「ドラゴンクエストX ショップ」12/5オープン〜ゲーム内の過去の期間限定・特典アイテムを有料販売

ver2の発売が来週に迫ったドラゴンクエストX

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今日はver2直前ということで、10時間生放送とかが開かれています。

ドラゴンクエスト?TV ver.1.5最終回 バージョン2.0直前10時間スペシャル! - 2013/11/30 14:00開始 - ニコニコ生放送

ver2関連の情報もいろいろ出ており、興味深い情報も出ています。

大型アップデート情報 バージョン2.0 (2013/11/30)|目覚めし冒険者の広場

そんな中、生放送の中でさらっと大きな発表がなされました。それは期間限定や特典で手に入れられたゲーム内アイテムの有料販売です。

『ドラゴンクエストX ショップ』 12/5にオープン (2013/11/30)|目覚めし冒険者の広場

過去の期間限定・商品特典衣装を有料販売〜傘の色はショップ限定

今回販売されるのは傘とサンタ衣装とTシャツ。いずれも今では手に入らなくなったものです。傘はPC版のスペシャルパックで手に入ったもので、色はそれとの差別化のために別の色になっています。(逆に言うと、「有料でしか手に入らない色の傘」でもあります。)サンタはゲーム内では昨年無料で手に入ったものですが、セットで500円での有料販売。ドレスアップ用に複数使えるため、バラ売りもされています。こっちで複数購入されることも想定した売り方でしょうか(複数回買えるのかはよくわかりませんが)?ちなみに支払いはスクエニの通過、Crysta経由となります。

自分はちょうどサンタのときには課金休止していた時期で、WiiUで復帰した移行サンタ衣装を見てうらやましく思っていたものです。今年のクリスマスイベントでもらえるかな、と期待していましたが有料販売となってしまいました。傘は、興味はありましたが別の色での販売なので、買うと露骨に「有料アイテムを買った」ことが分かってしまうのがアレですね。

元々「特典商法」でアイテム販売を多用〜アイテムだけほしい人には好ましい方向性か

まあ、もっともドラクエXはいままで直接的なアイテム課金をしていませんでしたが、雑誌の特典としてアイテムを付けたりキャンペーンとタイアップで配ったりと、積極的にゲーム内アイテムをからめたビジネスを繰り返していました。純粋にアイテムをほしいだけだと、むしろ直接的アイテム課金よりもリアルマネーがかかったのがドラクエXです。自分もVロン像のためにVジャンプ、オルゴールのためにサントラなどを買ったりしましたね。

ドラゴンクエスト10 目覚めし五つの種族 オンライン Wii U・Wii版 アストルティア冒険記 (Vジャンプブックス) V (ブイ) ジャンプ 2013年 07月号 [雑誌] Wii U版 ドラゴンクエストX オリジナルサウンドトラック 東京都交響楽団 すぎやまこういち

ただ、冊子の内容自体はそれほどおもしろくなかったり、CDサントラもゲーム内で散々聞いているので繰り返し聞くものでもなかったりと、特典のアイテム目的だったのは確か。もしこれらのアイテムが単体で500円とかで売られるなら、そっちを選択肢したかもしれません。スタミナドリンクに相当する元気玉も、散々あまるほど雑誌アイテムとかキャンペーンで配ってますしね。

ということで、過去配布分にからめて今回直接的なアイテム課金に踏み切ったわけですが、ある意味必然というか、今までの無理のあるやり方よりは素直でゲームのみに興味ある人には優しいアプローチな気もします。現状、「バージョンアップごとにアイテム追加」と言っており、あくまでもらいそこねた人への救済的な意味合いではあるのですが、むしろグッズ特典商法より直接販売にシフトしてくれた方がいいところもありますね。

一人当たりの支払い増加を模索〜「アイテム課金」への抵抗感をどうかわすか

もっとも「アイテム課金」ということそのものにものすごい抵抗感を持つ人がいるので、そういった人のためにも「特典商法」というカモフラージュが必要なのかもしれません。先日のコンシェルジュの有料ジェムでも、かなり拒否感を覚える人がいましたしね。

ドラゴンクエストX、スマホ版便利ツールに有料貨幣「ジェム」を導入〜元気玉をふくびきに交換・特別景品のふくびきも - わぱのつれづれ日記

上記記事でも触れましたが、スクエニの意図的には昔から明白なんですよね。商品特典というやり方からはじまり、スマホの有料貨幣という形で一歩大きく踏み込みました。そして今回はゲーム内販売の直接販売(スクエニ貨幣経由)。月額課金にとらわれず、「もっと金を出す客からはもっと金をもらう」というビジネスマインドはよくわかります。なにせ、生放送中の国勢調査であきらかになったように、1000時間以上プレイしている人が半数を超えてるようなゲームですしね。3000時間超えてるようなプレイヤーも結構な比率でおり、そういった人から月に1000円しかもらえないのでは、なんともビジネスチャンスを逃している感じはしますしね。

ドラクエナンバリングがMMOになった時点でも、相当な批判と拒否感を覚える人がいました。同様に、ゲーム内アイテムの課金についても、ソーシャルゲームでのえげつない商売の印象が悪く、また「形のないアイテムにお金を払う」という行為そのものがいまだアナログ感覚で受けいれられない人もいます。ネットの進歩、ソフトウェアという概念と客の「物」ベースの感覚に、まだギャップがあるところがあるのも現状。ドラクエXはその辺、かなり気を配って展開している感じです。(逆に言えば「うまくごまかしてる」とも言えますが。)

多数の客を抱えるドラクエX。月額課金という上限のあるやり方の上限を超えたいスクエニ。しかし課金については非常にデリケートな案件。いかに客に不快感を与えず、客単価をあげていくか、スクエニのやり方は他の会社もいろいろ注目してるでしょうね。果たしてうまくいきますかどうか。