12月最終週ランキング〜パズドラZ実売ミリオン、マリオUが同梱効果でミリオン間近、年間最多販売据置ゲームはGTA5

正月休みも終わり、今日から仕事始めというところも多いでしょう。正月更新の無かったゲームの週間ランキングについても、ファミ通が12/23−29のランキングを公開しました。

ファミ通.com - 最新販売本数ランキング TOP30魚拓

ゼルダの伝説 神々のトライフォース2 - 3DS パズドラZ - 3DS

トップは3DSゼルダ神トラ2。2D+立体視という仕組みのゲーム的には古いデザインですが、評判もなかなかで数も結構出た感じですね。自分も正月休みに合わせて衝動買いしたソフトです。また、それ以外では出荷ミリオン達成していたパズドラZが2013年内で実売もミリオンに到達。モンハン、ドラクエといった国民的タイトルに並ぶ、サードタイトルとしては快挙を達成した形です。スマホでの大量CMによる知名度の高さはありますが、ポケモンライク&コロコロ商法がうまく年末商戦にはまった印象です。新作ライバルが不在だったところもありますしね。

据置ゲームソフト〜マリオUが実売ミリオン間近も、年間最多販売はGTA5に

一方、据置ゲームソフト。年末商戦はさすがに任天堂ブーストがすさまじい勢いで3DSだけでなくWiiUのソフトも多数ランクインしていますね。その中でも注目はWiiUの看板タイトルNewスーパーマリオブラザーズU

New スーパーマリオブラザーズ U - Wii U

累計が96万5794本と、ミリオン目前となっています。年末商戦での急激な売上ですね。ここで興味が有るのが2013年の年間売上。据え置きゲーム機ではGTA5がTOP獲得かと思っていたのですが、マリオUが猛烈な追い上げで非常に熾烈な闘いになっていました。

グランド・セフト・オートV 【CEROレーティング「Z」】 - PS3 グランド・セフト・オートV 【CEROレーティング「Z」】 - Xbox360

結果、PS3版GTA5が12/29までで60万5882本。360版が2週分で2万5925本(参考:魚拓)。一方のマリオUは2012/12/30までで38万1315本(参考:GEIMIN.NET/2012年テレビゲームソフト売り上げランキング(ファミ通版))、2013/12/29までで96万5794本なので58万4479本。PS3版だけでもGTA5がからくも逃げ切った感じですね。30,31日のデータはありますが、2万本以上の差なのでおそらく追いついていないと思われます。実際は360版もありますしね。年間最多販売据え置きゲームの座を洋ゲーが射止めるという、記念すべき年となった感じです。

10/31移行のマリオU販売はほとんど同梱版か〜WiiU本体販売数と酷似

ちなみに、このマリオUの大躍進ですが、WiiUのお得なパッケージ版の存在を抜きには語ることはできません。

Wii U すぐに遊べるファミリープレミアムセット(クロ) 【メーカー生産終了】 Wii U すぐに遊べるファミリープレミアムセット(シロ) 【メーカー生産終了】 Wii U すぐに遊べるファミリープレミアムセット+Wii Fit U(シロ)(バランスWiiボード非同梱) 【メーカー生産終了】 Wii U すぐに遊べるファミリープレミアムセット+Wii Fit U(クロ)(バランスWiiボード非同梱) 【メーカー生産終了】
Wii U すぐに遊べる ファミリープレミアムセット

WiiUプレミアムに、マリオUとWiiPartyU、さらにリモコンやセンサーバー、カラオケ1000円分もついて、別々に買うより16100円もお得という謳い文句のパッケージ。WiiFitUとフィットメーターも付いたものもあります。単なるプレミアム版との差額も1300円or3300円と小さいため、元々最初の一本に選ばれることの多かったマリオUとセットのこちらのパックがメインで売れていたことでしょう。

ちなみに、10/31にこのパッケージが発売されたわけですが、その前の週までの売上はWiiU本体が累計108万4643台、マリオUが55万6225本(参考:【週販】WiiU48週目 | W-UU)。

たいして12/29時点でのWiiU本体累計が151万8427台、マリオUが96万5794本(参考:【週販】WiiU56週目 | W-UU)ですから、10/30から12/29の販売数差分を求めると以下のとおり。

WiiU 433,784
マリオU 409,569

仮にWiiUの販売がすべてお得パックだったとすると実にマリオUの同梱比率は94.4%となります。実際には通常プレミアムやベーシックも売れているとは思うのですが、それでも8割から9割近い数が同梱版のように思えますね。何しろ、同梱版をカウントしていないメディアクリエイトの方ですと、クリスマス直前週のランキングで50位までに入ってない状況ですので。

(cache) 今週のランキング | メディアクリエイト

そうなると、ミリオンのうちの実に3割ぐらいは同梱版としての売上の形に。こうした状況を見ても、WiiUの最初の一本としてマリオUが選ばれている、ということがよくわかる形です。逆に言うと、人気が偏りすぎているとも言えますが。

2014年はどんな展開に

以上、GTA5やマリオUについて特に詳しく見てきましたが、今年はPS4やXboxOneも日本で発売予定となっています。これら次世代機では洋ゲーの重要度がさらに高まるわけで、果たして日本でそれらをどうやって売っていくか。GTA5が特別だった可能性もありますので、いかに洋ゲーを日本人に売っていくかが課題となるでしょう。一方で、WiiUは年末年始の家族需要が一段落してから果たして同梱版以外のソフトをどれだけ売っていくかが鍵でしょうか。3DSも、大型タイトルがあらかた出てしまった後だけに、2014年に主役になるソフトがなんなのか、まだ読めない感じもします。スマホの台頭、和ゲーの縮小など、いろいろ大きな傾向は出ているだけに、2014年末の状態で果たしてどんな結果になっているか。日本のゲーム業界として予断を許さない展開が続きそうです。