IGN: E3 2006: SCE Conference Reports

GameSpot Event Player
スクエニにつづいてSCEの講演です。まず、開始が約1時間遅れたのは辟易。去年の空白の17分の比じゃありませんね。
前半はPS2の自慢と、PSPが大成功しているとの内容。まあ、自画自賛ですし、このあたりは流しましょう。その割には長かったですけど…。
そして、肝心のPS3です。まず概要の説明。HDDはpre-installedと正式にアナウンスされましたね。また、SDゲームを1080pにアップコンバートする機能もつくようです。発売日は11月初めに全世界で。これも既存のアナウンス通りですね。色はとりあえずピュアブラックが全世界展開されるようなことを言っていました。E3で体験プレイできるようです。


その後、壇上に山内氏が登場し、グランツーリスモHGとする映像を公開。日本語なのでわかりやすいですねw。これは単にGT4を高解像度化して移植したもののようです。1080p、60fps。ゲーム画面も流されましたが、プレイをしていないので単なるデモ画面。ロード時間についてはHDDを使うことでかなり短縮できているとのことです。PS2で15秒だったのが2,3秒でできると言っています。これはすばらしいですね。画面のすごさはストリーミング再生ではあんまり伝わってきませんが。
過去のGT1,GT4と比較して、すごいということをアピールしていましたが、GT1やGT4がちっちゃく映していたのに対して、GTHDは大画面。解像度に忠実に、ということのつもりなんでしょうが、同じ大きさの画面で比較しなきゃ意味ないでしょうに。大型FPDで、小さいSD画面を映してゲームしますか?HDCAMの三倍の情報量とか、そんなことどうでもいいんですけど。肝心のゲーム画面での説明でもスペックで自慢するしか話すことないってのはどうよ?
このバージョンはあくまで通過点、まずPS2版GTをオンラインタイトルするようです。PS3版GTもオンライン対応するらしい。リリーススケジュールとしては、前回(ロンチから1年半)よりは早く、という程度で、ロンチではないようですね。


さらに、今度はPS3eyeToyとでも言うべき技術デモ。これはヒューマンインタフェース系のイベントではよく見るものですね。机の上をカメラで撮影し、そこにカードを置くと、それがテレビ内にも反映され、そのカードに応じたCGが表示されるというもの。これを家庭内でどうするのか全く持って不明なんですけど。売り出すのかどうかすらよくわからないのですが…。しかし、アヒルが出てきたのは笑えましたがw。


そのあと、VideoChatなどさまざまなサービスを無料で提供、と言ってますが、具体的なデモもなにもなし。そっちをちゃんとデモした方がよかったんじゃなかろうか?単に計画しているだけでできていないのでは?と邪推したくなります。


続いて、PSPでのPSオンライン配信について。PS1エミュレータの話ですね。こちらは実記を使ったデモです。PS版リッジレーサを実際に起動してプレイしてました。一人平井氏がハイテンションなのがちょっと笑えましたが、最初から99タイトル用意する、と言ってますし、PS1エミュレータはなかなか魅力的ですね。PSP主力の移植作が売れなくなる気もしますが、サードとしてはより楽にもうかるのであれば歓迎するのでは。新作がますます出てこなそうですけどね。


PSエミュにつづいては、PS3でのHD映像配信、オンライン販売について。iTMS対抗、Xbox360の動画配信への対抗と言うところでしょう。VOD、オンライン販売が手軽に楽しめる、と言う点ではいいかもしれませんね。ただ、MS、任天堂もにたような配信サービスを展開してくるでしょうし、目新しさ、ということではあまりありません。ソニー製ミュージックプレーヤが好きな人にはいいかもしれませんが。


そして、GENJI2。日本でこけた印象が強いですが、やはり持ってきましたか。しかし、敵の数が多いだけでもっさりした動き。N3の方が正直おもしろそうですw。実際にプレイしていましたが、ストリーミングで見ている限りは本当、つまらなそうです。コントローラの画面も出ていましたけど、どうもブーメランコントローラには見えないような?普通のPSコントローラでは?E3では結局、任天堂のものをぱくれそうにないから、コントローラの正式発表なしか?ますますもってぱくる可能性が高まったような。


もう一つゲームとしては、F1ゲーム。PSPとの連携として、PS3では前方の画像、PSPでは後方の映像がリアルタイムで流れています。でも、だから何?プレイ中に両方見るの?どうやってPSP持つの?単なる技術デモレベルですね。まあ、ラグなしで同期できているので、何か使い道はあるとは思いますが、SCEみずからちゃんとそれを示さないとだめなんじゃないでしょうか?


続いてHeavenly Swordなるゲーム。こちらはなかなか爽快感がありそうです。キャラの動きなどはPS2とさほど違った感じはしませんが、解像度があがり、ジャギのない映像で楽しめるのは、純粋なゲーマーにはいいかもしれません。


プレイアブルはここまでで、続いてデモ映像。一つめはLAIRという中世風のゲームのムービー。それに引き続き、GATEWAYという、ロンドンを舞台にした映像。次は動物の映像。リアルなんですが、これはどんなゲーム?その名もAFRIKAというのがすごいw。まあ、NHK好きとしてはこの手の環境ゲームもいいかも。
さらに、やっとそれっぽいゲーム、みんなのゴルフ。これはゴルフ場がよりリアルになって、親父どもにもよろこばれそうです。最後に暗めのファンタジーゲームが移って、ゲーム映像は終了。


LONDONstudioのゲームをさらに、詳しく紹介。映像は映画並みでしょうか。不自然さはかなり少ないです。まるで映画のよう。なかなかおもしろそうです。やはり、こういった映画っぽいゲームでないとPS3は映えないのかな?アメリカではうけそうです。
次はNAGHTYDOG。これも洋ゲーっぽいですね。でも、同様にPS3の高いクオリティを純粋に生かしている感じ。

最後にデモとして、普通のFPS。REGISTANCEというゲームらしいです。うーん、普通。PCの方が操作性よさそう。日本じゃうけないだろうなぁ。そのあといろんなタイトルのデモ映像。去年のゲームショーとかととくに変わった簡易jはしませんな。

そして唐突にストリーミング終了w。最後までぐだぐだかよ。つーか、長いよ。


結局、全体を通して特に目新しい要素はなく、純粋にPS2のゲームがきれいになっただけ、という印象ですね。wktk感がいまいち感じられなかった。PS2のように有名タイトルが出るのであれば安心して購入できますが、値段次第と言うところかなぁ。通常ゲームファンにはいいのかもしれないですけど。やすくなったらPS2から買い換える、というかんじでしょうかね。キラーソフトがいったい何なのかは、いまいち読めないところがあります。インパクト、と言う意味では少なくともこのE3はあまり成功とは言えないのではないでしょうか?
今日の深夜1時からの任天堂の発表が終わるまでなんとも言えませんが、全体をとおして微妙だったかな、というSCEの講演でした。とりあえず、自分も用事があるので、ここで一旦実況を終わります。