アリソンIII

上下巻の下巻を読み終える。時雨沢恵一の作品はキノの旅がすきだったが、こっちのシリーズは素直にラブコメしているので好きだ。挿絵も黒星紅白飯塚武史)だからいい。
この最後の話では、ひたすらアリソンがヴィルにアプローチをかけるが、鈍いヴィルは気づかず。横ではベネディクトとフィオナがいちゃいちゃ。ちょっとうざい。ストーリー的にはストーク少佐の位置づけがいまいち分からず、読んでて頭が混乱した。最後のヴィルの謎解きでやっと納得。そういうオチかと。
後日談もまたわかりづらい。上巻の最初でヴィルが死んだことになっていた理由がここで出てくるが、なぜそうしたのかの理由が曖昧。こまかい描写が少なすぎる。もうちょっとぼかさずに書いてほしかった。
とまあ、ハッピーエンドではあるのだが、いろいろわかりにくくていまいち没入出来なかったのが残念。