パズドラZ、国内出荷100万本達成〜3DSサードではモンハン・ドラクエに次ぐ偉業

日本では最もゲームが売れると言われているクリスマス商戦真っ只中。今年はこれといったキラータイトルの発売がなく、既存タイトルを中心に恒例の任天堂プラットホームでの盛り上がりをみせています。そんな中、売上が期待されて発売されたのがスマホゲームで一世を風靡した「パズドラ」のコンシューマー版、パズドラZです。

スマホの方は基本無料の課金方式のゲームだったのですが、3DS版はパッケージ売り切りの仕様。ゲーム的にもキャラやフィールドを用意したり、タイトル的にもポケモンXYから続くZだったりと、「ポケモン系」を意識させるような形となっていました。コロコロ的な雰囲気作りで、任天堂のいいムードに乗っかるという形ではレベルファイブっぽいやり方にも見えますね。ガンホーも「最低でもミリオン」とフラグのような発言をして気合を見せていました。

ガンホーの森下一喜社長、「引き続きパズドラは好調、新作13タイトルを開発中」と語る//モーニングスター

そんなパズドラZですが、初週販売は54万本といきなりハーフミリオン達成の好スタートを切りました。

「パズドラZ」が初登場でハーフミリオンを達成した「ゲームソフト週間販売ランキング+」 - 4Gamer.net

メディアクリエイトの分析でも「出荷数次第では早期ミリオン達成も」との分析がでていましたね。

パズドラZ』は54.4万本を販売(消化率79.02%)し、首位を獲得。弊社の購入者データによると、主な購入層は30代後半〜40代前半の買い与え層となっている。年末年始にかけて低年齢層を獲得できる時期が続くため、出荷数次第では近日中にミリオン突破となる可能性が高い。
今週のランキング | メディアクリエイト

そんなパズドラZですが、早々にガンホーから「100万本出荷」のリリースがされました。

3DS「パズドラZ」が国内出荷数累計100万本を達成 - 4Gamer.net

今週もゲーム売り場ではパズドラZを買ってる親御さんをちらほら見かけましたし、売れ行きも好調。年末年始の流通ストップのところでまとめて発注がすでに入っているということでしょうね。メディクリ予想が正しいならば実売でのミリオンも十分にありそうです。ポケモン、モンハンの流れをうまく取り込めているようです。

今まで多数のミリオンタイトルを出している3DSですが、サードタイトルとなるとモンハン3G、ドラクエVIIに続く3本目となりますかね。(ドラクエモンスターズが91万本まで来ているのですが、出荷ミリオンは達成していない?)←モンハン4があったので4本目でしたね。

モンスターハンター3 (トライ) G Best Price! - 3DS ドラゴンクエストVII エデンの戦士たち - 3DS

★ゲームデータ博物館★3DS

いずれにしても、サードではいままでモンハンとドラクエという国民的タイトルでしか達成出来ていなかったタイトルを、スマホで人気とは言え新規IPとしてCSでいきなりミリオン達成してしまうのは偉業ですよね。据置ではミリオンは非常に困難、他のプラットホームでもミリオンは厳しく、3DSぐらいでしか無理な国内ゲーム市場ですが、その中で見事成功につなげたようです。うまくここから任天堂のようなロングタームな売上につなげられるとおもしろそうですね。

スマホが携帯ゲーム機を駆逐する」みたいな論調が多い中、パズドラはネイティブゲームの代表格としてブラウザゲー中心のモバグリを窮地においやり、今度はCS版ではスマホ優勢の声をあざ笑うかのように新規IPでミリオン達成を実現しました。こうなると単に「パズドラがすごい」というだけなのかもしれません。アナリスト型なしというか。元ROユーザーで「癌呆」と呼ばれていた頃を知っている自分としてはなんとも時代は変わったなぁ、という印象。まあ、今のガンホーソフトバンクグループですし、開発にもゲームアーツの人とが入ってたりしますけどね。パズドラZも曲はイトケンとかだったりしますし。

ともあれ、ゲーム業界に一石どころか複数の石を投じているパズドラ。この先どういった展開、そして成長が見せられるのか。他の真似をすることで生計を立ててるメーカーの方々も注目ですね。