2012年12月4週週販〜3DS 40万台越え・WiiUは約12万、PSPはVitaの3倍の6万台
先週はクリスマスイブ直前の最大の商戦期。各種ゲーム売り場でも大勢のサンタや家族連れで賑わっていましたね。その先週のゲーム週販が発表となりました。
4Gamer.net ― 「とびだせ どうぶつの森」が35万6000本で累計180万本突破。「ワンピース ROMANCE DAWN」など10万本越えの新作も多数の「週間販売ランキング+」
【ゲームソフト販売本数ランキング TOP30】集計期間:2012年12月17日〜2012年12月23日 - ファミ通.com
主役はこれを見る限り圧倒的に3DSですね。
LLとあわせてメディクリが約41万、ファミ通が43万台。これを昨年の売上と比べてみるとどうでしょう?
4Gamer.net ― 「無双OROCHI2」20万本,「Gジェネレーション 3D」9万本などが登場の「週間販売ランキング+」。「マリオカート」&「マリオ3Dランド」はミリオン達成
昨年はクリスマス週にeb調べでは50万台売っているのでそれにはおよびませんが、昨年はマリカ、モンハン、3Dランドの御三家がそろった中での売上に対して今年は11/8発売の「とびだせどうぶつの森」ががっつり牽引した形ですかね。
「とびだせどうぶつの森」、ファミ通ではダブルミリオン達成〜3DSソフトの累計販売数でもトップに
- 出版社/メーカー: 任天堂
- 発売日: 2012/11/08
- メディア: Video Game
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そのぶつ森ですが、メディクリで35万本、ファミ通で40万本。メディクリで累計180万を突破し、ファミ通の方ではとうとう210万と一気にダブルミリオンを達成しました。eShop直接も先日の岩田社長の「50万達する見込み」発言があるので相当数あると考えると、230万近い売上かもしれませんね。これにより、ファミ通の方ではこれまで累計1位だったマリカ7の188万本を上回り、累計でもぶつ森が3DS販売ソフトのトップにたった形です。
WiiUは約12万台〜クリスマス直前週でもWiiに及ばず
さて、一方で新ハードWiiUの3週目はどうだったというと、メディクリ・ファミ通共に約12.2万台となっています。Wiiの販売数の推移と比べると、Wiiがeb調べで12/2-18の3週分で約58万台。
対してWiiUは12/8-23の3週間で約56.2万台。WiiUはクリスマスイブ直前という最大商戦期の恩恵を受けているはずですが、Wiiのクリスマス1週前累計にも届いていません。今週は24日のイブ&休日を含んでおりそれなりに数は出ているとは思われますが、それでも先週以上の売上は望めないかも。Wiiは4週目の12/19-25で約28万台を売っていますので、次週の発表で圧倒的にWiiに離されてしまいそうです。
一応、先週分をクリスマス週の売上として考えて更新した、各種ハードの売上表は以下のとおり。
発売日 初週 2週目 下落率(%) クリスマス週 DS 2004/12/02 441,485 181,231 58.9 252,919 PSP 2004/12/12 166,074 _81,355 51.0 _92,515 Wii 2006/12/02 371,936 109,068 70.7 284,648 PS3 2006/11/11 _88,443 _43,378 51.0 _92,122 360 2005/12/10 _62,135 _12,320 80.2 __7,315 3DS 2011/02/26 371,326 206,087 44.5 510,629 Vita 2011/12/17 321,407 _81,387 74.7 _81,387 WiiU 2012/12/08 308,570 130,653 57.7 122,356
クリスマス商戦の打ち上げとしては、PSPやPS3,Vitaは上回っているものの、WiiやDS、3DSといった過去の自社ハードには遠く及ばなかった、という感じでしょうか。
現状はNewマリオUとニンテンドーランドが牽引している形で、モンハン3G HDはメディクリ・ファミ通のランクから姿を消してしまいました。やはり単に解像度上がったHD版ではハード牽引の力には弱いか。ドラクエXも同じような位置づけですし、今後WiiUを伸ばしていくには、もっとWiiUオリジナルのキラータイトルが必要となってきそうです。
現状来年のスケジュールは上記の通りスカスカですので、1〜3月にかけてはかなり厳しい戦いを強いられそうです。
PSPが6万、Vitaが2万〜進まない代替わり
さて、今回はPS陣営にも触れてみましょう。
ハード販売としてはメディクリ調べでPSP6.5万、PS3 4.7万、Vita 2.1万台。PSPはVita発売後も大きな存在感を見せていますね。販売台数で実に3倍の差を旧世代につけられるというのは、Vitaとしては厳しいところか。これら3ハードも、昨年の売上は PSP 10.1万、PS3 7.6万、Vita 7.2万台でしたので、各々3割以上落ち込んでいることとなります。Vitaは発売2週目で激減した数字ですが、これでもロンチ需要の恩恵があった方なので、今年はこれの7割減になってますね。また、ソフトについても売れたのは以下のもの。
ワンピースにAKB、北斗の拳と、キャラ物とアイドルものが並んでいます。ソーシャルゲームもそうした傾向がありますが、もうこうしたキャラとかのゲーム外での固定ファン層の力を借りないと売上を伸ばせないってことですかね。
目玉タイトルの無かったクリスマス商戦
以上、クリスマスイブ直前の最大商戦期における売上を見てみました。今年は、ソフト的には特にこの商戦にむけた大型ソフト、というものが無かった印象ですね。あえて言うならWiiUのロンチのNewマリオUぐらいでしょうか?そのため、11月頭に出たどうぶつの森が1位、PS陣営でもキャラもの・アイドルものが上位を占める形となりました。
今週分も一応24,25のクリスマス需要は含みますし、来週はお年玉需要もあります。この2週が年末年始商戦としては最後でしょうか。市場規模的には元気が失われつつある印象は否めませんので、なんとか売上が伸びてほしいところです。また、来年の発売ソフトももっと数が出てくるといいなと思います。