ガンホー、時価総額で任天堂を一時上回る〜パズドラ好調で株価高騰

スマホの普及により大きな存在感を見せているソーシャルゲーム。一時期はモバグリが凄まじい利益を得ていましたがコンプガチャ騒動で陰りも。さらに最近ではモバグリのプラットフォームを使わないガンホーのパズドラが好調で、株価がものすごい高騰を見せていました。

そんなガンホーが連日の株価高騰により、本日午前、とうとう任天堂の時価総額を上回るという大きな出来事となりました。

ガンホーの時価総額、任天堂を超える＝5月13日 - ITmedia ニュース

ツイッターとかでもすごい話題になっていましたね。いくら赤字がつづいているとはいえ世界に誇る日本企業である任天堂を、わずか一個のソーシャルゲームでガンホーが上回るとは（まあ実際は他もふくめてではありますが）。明らかに過剰な株価上昇とは思われますが、歴史的出来事なのはたしかでしょう。ちなみに、終値ではまた任天堂が上回ったようです。

モバゲー・グリーは下落〜ソーシャル業界での喰い合い？

煽りを食っているのは、客を奪われ実際に業績も伸び悩みを見せてきているモバグリ。特にDeNAが大きな落ち込みになっているようですね。

DeNAが大幅安、ガンホーはストップ高で時価総額1兆2000億円に＝5月10日 - ITmedia ニュース

元々モバグリはガラケーのブラウザゲームが中心に伸びたところで、そこにスマホ＆Facebookなどの「ソーシャル」というイメージにうまく乗っかり、さらにスマホでも勢力を広げていました。ただ、スマホは元々AppStoreとGooglePlayという、AppleおよびGoogleのしっかりしたプラットフォームが存在している世界。モバグリのプラットフォームは変に二重化してしまうような構造となっていました。そのAppStoreとGooglePlayの上でガンホーがパズドラをヒットさせてしまったため、この二重化構造がもろに影響出てきている状態ですかね。また、ソーシャル部分でもLINEが急成長。慌ててcommなど類似サービスを打ったりしていますが、類似サービスの打ち合いの業界だけに、ゲームもソーシャルも「独り勝ち」が目立ち、ちょっとした流行り廃りでガラっと業界模様が変わるという、なんとも恐ろしい世界になっています。株価もそれにあわせてマネーゲームになっているんでしょうね。

MMO「ラグナロクオンライン」で一時代を築いたガンホー

しかし、ガンホーがこんな存在となるとは、個人的には何か感慨深いものが。自分にとってガンホーというとラグナロクオンライン（RO）の印象が非常に強いですね。グラビティ開発なのにガンホーの運営がひどく、癌呆とずっと言われていましたし。ROはちょうどオープンベータのごろから友人に誘われてやっていて、サービスイン後も数ヶ月はやっていましたね。途中であまりにレベルアップがきつくなってきてやめてしまいましたが。アレに比べるとドラクエXのぬるさが心地良いです。数年前に一度無料期間があって久しぶりにログインしてみましたが、キャラが消えてしまっており寂しい感覚も味わいました。後はタントラというゲームもちょっとやっていましたね。