モンハン4の売れすぎは一部ゲームショップには歓迎されていない?〜他のタイトルへの影響を懸念する声

9/14に発売して早くもパッケージダブルミリオンを突破、年末年始でもないのに驚異的なペースで売れ、入荷即完売も続いているMH4

モンスターハンター4 - 3DS

モンスターハンター4 - 3DS

先週も20万本以上を売上げ240万本突破。メディクリが初週に明らかにしたDLカード15万、eShop10万を加味すれば既に265万本越えで、今週にもカプコンの年度内目標280万本が達成できそうな勢いです。

「モンスターハンター4」が3週連続1位。「閃の軌跡」「無双OROCHI2 Ultimate」「ARMORED CORE VD」など新作多数の「週間販売ランキング+」 - 4Gamer.net

中古ショップでの3DSや3DSLL品切れも多く見られ、本体ソフト共に好調、さぞやゲームショップもホクホクなんだろうな、と思っていたところ、ファミ通のバイヤーズボイスというところで意外な発言が見られました。

TVゲームショップトイダック

小休憩を挟み発売タイトルが多く出揃った週、発売日の感覚では好調タイトルが複数あるものの、週間で見るとやはり「モンスターハンター4」がトップとなりました。本体を変わらず牽引し続け、どこまでいくのか? と、いう感じ。他のタイトルへの影響を考えると、もうそろそろいいのでは、と正直思ってしまいます。
【バイヤーズボイス】ファミ通協力店の声 - ファミ通.com

本体を牽引して、ソフトも売れる、両方で利益がショップ側に転がり込んできているにもかかわらず、その売れ筋商品に「もうそろそろいいのでは?」と発言するのは、なかなかすごいですね。他の業界でもなかなか見かけない発言です。そして、その発言を堂々と記事としてウェブに載せるファミ通もすごい。要するに、ファミ通的にはこれは「記事にする際に考慮しなければいけないような失言ではない」という判断なわけですからね。

まあ、実際いろいろ考えが膨らむ発言なのも事実。発言とそれを載せてしまう記事のインパクトに対するコメントは置いておいて、冷静にこの発言の意味を考察してみたい思います。

極端に売れるソフトはゲームショップと相性が良くない?

まず考えられる発言の背景として、モンハン4発売後に発売するソフトを、結構このゲームショップが見込みで入荷してしまっている、ということでは、という予想。皆が品切れ気味のMH4ばかり買い、在庫があるソフトを買ってくれないようだと、ショップ側としては入荷済みソフトの在庫リスクが高まる、ということでしょう。

それ以外だと「3DS本体が売れても3DSソフトが売れない傾向にあるショップ」という可能性もあります。ゲームショップは中古で回したりしている関係で伝統的にPS系が強いですし、3DSMH4で大きく伸びたからと言って、それが自分の店の客に直結するわけではない、というところもあるんじゃないでしょうか?各ゲーム一桁二桁程度の入荷しないようなショップだと、あまりに極端に強い売上のソフトは、逆に浅く広くの入荷ソフトへの影響が無視できないのかもしれません。

とはいえ、来週にはまたポケモンXYが控えています。

ポケットモンスター X - 3DS ポケットモンスター Y - 3DS

これでも同じような悪影響が出るというならば、「そもそもショップとして9月10月の発注の仕方を間違えてるんじゃない?」と感じなくもなく。ただでさえ厳しいゲーム業界で、「本体牽引するソフトが出ること」に苦言を呈さなきゃいけない状況って、かなりビジネス的にやばい気はするんですけどね。ゲームショップが期待するようなソフトが出るのが先か、想定ハズレでうまくいかなくなるのが先か。Amazonや大型量販店が主流となっている昨今、ゲームショップの判断力も生き残りの鍵になってきそうですね。