3DS本体アップデート〜すれちがいMii広場で有料ミニゲーム配信、セーブデータバックアップも

現在の国内ゲーム市場で圧倒的な立場となっているニンテンドー3DSどうぶつの森をはじめとして任天堂の強力タイトルが引っ張り、サードの注目タイトルもモンハン4の他にもいろいろ予定されているなど、伸び悩む据え置きと比べても安定した市場を築いています。今日も、根強いファンのいるメタルマックス4の発売がファミ通Webで発表、大きな話題となっていました。

『メタルマックス4 〜月光のディーヴァ〜』がニンテンドー3DSで発売決定 - ファミ通.com

よく、ファミ通だと木曜発売の誌面スクープ扱いにしていて、前日午前にはフラゲした人がリークしてしまいファミ通以外の関係ない人が情報鮮度にタダ乗りしてしまうことが多かったですが、今回は火曜日の発表なのでネットでの拡散もファミ通や他のメディアのリンクが使われていましたね。他のスクープ関連も、今の時代ネット第一報でいいと思うんですけどね。雑誌だとリークは印刷や納品の都合上どうしても避けられないところもあるので。

さて、そんな3DSですが、本日本体のバージョンアップがありました。更新自体はいつのまに通信で配信されており、インストールも1分もかからないほど。ですが、更新内容としては結構大きなものをふくんでいました。

ニンテンドー3DS本体更新、すれちがいゲーム追加やセーブバックアップ機能など - Engadget Japanese

大きな要素としては2点。ひとつはすれちがいMii広場の更新と、セーブデータバックアップ機能。セーブデータバックアップについては、DL版ソフトのセーブデータの保存、復元が出来る形。ただ、自分がためしたところどうぶつの森は不可。不正対策なのかもしれませんが、個人的にはこれがバックアップとれないのでは意味ないなぁ、と。長期間やるソフトなので、ぶつ森でバックアップ取らせて欲しかったですね。すれちがい日記なんかはバックアップとれました。

有料ゲーム配信もはじめたすれちがいMii広場

さて、残るすれちがいMii広場。こちらは結構大きな変更になります。本体更新をした後、すれちがいMii広場を起動すると更新するかどうかを問合せ。ここでいいえとすると今まで通りのすれちがいMii広場となり、すれ違ったキャラの確認へ。一方、ここで「はい」と答えるか、メニューに追加された更新アイコンを選択すると、ソフトの中身が大きく更新されます。

今まで単にすれ違ったキャラがずらっと並んでいたところが広場の画面に。ここでこれまでのパネル交換とすれちがい伝説の他、あらたにすれちがいを利用したゲームが購入できるようになります。購入できるのは4つ。各々個別では500円、まとめて最初に買うと1500円、1つ買ってから3つをまとめて買い足すと1700円となるようです。開発はどれも外注となっていますね。

これについてはかなり大きな方向転換だったように思います。というのも、前のすれちがいMii広場の更新では、すれちがい伝説IIが無料で配信されていましたからね。こっちは地図の分岐を増やして帽子を増やしやり込み要素を深くするといったものでしたが。今回は、まったく別のゲームを有料配信。1000億営業利益に向けて、任天堂もマネタイズを強化している印象です。

おもしろいのが購入方法で、広場のところからうさぎに話しかけると、ゲームの紹介やジャンルについてのセールストークをしてくれます。それで気に入ったら購入手続きに移り、ここで初めて値段がわかる、という感じ。この値段表示までの待ち時間がちょっと長めなのが気になりましたね。まとめがいとかの時に安くなるとかの確認をしているのかもしれませんが。

支払いはeShopで予めポイントをチャージしておくか、足りない場合はここから支払うこともできるようです。自分はまだ試していませんが、クレカなら残額なくきっかり払える感じですかね?

すれちがい要素の有料DLCの普及先駆けとなるか

現在、ゲーム業界は業界自体の停滞や他の娯楽との客の奪い合い、開発費高騰などの関係でどこも厳しい状況が続いています。その中で、ネットを通じてより効果的に集金するマネタイズは、非常に重要な要素となっています。ソーシャルゲームがあまりにえげつない方法をとってしまったため、強烈な拒絶感を持つ人もコンシューマーゲームでは多いのですが、パッケージ販売にとらわれず、価値のあるデータでお金をもらうことは、何もおかしいことではないでしょう。いままでパッケージにこれでもか!とコンテンツが詰まっていたのは、ある意味ネットが無いから後から足せない、ボリュームがないと早期に中古に流れてメーカーに金が落ちない、とかの問題があったからという側面もありますし。

すれちがい通信で魅力的な楽しみが増えるのであれば、DLC扱いで今後他のゲームでもすれちがいミニゲーム追加を有料とか、やってくる可能性はありますよね。任天堂がまず場慣らしをして、サードに波及という形でしょうか。まだまだ客の感覚がついていけてないところもあるので手探りなところもあるでしょうが、ゲーム業界全体の伸びのために、新しい成功ビジネスモデルがうまれるといいなと思います。