PlayStation4 北米で発売〜起動しないなど複数報告も

WiiUが先陣を切りながら不調な次世代据え置きゲーム機。それに続き、今年の北米ホリデーシーズンに併せてPS4とXboxOneが日本そっちのけで発売されるわけですが、日本ではあまり話題になっていませんね。

まあ、日本での発売は2/22とまだ3ヶ月以上先なので、仕方ないところもあるでしょう。自分も上記パックをAmazonで予約済みなのですが、店頭とかでは特に予約受付も継続されていますね。店頭では全額前金なところが多いのが、3ヶ月以上先の商品としてはかなりネックになっているように思います。

さてそのPS4ですが、XboxOneより一週早く北米とついに発売となりました。発売しても週末だからかあんまり日本メディアは報じてないのがアレですが、4Gamerが開梱の様子などを公開しています。

北米で発売されたPlayStation 4の開封から起動までを写真とムービーでレポート - 4Gamer.net

予約はかなり入っていたPS4。XboxOneより100ドル安く性能も同等かそれ以上と予測されていたこともあり、前人気は上々でした。ただ、見た目がコンパクトな分、排熱などの面で心配されており、また直前まで北米でも実機を使った展示がなかなかされない、されていても不具合が報告されるなど、いろいろ不安な中のロンチとなりました。

北米で発売〜直後から各種不具合の報告

そして実際発売されたわけですが、不安が的中した形か、実際に各種不具合の報告が上がっているようです。特に海外の大手ゲームニュースサイト「IGN」で不良が起きているのが大きいですね。

Broken PlayStation 4 Systems - IGN

メディアにすら完動する製品が渡せていない、というのはかなりのソニーの失態のように思います。それとも完動する個体など存在しないのか。この件はNBCにも報道されてしまっています。

Sony looking into PlayStation 4 hardware problems on eve of launch - NBC News.com

この件についてツイッター経由でソニーの吉田修平氏は「出荷した量にたいしてはごく少量の不具合」してコメントを返しており、上記のニュースでも触れられています。(それにしても、こうした件に対してコメントするにしてはなんともふざけたツイッターアイコンですね。)

ソニーも調査中とのことですが、Amazonのレビュー投稿などを見ると☆5と☆1が拮抗。その内容も、「動いたら5、動かなければ1」と、レビューと言うにはなんとも低レベルな形での投稿となっています。動画などもいろいろと投稿されており、現時点でかなりの動作トラブルを抱えている、という印象はします。

北米の場合クレーム大国ですし、返品もガンガンできてしまいます。さらに、へたすれば訴訟をおこされることもあります。そうした中でこうした品質トラブルはちょっときついですね。予約がすごかった分、来週発表される初動売上としては景気のよい数字がソニー発表によりなされるとは思いますが、こうした動作トラブルを同収束させられるかが、まずソニーにとっての最初のハードルとなりそうです。

「蚊帳の外」から状況を見守るしか無い日本の購入予定者

日本のPS4購入予定のユーザーとしては、特にすでに前金で予約してしまった人は気が気でないでしょうね。自分もAmazonなのでキャンセル可能とはいえ、できればそんなこともしたくないので、なんとか2月の発売までには解消しておいてくれ、と思うところですが。各種インタビュー見てても、なんかファームがまともに完成してない印象もするんですよねぇ。

【後藤弘茂のWeekly海外ニュース】PlayStation 4のGPUコアとサブシステムチップ - PC Watch

上記のサブシステムチップ周りとか、最初はこのARMのチップだけでいろいろやろうとしていたのが性能が足りず、結局メインAPUの方でやってしまってる模様。これが、初回ファームアップデートである1.5にすると各種ゲームとかで問題となる原因かもしれません。

ともかく、日本の購入予定者は現状「蚊帳の外」状態なので、状況を見守るしかない状態ですね。海外であまりに時間がかかるようだと、日本でも未完成な形で発売されたり、発売がさらに延期になる可能性があります。WiiUの初期ファームの完成度の低さに散々煮え湯を飲まされたあとなだけに、あらかじめ遅らされていた日本でのPS4ロンチぐらいは、ましな完成度のFWで提供いただきたいものです。