WiiUにチャージすると最大1000円分還元キャンペーン開始

昨日告知され今日開催されたピクミン3 Direct。

ピクミン3 Direct 2013.6.26|Nintendo

ダウンタウン松本人志が楽しそうにプレイしていてなかなか面白かったですね。ただ、人を選びそうなゲームではありそうでしたが。そんなWiiU、先週も販売台数は5000台前半と苦しい展開が続いています。

「The Last of Us」が11万7000本で1位に。「ネプテューヌPP」「クマ・トモ」「さよなら 海腹川背」なども発売された「週間販売ランキング+」 - 4Gamer.net

これといったキラーソフトもなく、タイトル数自体も少ない中、1000億円利益コミット達成のために手を打たなければいけない任天堂、今度はプリペードの部分でキャンペーンを打ってきました。

Wii Uにチャージすると最大1,000円プレゼント!|Nintendo

WiiUに5000円分のポイントをチャージすると500円分、1万円分チャージすると1000円分のプリペイド番号が還元されるというキャンペーンです。期間は6/26から7/10の2週間とかなり狭くなっていますね。(ちなみに1000円分のニンテンドーポイントプリペイド番号を「1000円プレゼント」と書くのは、かなり語弊のある表現だと思います。せめて還元ぐらいの方がよいかと。)

これは、WiiUのソフトをニンテンドーポイントを使ってeShopから購入して欲しい、という販売促進ですかね?たしかにWiiUのプレミアム版なら、eShop購入でも5%のポイント還元があるので、一旦5000円〜1万円チャージしてからeShopで買えば2重のお得にはなります。ただ、経験上、DLカードを量販店で購入したほうが、量販店のポイント還元との二重取りもできてお得な感じもするんですよね。DLカードという形でソフトにあたる「物」が残るのも個人的には大きいです。

マネタイズに奔走する任天堂

結局、このキャンペーンも「プリペイドによる先払い」の推進であり、金を前倒しで回収する手段の一つですよね。年度内の利益コミットだと思っていたのですが、もしかして第一四半期の決算レベルで下方修正しなければいけないほど結構やばい状態なんでしょうか?さすがにここで下方修正したら即コミット未達、岩田社長の責任問題に発展してしまいますからね。

Wiiでも今週6/28いっぱいで各種ネットサービスが終了してしまいます。固定費削減と資金回収に必死であるところが一般消費者にも伝わってきてしまいますね。今までの任天堂には無かった「余裕の無さ」が見て取れます。

任天堂、「お天気チャンネル」など Wii のネットワークサービスを一部終了 - Engadget Japanese

営利企業である以上、利益にこだわるのは必然であるのですが、結局のところ「無い袖は振れぬ」ということには変わらないと思うので、あまりバタバタしてほしくは無いんですけどね、一任天堂ファンとしては。是非WiiやDSのころみたいな「イノベーションに基づく驚きを提供する企業」としての任天堂の輝きを取り戻して欲しいものです。


P.S.
コメントにて指摘をいただいたので追記。プリペイド自体は使われるまでは負債扱いになるようです。使われたら売上で。
企業のプリペイドの売り上げの計算って・ | 財務・会計・経理のQ&A【OKWave】
ですので、この施策はどちらかというと「eShop直販を増やす」方が狙いかもしれません。定価で他の小売を通さない分、任天堂の取り分は多いでしょうからね。そこで利益拡大を狙っているのかもしれません。