任天堂、Wiiリモコンをロボットなどに内蔵して遠隔操作する特許取得

WiiUの不調が伝えられる任天堂Wiiの流れをくむハードですが、Wiiと言えばWiiリモコンがなにより特徴的なデバイスでした。WiiSportsはその特徴を分かりやすく伝え、目新しい感覚で大ヒットとなりましたね。

Wii本体 (シロ) Wiiリモコンプラス2個、Wiiスポーツリゾート同梱【メーカー生産終了】 Wii U プレミアムセット kuro【メーカー生産終了】 Wiiリモコン プラス (シロ) (「Wiiリモコンジャケット」同梱)

Wiiリモコンの特徴としては、こぶりな本体に加速度センサーを搭載。後期型ではモーション+としてジャイロも内蔵されました。先端には赤外線カメラがありセンサーバーの赤外線LEDを撮影してポインティングが可能。さらに小型スピーカーで音を鳴らせるとともに少量のメモリも搭載してデータ持ち運び可能。拡張コネクタもあって各種コントローラをワイヤレス化できるなど、ある意味デバイスハブ、コアユニット的な意味合いも持っています。

WiiUではGamePadが主役となってしまいすっかりWiiリモコンが脇役となってしまっているのですが、このほどWiiリモコンを使ったちょっと変わった任天堂の特許が明らかにされました。

Nintendo lands 'remotely controlled mobile device control' patent

上記Engadgetの画像を見てもらえばイメージはつかめるかと思います。ロボットや人形にWiiリモコンを埋め込むように接続、それを通じてWiiと通信を行い、遠隔操作やセンシングをしてしまおうというもののようです。本体の絵がWiiなのは、出願が2011年6月だからでしょうか。

United States Patent: 8414349

出願したのは「Boman; Michael Wesley」と「Gallacci; Gregory Allen」という人物。LinkedInを見ると両方任天堂の技術者のようですね。

Michael Boman | LinkedIn
Greg Gallacci | LinkedIn

この手の特許は、こうしたメーカーの社員であれば報告書感覚で出願していたりするので、これがそのまま製品化につながる、という話でもありません。アップルとかでもさんざんこうした特許は話題になりますしね。ただ、中には実際に製品化になるものも混じっているかもしれせん。そのうち、任天堂からWiiリモコン埋め込んで動かすピカチュウとかマリオとかが出てきたりするかもしれませんね。もしくは人形型コントローラーで、人形の手足を操作してゲーム中のキャラを動かすとか。WiiUのGamePadは何分地味なので、こうしたギミックをまた見せてくれると個人的には面白いなと思います。

P.S.
よくみると、米国特許番号「8,414,349」が付与されていましたので、単なる出願ではなく特許取得してますね。となると、単なる出願よりも意味は大きいかもしれません。

特許のPDFはこちらから見ることもできます。
Remotely controlled mobile device control system - Nintendo Co., Ltd.
図を見ると、なんか鏡を通じてリモコンからセンサーバーを見るみたいなこともやってそうですね。あと、どちらかというとWiiリモコンの特性からすると、ラジコンロボットにリモコンを埋めこんで、その動きをWiiでトレースする、という使い方の方が正しいのかもしれません。(中を詳しく読んでないので間違ってたらすみません。)

P.S.2
特許クレームを見ると、どうもWiiリモコンのスピーカーにWiiから特別な音を送り、その音をロボットのマイクで拾って操作する、といった感じかもしれません。