NHKスペシャル「世界初撮影! 深海の超巨大イカ」視聴〜歴史的快挙達成の瞬間の映像に感動

自然や動物などのドキュメンタリーに関しては、民法とは格の違う番組を提供し続けているNHK。そのNHKが過去から追い続けており、以前には静止画撮影にも成功したのがダイオウイカ。あれから早8年、1/7になってとうとう動画で撮影することに成功したというニュースが報じられました(というかNHKが発表しました)。

世界初・ダイオウイカの深海映像撮影に成功 NHKニュース

自分もこのニュースを見て「おぉ、とうとうやったか!」と喜んだものの、Googleニュースなどで記事タイトルだけ見て詳細は把握しておらず。今日NHKスペシャルで詳細をやるということで、番組予約だけしていました。

http://www.nhk.or.jp/ocean/giantcreature/
NHKスペシャル|世界初撮影!深海の超巨大イカ

そして、本日NHKスペシャルが放送。開始時間をうっかりしていて見始めたのは冒頭5分をすぎた辺りから。これが結果的に功を奏し、ネタバレにつながる映像や画像などは一切見ない状態で番組を楽しむことが出来ました。

番組中盤で「メデューサ」という深海生物の発光特性を利用した発光装置付き無人カメラでついに世界初のダイオウイカ映像を撮影成功。この時点での研究者のリアクションは、まるで「撮り直しした?」と思うぐらいの「オーマイガー」というリアクション。ただその後、さらに大きいダイオウイカの映像が出てきた時の皆の感情の爆発は、間違いなくリアルタイムのリアクションでしたね。(このガッツポーズのシーンと冒頭の「オーマイガー」のシーンは服装や背景の海の明るさが違っているので、実際撮り直しだった可能性はあります。単にガッツポーズのシーンまで時間があって着替えた、日が違うという可能性も無くはないですが。)

さらに、これだけで番組は終わらず。どういった動画が撮れているか知らなかったので、「この先さらにどんなことが?」とわくわくしながら視聴継続。潜水艇で「生で見てみたい」と言っていたのを聞いて「まさかそこまではないだろう」とか思いながら見ていたのですが、そのまさかのシーンが訪れました。

教授が眠そうになったり、天井の結露を拭こうとしたその瞬間、ダイオウイカがおとり餌のところに出現。それを、専用に作成した340度見渡せる潜水艇で生で視聴していた訳です。その時間実に23分。最後は潜水艇が限界深度1000mに近づき、速度を落としたところでダイオウイカに感づかれたのか、離れてしまいました。もっと潜水艇の強度が高ければ、もっと長い時間撮れたかもしれないですが、それでもすばらしい結果です。

しかし、その映像がまたなんとも神秘的でした。キラキラ光っており、まるでCG。この深海の光の無い中でこれだけ高解像度で撮れるカメラを創りだしたNHKはすごいですねぇ。NHK技研とかで詳細の展示をして欲しいところです。それ以外の発光装置や冷凍保存したダイオウイカをすりつぶして拡散したフェロモン発散装置、目で確認する特性を利用しておとりとしてイカを用意する作戦など、世界の権威が考え出した案がいろいろ成功しているのもすごいです。おそらく、その裏には数知れない失敗もあるんでしょうけどね。

ともかく、下手な映画よりも感動的なドキュメンタリーでした。生の人のリアクションは、どんな俳優も上回りますね。スポーツの感動シーンにも通じるものがありますが。今日見逃した人は、1/16の深夜24:25から再放送が予定されています。今回見逃した方はぜひ。まずは録画予約を仕掛けておきましよう。できれば、これまでのダイオウイカ関連のドキュメンタリー再放送も期待したいところです。