CEATEC2013でドコモ・ドラクエXクラウドゲームを体験プレイ

昨日まで幕張メッセで開催されていた国内最大の家電関連展示会、CEATEC

TV関連の不況以降、いまいちこれといった目玉となるような夢の技術がなく、今まであるものを組み合わせて見た目を変えただけ、みたいな展示が続き、ちょっと話題性の意味では残念な感じにはなっています。

さて、昨日がCEATECの最終日。一般公開でだれでも無料で参加できるということで、そうは言ってもたくさんの人が来場していましたね。自分も各種最新技術を見ると共に、先日発表されたドコモ×スクエニドラクエXクラウドゲーミングを体験しに行ってきました。

ドコモブースにスライム〜dtabでのドラクエXプレイ

朝にPS4の予約があったため家を出るのが遅れてしまい、会場についたのは10時半すぎ。ドコモブースに行くとインテリジェントグラスのところは既に40分待ちとかの列が出来ていましたね。ドラクエXのは逆側にあり、スライムがドーンとお出迎え。

11時前ぐらいでしたが、人は殆ど並んでなかったですね。夕方行ったときは20分待ちとかでしたが。

会場には3台のタブレット「dtab」が用意されていましたね。実際にオンラインに繋がっており、サーバーは1。なんで21とかの「取材OK」サーバーじゃないのかと。いいのかなぁ、スクエニ的に。

環境としては、先日の発表会同様、タブレットに有線LANアダプタを介して有線接続されていました。一応、これは展示会場という環境のせいで、家とかで無線LANでやる分には問題ないことを確認しているという話でしたが。試しにプレイしてみましたが、たしかに遅延などはほとんど感じられる良好にプレイ出来ました。画面の設定としては解像度はdtabに併せてレンダリングしているとのこと。dtabが1200x800、画面4:3で出ていたので960x720ってところでしょうか。キャラの周辺のジャギはかかったままでしたのでアンチエイリアスはOFF、光源効果もOFFっぽかったですね。この辺はサーバー負荷を意識して、ということでしょうか。なお、クラウドサーバーはドコモ提供ということだそうです。スクエニはゲームのPC版カスタムを提供ってことですね。

操作は、タブレット状に評されるボタンで操作。左側にはアナログスティックが用意され、指をすべらせることで移動できます。このスティックの倒した度合いがやはりバーチャルだと分かりづらいですね。どの程度スライドさせると動かせるのか、ちょっと慣れが必要な感じでした。一方で、右側には現状スティック無し。このせいで、タブレットを両端からもってプレイしようとすると、視点移動がうまくいかずプレイしづらかったです。今は画面をどこでもタッチして動かせば視点移動するのですが、右端には別途ボタンが並んでおり、これだと右手親指で視点移動するのが大変。改善した方がいいと思いましたね。

一応、このボタンに付いては切り替えができて、スティックなしのようなものも。ボタン自体はAndroidのdtabアプリの方で表示しているようです。ボタンの位置は、現時点ではドラクエX専用で、スクエニと共同してドコモが開発しているとのこと。今後dゲームが増えてくる場合でも、基本的にはボタンに付いては個別に対応という形を想定しているようです。ボタンのUIとか、設定ファイルの仕様だけ公開してスクエニ側にチューニングさせてもいいように思うんですけどね。あと、できればPC版にスクエニがこういうUIを用意して欲しいところ。

後、Bluetoothのコントローラも一緒に展示されていました。パッと見た目は「どこの360コントローラ?」という感じのデザイン。サムスンスマホ向けコントローラもそうでしたが、このデザインが世界的には標準ってことなんでしょうね、今は。非常に軽く、小型で、そしてチープ。あんまりドコモが売るものとしては「漂うアジアパチモノ臭」をどうにかした方がいいような。なお、このBluetoothコントローラを使うと、今度は遅延がはっきり感じされます。メニューの項目の移動でも0.5秒ぐらいラグを感じるぐらい、ワンテンポ待たされます。タブレット直接の操作ではラグはほとんどなかったので、これはどうもBluetooth通信によるもののよう。原理的にはBTでも遅延はそんなにないはずなのですが、なんでこうなっているのかは不明。本サービスインでもこの状態だと、BTコントローラはちょっと使い物にならない感じです。移動とか視点移動はいいんですけどね。

ドラクエケータイ&アプリ展示も

また、隣ではドラクエケータイの展示もされていました。筐体はボックス入りで、ちいさなメダルと一緒に展示されていましたね。

アプリの展示は別端末となっていました。

ジョジョケータイとかと同様、専用のデザインの端末に限定アプリ。すごろくのアプリは、持ち歩いて歩数計でカウントをため、その分サイコロを振れるようになるというもの。3DSゲームコインみたいな感じですね。基本はサイコロ振って敵と戦闘するだけ。それで図鑑が埋まっていきます。図鑑は結構充実していて、登場したナンバリングタイトルとかも表示。これもこのドラクエケータイの売りになっているようです。詳細は来週のドコモ新製品発表会で出てくる模様。個人的にはドコモユーザーでもないですし、こういう「ハード・キャリア限定」のアプリってのがどうにも古臭い印象はいなめませんでしたね。ドコモからiPhoneも出た現状なので、より一層。

その他CEATECについて

以上、CEATECでのドラクエX体験でした。CEATEC自体は、あまりこれといった面白いものは無し。ドコモのインテリジェントグラスも、50分ぐらい並んで体験してみましたが、特にドコモとしてなにかインテリジェントグラスを発売するわけではなく、既存のヘッドマウントディスプレイとかを使ってデモ作っただけの見掛け倒しでちょっとがっかり。一方、ソニーパナソニック有機EL 4Kディスプレイはなかなかよかったですね。パナブースで4Kでのレースゲームとかも体験できましたが、きれいではあるけどフルHDとゲーム体験と違うかと言われれば疑問も。動いてるとそこまでわからないですからね。その他は細かい展示などもあり、加賀電子の「水で充電する使い捨て電池」みたいなのもちょっとおもしろかったです。

まとめ〜ドラクエX、dtabプレイは遅延は問題なしも操作法には課題あり

まあそんな感じのCEATECドラクエXについてはdtabでの家でのプレイは十分快適に可能と感じました。後はBTコントローラの遅延が課題ですね。タブレットのUIももう一工夫必要かも。ただ、根本的に現状のドコモ縛り、端末縛りなのが最大のネックでしょうか。ドラクエX自体は他のクラウドでも十分対応可能と思うので、ドコモの展開以降も別のクラウド展開を進めてほしいですね。出先とかでちょっとだけプレイ、とかはヨサゲな感じもするので。