WBC 侍ジャパン対象で二次ラウンド通過決定!〜サイクルHRでオランダに7回コールド

一昨日の台湾との歴史的大接戦を制した侍ジャパン。今日勝てばアメリカで開催される決勝ラウンドへの進むことが確定するという中、韓国やキューバを破った強敵オランダとの対戦となりました。大量得点をしてきているチーム、さらに負ければ次は台湾にコールド勝ちしたキューバという中、なんとしても勝ちたい試合でした。

しかし、結果は意外な形に。毎回得点、サイクルHRの6HRで7回コールドという、歴史的な圧勝となりました。

日本6発16点でコールド大勝!アメリカ行き決めた!!(サンケイスポーツ) - 2013 WBC特集 Yahoo!スポーツ

まず、先頭の鳥谷がいきなり先頭打者HR。あいにく自分は観そこねてしまったのですが、前の試合の盗塁に続き、ビックプレーでしたね。その後の2回には松田が高めのボール気味の球を捉えて完璧な2ラン。これでかなり楽になったところで、そのまま2回に打線がつながり内川がセンターバックスクリーンへ3ラン!これでほぼ試合の流れは決まりましたね。その後も4回に稲葉のソロ、5回に糸井の3ランと、すべてHRで10得点。早くも7回でのコールド条件である10点差を付けます。投手でも、前田健太が素晴らしいピッチング。5回9K、ヒット1。ヒットも、外角の完全ボールで振らせるスライダーを見事に拾われたものでしたが、ほぼ完璧な内容でしたね。低めストレートのコントロール、さらに縦スラの切れ。アメリカでのラウンドでも同じようなピッチングしてほしいですね。(なんかヒーローインタビューでフラグ立ててたみたいですけど。)

一方、それまで10点をHRのみという打線でちょっと大味にならないか心配しましたがその後阿部と松田がタイムリー2ベース。これも長打ですね。12-0で後はコールドにするだけ、という状態で出てきた巨人内海。ここが頂けなかったですね。四球とヒットで1,2塁。ここまではまだいいのですが、二死2ストライクから外角見事な直球が決まったのを、阿部がセルフジャッジで動いてしまいボール扱いに。前の試合でも日本ありましたよね。セルフジャッジは、プライドの高い海外審判では通用しないのでしょう。反省できてなかったというか。その後内海が死球。大量リードしている側がこれはいけません。ちょうど同じWBCでカナダとメキシコの試合で大乱闘があったようです。
メキシコ−カナダ戦で大乱闘/WBC - WBCニュース : nikkansports.com
五輪からはずされ、世界的な野球地位向上を図る意味合いもあるWBCでこれは非常に恥ずべき行為。こうした事態を産まないためにも、無駄な死球は避けて欲しかったところ。その後、一番警戒すべきバレンティンにセンターへ痛打。あまりに強烈なあたりに糸井が目測を誤って思わず前進してしまい、結果走者一掃の2ベース。その後出てきた山口もタイムリーくらって12-4。コールド条件の10点差から遠ざかり、非常にいやな感じでしたね。すでに9時も大きく回っていて、これでコールドできないと打者も早く試合を終わらせたくてグダグダになり、結果オランダに詰め寄られてスッキリ試合になるのでは、と器具したところです。

しかし、その後の7回にまたも打線が奮起。井端、阿部とヒットが続き、糸井が死球。そして出てきた巨人坂本。これまで他のショート鳥谷・井端と比べるといまいちの活躍しか出来ていませんでしたが、ここでなんとグランドスラム!下手したら次でショート変えられるじゃないかと思っていましたが、なんとか存在感を見せてくれましたね。結果、珍しいサイクルHRとなってこれで再び12点差。最後は杉内と並んでスキャンダル騒ぎの渦中の涌井が登場し、なんとか0で押さえて7回コールド勝ちとなりました。

これで日本は決勝ラウンドへの切符を手に。明日キューバ・オランダとの勝者との戦いで順位が決まります。どちらとやるにしても再戦になりますが、二次ラウンドを負けてアメリカ行くのか、勝ってアメリカ行くのかでは気持ち的に大きく違うでしょう。キューバが出てくるなら雪辱を果たした形で、オランダが出てくるなら「日本には敵わない」と思わせるような形で、次も勝ってほしいと思います。