Microsoft、ゲーム映像を部屋全体に広げる「IllumiRoom」を発表〜Kinectとプロジェクタで実現

現在、ラスベガスで開催中の世界最大の家電ショー、CES2013。

2013 International CES, January 8 - 11 - Home

世界のいろいろなメーカーが最新の技術や製品を発表しているのですが、その中でMicrrosoftがゲーム関連で非常に興味深い発表を行ったようです。

マイクロソフト、部屋全体をXboxのディスプレイにする Illumiroom をデモ (動画) - Engadget Japanese

上記動画を見るだけで「おぉ!」となりますね。仕組みとしては、プレイヤーの背面(もしくは上部?)にKinectとプロジェクターが設置。Kinectで具体的にディスプレイ位置やその周辺の凹凸を認識、その上に凹凸も加味して補正した映像を重ね合わせることで、あたかも部屋中に画面が広がったような効果を演出しています。

今回はあくまでゲームのデモではありますが、これは単純なプロジェクタ映像に対しても効果ありそうですよね。ごちゃごちゃした狭い空間でも、Kinectでその凹凸をある程度吸収してくれるため、スクリーン設置スペース無くてプロジェクタを諦めていた人にも朗報なシステムかもしれません。(もっとも、今度はKinectとプロジェクタを置く場所が問題になりそうですけど。)

プロジェクターやKinect位置を含めたキャリブレーションの精度の他、プロジェクタもどの程度の自由度があるかとかいろいろ課題はありそうですが、実用化が非常に楽しみな技術ですね。WiiUで大型TVにとらわれない新しいプレイを任天堂が提案していましたが、今度はMSがTVの枠を飛び越えたアプローチを見せてきました。ソニーはどんな新しい提案を見せてくるんでしょうか。今後のゲーム分野でのイノベーションが楽しみですね。