後藤弘茂のWeekly海外ニュース

なにげなくPCWatchをチェックしたら、PSPの話題が。GDCで、PSPに関する様々な話が行われたようです。その内容は結構意外なものでした。以下、簡単に抜粋。

PSPチップは実はスペックの2/3のクロックでしか動作していない
 333MHzで動くところを222MHzにダウングレード
・8MBと巨大なOSカーネルエリア
 通常数百kBのところが巨大。
・元々8MBだったPSPのメインメモリ
 結局ゲームデベロッパの要求を聞いて32Mに。でもOSが8M使うから、実質24M。

クロック数を落としているのは、やはり消費電力の問題のようだ。値段発表段階になって、プレイ時間が急に4〜6時間とのびたからくりは、こういったことがあったようだ。この先、半導体の微細化で消費電力が減ったらクロックをあげる、とあるけど、ここで後藤さんが書いているように、互換性の問題が出てきて厳しい気もするが。(そうなったら、ソニーお得意の「買い換えろ」か?)
OSのメモリがでかいのは、まあいろいろやろうとしているから仕方がないところか。しかし、せっかく移植性を考えて32Mにしても、OSで8M使っているのが、なんともバランスが悪い。
総じて、ゴタゴタ感、バラバラ感の漂う発表ですね。なぜこんな発表したのか、SCEの意図もよく分かりませんが。身内の失敗談を露呈してもあんまり得な気がしないのに。特に、PSXで一度、発売直前の大幅スペックダウンをやらかしたというのに。今回のは、ずっと333MHzと発表していて、「実は今発売している分はクロックダウンしてました。テヘw。」っていう態度見ると、懲りてねぇなぁとは思いますね。

もうすぐ、アメリカでPSPの発売。既に、日本での発売当時のようにすさまじい入手競争が始まっているようです。
携帯型ゲーム機「PSP」、間もなく北米で発売へ--小売店に予約殺到 - CNET Japan
この勢いが、日本市場にどう影響するか、楽しみです。