本では6月、海外では7月に発売することが決定したようです。

任天堂、「Wii Sports Resort」を6月に発売 - ITmedia News
任天堂、「Wiiスポーツリゾート」を国内6月・海外7月に発売=宮本専務 | Reuters

春の発売、とあったのでギリギリ間に合っている、ところでしょうか。日本ではちょうどボーナスシーズンでもありますし、Wiiの看板タイトルの続編と言うこともあって、売上自体には大きな期待がかかるところでしょうね。

相対的にPS3の躍進、Wiiの失速が目立った2月・3月〜絶対的な影響は小さい?

ここのところ、PS3の好調とWiiの失速が目立つ印象を受けます。そうした傾向を受け、ネットでもニュースなどでもいろいろと記事が出ている感じがしますね。参考までに、以下に日本における2月、3月の各ハードの販売台数をのせておきます。

Wii PS3 Xbox360
2月 85,815 65,796 49,633
3月 80,551 128,117 39,571
合計 166,366 193,913 89,204

参考:ゲームデータ博物館 - 週間販売台数

上記の通り、確かにWiiは週販2万台程度とそれほど勢いが無く、PS3の3月度の伸びが目立ちます。

ただ、元々年末年始の商戦を過ぎた1〜3月は、そもそもゲーム市場が冷え込む時期。ボーナスやプレゼント、長期連休などの特別な理由が無く、恒久的にゲームを買い続けるようなゲーム好きの意向が目立つ時期でもあります。購入層の違いもありますので、この期間だけを見て、年間の傾向、それより長期の傾向の全てを語ったり、「Wii失速」と吹聴するのは、少し無理があるようにも思います。12月4週+1月1週だけでWiiは30万台売っている訳ですしね。

むしろ、特に新規ソフトで話題作が無くとも、バイオ5や龍が如く3といった有名タイトル続編をそろえたPS3に2ヶ月で2.5万台程度しか差を詰められていないことから見ても、よほどの事が無い限り、販売台数的なWiiの優位が変わることもないでしょう。こうした大作はそれほど頻繁な頻度で発売することも出来ないですからね。パーティゲームの強いWiiは、商戦時期になればまた売れますし、今後任天堂もE3などを境に売れ筋のタイトル発表もしてくるでしょう。またサード製ソフトとしても、とりあえず「モンスターハンター3」という大きな弾も夏に控えていますからね。そういう意味では、現時点ではまだ大勢に影響がある、というほどの状態ではないと思います。

「新しい驚きの提供」の継続なるか

とはいえ、Wiiで思ったようにソフトが売れていないというのは、任天堂自身の見解でもあります。このことは1月末の経営方針説明会でも触れていますね。

われわれは昨年の暮れに『どうぶつの森』というソフトと『Wii Music』というソフトの2つで、それを日本のお客様に理解いただいて、そのことで日本のWiiの市場を再活性化させようというふうに考えたわけですが、その試みは思惑どおりの結果を生みませんでした。海外のマーケットでWiiの勢いが非常に強かったのに対して、日本のWiiの市場は(年末商戦の)立ち上がりが遅く、山が低く、そして早く通常の低い水準に下がってしまいました。
株主・投資家向け情報:2009年1月30日(金)第3四半期決算説明会 質疑応答

また、個人的な感想ととしても、任天堂自身がDS版の焼き直しのようなどうぶつの森Wiiや、GC版の操作系をWiiにアレンジしただけの「Wiiであそぶ」シリーズなど、これといった「驚き」を提供できていないのも事実であると感じています。特に自分は、Wiiには他のゲーム機にない「斬新な体験」を期待していただけに、最近のWiiの動向には不満があったのも確かです。

新たな展開となる今回の「Wii Sports Resort」というタイトル自体も、現時点ではWii Sportsの延長であることから、それほど大きなインパクトは感じていません。Wii Motion Plusも、新たに周辺機器が増えること、複数プレイでは追加出費がまた必要なことなども感覚的にはネックに感じています。

後は、「Wii Motion Plus」によりどの程度プレイ感が劇的に変わるか、にかかっているのでは無いでしょうか?「ちょっと良くなった」「より意図に近い反応をするようになった」程度だとまだ弱い気はするんですよね。追加ハードを設けるぐらいなら、「違和感を感じないほど動きを正確に認識するようになった」「Wiiリモコンだけとは全く異なる操作を実現できるようになった」という、絶対的な大きな差分が必要なように思います。

また、この差分があったとして、それをどうやって消費者に伝えるか、これも大きな課題となるように思います。触らなければ分からない違いな気もするので、体験会などを積極的に開くなどが必要ではないでしょうか?ただ、6月発売となるとそんな余裕も無いように思います。となるとこれまでのように、TVをつかった「イメージCM」が中心になるような気もします。Wii Sportsという前作があるだけに、純粋にパーティゲームとして楽しめることをアピールすれば、ある程度の数が出るのは見込めますので、そこからは、口コミでの広がりにかける、というところでしょうか。

いずれにせよ、すでにWiiを持っている自分としては「Wii Motion Plus」でどこまで「新しい驚き」を提供してくれるかに、非常に興味があります。「さすがは任天堂」というような、高いクオリティの製品を提供してくれることに期待しています。