今月のニンテンドードリーム その2

ニンドリの内容&感想、続きです。

○次世代機レボリューションコントローラ徹底研究

レボリューションのゲームリモコンについて、拡大図で詳しく解説。とは言っても、この記事にはとくに新しい情報は無しか。また、TGSでの基調講演におけるイメージ映像についても、一つ一つとりあげて、「こんな操作が考えられる」という解説をしてあります。
東京ゲームショウ2005 TGSフォーラム基調講演
追加であるのは、クリエーターへのインタビューですね。だいたいの人は「すごい」「驚いた」「刺激される」という発言ですね。その中で、ちょっと毛色の違うコメントを出しているのがメテオスを作った桜井政博氏。現在はソラという会社をおこされています。桜井氏は、「DSで、タッチパネルと十字キー、ボタンを一緒に使おうとすると、操作が複雑になってしまう。レボでもそうならないよう、いっそのことリモコンのボタンは一つにしぼってもよかったかも」と言う内容の発言をしています。さすが桜井氏、というところでしょうか。とにかくゲーム性、ユーザの感覚といったところに鋭い視線を持っていますよね。
自分も、ゲームリモコンについては同様の懸念を持っています。つまり、「いろいろな操作法があることによる混乱」です。リモコンだけでもいろいろな操作方法が考えられるのに、さらにクラシックリモコン、ヌンチャク型コントローラまで存在するため、ゲームそれぞれによって異なる操作方法をユーザが覚えなければならない、という問題が生じます。また、複数のデバイスを同時に利用する、といった複雑な操作も発生しそうです。もちろん、任天堂のゲーム自体は考えて出すでしょうけど、サードのソフトはそこまで考えるかどうか。結果的に統一感のない、雑多な操作法が氾濫する危険もあります。DSはまだタッチパネルという手段が、2Dでの座標入力にすぎず制約がありましたが、リモコンの方は自由度が高すぎですからね。自分も、もうちょっと取捨選択が必要じゃないかと思っています。
あと、全然違う意味で面白かったのは坂口氏。何が面白いかって、その話し方。

実際い画面にさわっている気がするんですね。そういう意味ではDSの延長線上、とも言えるんですけど、ぜんぜん違う。

この「ぜんぜん違う」というのが、SCE佐伯氏の以下の発言とだぶり、同じひげ面の写真もあったので、おもわず吹きましたw。

SCE・佐伯
「我々の多分商品の最初の購入者は、恐らく、ま一言で言うと大人の方が多いと思うんですよね。
 でー、任天堂さんの方は恐らくお子ちゃま、が多いと思うんで (笑)、全然違う」
名言 - 佐伯

任天堂の質問箱

毎度、任天堂の萩島さんと言う人が、読者の質問に答えるコーナー。結構ここで初めて公開される情報があったりして、貴重なコーナーだったりします。ただ、本当に正直に答えるので、ユーザの要望に対して否定的なコメントを出すこともしばしば。特に、それらは任天堂側の都合だったりするため、読んでいてちょっと不満に思うことも多いコーナーではあります。
今回の返答で注目内容は、レボリューションの「ダイレクトポインティングデバイス」についての返答です。この中で、萩島さんは「光学式センサーが取り付けられていて、テレビ画面のどこを差しているか検出できる」とコメントしています。さらに、「赤外線センサーをイメージするかもしれないが、ひねりやテレビとの距離も検出できる」と。
これは、ちょっと意外な感じがしました。てっきり、自分は無線センサでポインタ位置を推定しているのかと思いましたが、光学式センサーのようです。赤外センサーについても暗に否定しています。とすると、なんだ?小型CMOSとか?最近のマウスみたいにレーザーかも。距離やひねりはさすがに光学センサーだけでは分からないと思うのだが。なんか、ますます持って謎な感じになった気がします。
心配なのは、どの程度しっかり画面にリモコンを向けないといけないか、ですねぇ。自分は横に置いたディスプレイにキャプチャボードの画面をウィンドウで出してゲームしたりするのですが、これでもちゃんとポイントできるのでしょうか。また、ちゃんとポイントすると疲れるから、楽な姿勢で操作したい、という場合もあります。その場合も、厳密にポイント場所を検出されてしまうと、まともに操作できない可能性も。なんだか、不安です。一応、「心配していたけど全くの杞憂でした」とも言っているから、なんとかなっているようではありますが、こちらはまだよく分からない分、どうにも。
あと、残念だった返答は、今年はニンテンドーワールドはやらない、とのこと。年内は12/7、8のジャンプフェスタだけのようです。この間、大量のソフトが公開されたし、ぶつ森、マリカなど注目ソフトもでるので、やってみたかったところですけど。この間のとしまえんでのイベントのように、別イベントでやっていくという感じなんでしょうかね。そういうのは正直、行きづらいのでなんとかしてほしいですw。
次に、「廉価版を発売しないのはなぜか」という質問について。これには、「ゲームは大切な財産だから、すぐに安売りはしない」、「すぐに廉価版出すと、ユーザに損した気にさせてしまう」、「次の新作を定価で買ってくれなくなる可能性がある」ということで、だいたいネットでソニーが小売りやゲームショップから批判されているのと同様のコメントをしていますね。さらに、それに対するニンドリ側のコメントで、「出すもの無いから廉価版出しちゃうのはどうかと思う」という発言もちょっと笑えた。もちろん、記事を書いたときにはPSPベストのことは知らなかったと思いますので、たまたまだと思いますけどね。結果的にPSPベストへの痛烈な批判になっていて笑えた。(ちなみに、ニンドリのコメントは、新作盛り上げるために、過去の関連ソフトを安く出すのは有りでは?という感じでした。)
最後に、宮本茂氏の近況について。ニューヨークのロックフェラーセンターでサイン会やったら1500人も来て、サインしきれないから顔出したらミヤモト大合唱とマリオやゼルダの歌が始まり、最後は交通整理の警官出動だったらしい。日本よりあっちの方がカルトじみてるなぁ。写真も載っていて、おいおいと思ったw。

CREATOR HOTLINE どりるれろ

スクリューブレーカー轟振どりるれろを作ったゲームフリークのディレクター杉森健さん、キャラデザ吉田博信さんへのインタビュー。公式でもコラムが書かれていますね。
SCREWBREAKER
内容は、上記コラムとかぶっているものもあるようです。ドリルゲームが作りたかったとか、アクションやりたかったとか。面白かったのは、振動機能はもともとはゲームボーイプレーヤ専用の機能として入れておいたら、任天堂から振動付きハードにしようという提案があってうれしかったということ。主人公のくるりの髪型はロールパン、敵キャラのキャリーはたまねぎだったとか。あとは、手本にしたのはメトロイド、というのもよく分かりますね。丸まって細いところ入ったりとか、探索したりとか似ている気がしますね。


以上、いろいろ内容にも触れながら自分なりの感想を述べましたが、興味もたれましたら是非ニンドリを購入して読んでみてはいかがでしょうか。