E3 2014開幕〜ソニー・MS・任天堂が各種発表

いよいよE3の開幕。まずは各社のプレスカンファレンスが実施されています。以下ファーストメーカーの発表を簡単に触れてみたいと思います。

ゲーム一辺倒なMSカンファレンス〜Kinect・TV連携の話しなし、HALOリメイク発表など

まず先頭を切ったのがMS。昨晩自分もXbox360で視聴していました。

[E3 2014]「Halo 5: Guardians」のMULTIPLAYER BETAは12月にリリース。 「Xbox E3 2014 Media Briefing」まとめ - 4Gamer.net

昨年はTV連携やKinectなどを前面に出していましたが、今回は完全にゲームゲームのオンパレードでしたね。CoDアサシンクリードといった大作マルチの紹介。CoDは腕切断、アサクリは最後生首目線でのカメラアングルはさすがにうわぁ、とドン引きなところも。どうもあの手の生首をやりで掲げる系は漫画デビルマンが思い出されてしまいます。XboxOne独占のサンセットオーバードライブは思った以上にコミカルでしたね。ただアメリカンコメディ色が強すぎて、日本人には寒いというかきつい感じでした。レールの上を滑空するアクションは面白そうでしたけど。その他HALOリメイクやHALO5のベータ紹介など。プラチナゲームズのモンハンっぽい雰囲気のゲームなんかもありましたね。主人公が名取ダンテっぽかったですけど。矢継ぎ早にゲームが連続で紹介される、そんな発表でした。

ゲーム+PlaystationNowなども披露したソニー〜フロム新作「Bloodborne」他

ソニーも日本時間今朝プレスカンファレンスを開催。こっちは動画は見られなかったのでニュースでのみのチェックです。途中一部だけニコ生で見ましたが。

[E3 2014]フロム・ソフトウェアの新作「Bloodborne」が発表! 「Uncharted 4」は2015年リリースなど。 「PlayStation E3 2014 Press Conference」まとめ - 4Gamer.net

LBP3なんかは、まあPS3でもあったしなぁってかんじで、日本人的な目玉は角川に買収されたフロム・ソフトウェアの新作「Bloodbone」ですかね。ただデモンズ、ダークソウルと違ってちょっとホラーゲー要素っぽかったですけど。しかし、本当戦争ものかゾンビものばかりですよね、洋ゲーソニーの発表でゾンビをネタにしたところがあって「ゾンビが嫌いな人なんていませんよね!?」って呼びかけに「えー…」って感じてしまいました。自分は基本的にゾンビゲーやらないですし。後はクラウドゲームのPlayStationNowがいよいよベータ開始、とかが技術的興味はあるところでしょうか。

和製タイトル中心の任天堂オープンワールドゼルダ

そして先ほど任天堂がカンファレンスではなく動画配信の形で発表。


任天堂 E3 2014情報
[E3 2014]「ゼルダ」最新作や「ゼノブレイドクロス」などの存在も明らかに! スマブラにはパルテナの参戦も発表された「Nintendo Digital Event」まとめ - 4Gamer.net

任天堂のは録画形式でしたが、字幕放送といいながら登場するのは日本の任天堂社員ばかり。言葉も日本語ばかりで日本人的には非常に落ち着く発表でした。冒頭のレジーと岩田社長のリアルファイトはいきなり噴きましたねwスマブラMiiが使えるというものでしたが、amiiboというフィギュアのNFC連携を使った要素も入ってました。フィギュアは当然有料で発売されるわけなので、任天堂なりの有料DLC、とも言えるかもしれません。サードが参戦してくるならねんどろいどぷち的なランダム要素は入れてくるかもしれませんね。その他ではWiiUゼルダの画面が披露。まずオープンワールド化したとのことで、スカイリムとかで遠くの山も登れる感覚がゼルダでも味わえそうです。グラフィックはトゥーンですがモデリングはリアルゼルダ系。これも日本人的にはいい感じじゃないでしょうか。その他ではベヨネッタ2ベヨネッタ1もついて9/20発売。やはりいきなり2からってのはないよなぁ、とは思っていたのでこれはいいニュースですよね。またゼノシリーズ新作はゼノブレイドクロスというタイトルに。PVが想像以上にSFでしたね。というか、どこのガンダム?というようなジャパニーズSF臭というか。キャラのモデリングもリアルともアニメ調とも言えないフィギュア顔で、正直ゼノブレイドという名前がないとただのPS系和ゲーという印象しか。むしろゼノブレイドHDを素直に出したほうが効果的な気もするんですけどね。その後「Splatoon」というゲームの紹介。ペンキを使った陣取りゲームなのですが、主人公がイカで塗ったところを潜って移動できるとかがなかなか斬新。いかにも任天堂っぽい遊びの工夫と感じて面白かったですね。売れるか、というとうーんという感じもしますが、新規IPということでは歓迎したい流れだと思います。

そして最後にティザーということで動画。ここでいかにもジャパニメーションというアニメとともにパルテナスマブラ参戦。ゼノといいこれといい、日本のオタク要素を一番アピールしていたのは任天堂でしたね。日本人的には落ち着くところでしょうが。そして最後に宮本氏が出てきてGamePad活かしたゲーム作ってる、と述べて紹介もせず終了したときは「おーい」と。ある意味GamePadを活かしたタイトルを前面に出すことがこのE3での正念場だと思っていたので拍子抜けしたところもありました。一応もうメディアには披露されてるみたいですけどね。

宮本茂氏が手掛けるWii U GamePadの特徴を活かした開発中のタイトルがお披露目! その中には新作『Star Fox(仮題)』も!!【E32014 】 - ファミ通.com

まとめ〜海外の感覚と日本の感覚のずれ

以上、ざっと触れてみましたが、MSとソニーが「いつもの似たような洋ゲー連発」という印象に対して、任天堂がいつもの任天堂ゲーを日本語でアピールして落ち着く感じ、というところでしょうか。

とはいえ、現状海外と日本とのゲームに対する温度差や感覚はかなり大きいように思いますね。この辺は以下の西田宗千佳氏の記事に結構共感するところも。

【西田宗千佳のRandomTracking】E3 2014にみるマイクロソフトとSCEの「新型ゲーム機戦略」 - AV Watch

ある意味WiiUのGamePadやXboxOneのKinect標準といった奇策がことごとく裏目に出て、単なる劣化PC的素直なゲーム機PS4が好調、結果的にゲームゲームに戻ってきた感があるMS。任天堂の場合はGamePadをいまさら切り離せないので、いまさら実験作をE3に展示という状況。一方で、日本じゃPS4が低迷、WiiUも不調と言われながらそれよりPS4が下というような状態。そもそもCS業界自体が和ゲーメーカーついていけてないというか相手にしてないような状態になっていますからね。スマホとか他業種、メディアミックスとかで。日本人的にはいくら技術的にすごくても戦争ゲーグロゲーは抵抗感大きいですし、なかなか映画のハリウッドと日本映画みたいな関係にはならなそうです。

和ゲーメーカーにもあまり期待できず、海外のトップメーカーと日本人との感覚のずれは進むばかり。なんとも日本のゲーム業界の先行きが心配になるところでもあります。とりあえず、面白そうな洋ゲーがないかとかも探りながら、GamePad活用ゲームの詳細も期待しつつもう少しE3情報を追っていきたいと思います。