「とびだせ どうぶつの森」DL版、50万本に達する見込み〜ソーシャルゲーム面でも任天堂が実力発揮

毎日少しずつプレイしている「とびだせどうぶつの森」。

とびだせ どうぶつの森 - 3DS

とびだせ どうぶつの森 - 3DS

今日は冬至ということで、朝プレイするとなんと星空。何事かと思ったら今日は一日暗いままだと、ジャケットを着たしずえさんがスティックライトを渡してくれました。なんとも不思議な村です。自分はもっぱら花の水やりと化石&はにわ彫り、村人との簡単な会話程度しかやってないのですが、花が村に溢れかえって大変になっていたところ。そんな中、本日ようやく園芸店でぎんのじょうろをプレゼントしてもらえ、日課が楽になると安堵したところです。

とびだせ どうぶつの森 超完全カタログ とびだせ どうぶつの森 ザ・コンプリートガイド 任天堂公式ガイドブック とびだせ どうぶつの森 とびだせ どうぶつの森 かんぺきガイドブック (ファミ通の攻略本)

こうしたやりこみ要素も満点の本作ですが、本日は各社から攻略本も発売。どれも凄いページ量で、よみごたえ十分。ネタバレ要素も盛りだくさんで、店頭で見本誌があったので観てきたのですが、見るだけでくらくらしそうでした。個人的にさっと見た感じでは見やすさは電撃、内容はニンドリがよさげでしたね。ただ、自分はDS版の時にニンドリ版を購入したものの、結局気合入れてやるとつかれて長続きしないということで、あんまり読みもせずまったり2年ほどプレイしていました。今作ももうちょっと評判を見てからにしようかと考えています。

ぶつ森DL版販売が50万に達する見込み

さて、そんなどうぶつの森ですが、先日の週販発表で累計がファミ通172万、メディクリ145万本となっていました。

2012年12月3週週販〜WiiUは累計43万台越え、ぶつ森はDLカード約6万で週販の約3割 - わぱのつれづれ日記

DLカード版の差がこの両社の差に当たるとざっくり考え、自分は約27万本ぐらいDLカード版が売れてるかと思っていたのですが、毎日新聞の岩田社長へのインタビューで驚くべき数字が示されました。

 また、携帯型ゲーム機ニンテンドー3DS」のソフト「とびだせ どうぶつの森」(11月8日発売)のダウンロード販売本数が、過去最多の50万本に達する見通しを明らかにした。パッケージ版の生産が部品供給の遅れで滞っている影響もあり、岩田社長は「ソフトをなくす心配や入れ替える手間がないなど、メリットを実感すればダウンロード購入比率は上がっていく」との認識を示した。
任天堂:「Wii U」に手応え 岩田社長、販売目標達成に自信− 毎日jp(毎日新聞)

昨日の記事でもP.S.で追記していましたが、なんと50万本のDL販売と。ただ、この「見込み」というのがちょっとよく分からないところもありますけどね。なにせ、上記ざっくり見積もったDLカード版27万本と23万もの差があるので。現時点でeShopでダウンロードされているDLカード&直売の送料だとすると、ファミ通累計にプラス23万本ですでに195万本換算になってしまいます。もうダブルミリオン寸前ですね。ただ、DLカードとeShop直販がほぼ同じくらい、というのはちょっと考えにくいところも。プリペードカードで課金して購入、というよりはDLカードの方が簡単な気もするんですよね(まあ、eShopの「その他」から購入するのは十分トリッキーでしょうが)。

後もう一個可能性としてあるのは「DLカードの出荷分」も見込みに入れている、ということ。こちらであれば、パッケージ版が生産難な中多めにDLカードは出していると考えれば、少し幅を持って見ることができます。もっとも、週販で3割はDLカード版が売れていくような状況なのですから、こっちだとしても時間の問題かもしれませんが。

見せつける任天堂の「本当のソーシャルゲーム」の力

いずれにしろ、ソーシャルゲームが全盛と言われる中、5000円+3DSというコンテンツが飛ぶように売れているというのは景気のいい話です。特にソーシャル要素が強いぶつ森だけに、質・量共に任天堂の底力を見せつけている感じもします。

話題のZAKZAKの記事でグリー面接官が「任天堂の倒し方、知らないでしょ? オレらはもう知ってますよ」とか言ったとか書いてありましたが、なかなかどうして任天堂は手ごわいぞ、という印象です。

任天堂のブランディング戦略 売上高では計れない“強み” - 経済・マネー - ZAKZAK

任天堂降ろしに躍起なSankeiBizでは、任天堂社員のヘッドハンティングをソーシャルのところが目論んでいるとの記事も出ています。
家庭用ゲーム技術者に危機感 ソーシャルゲームの弱点は「人材不足」 (1/4ページ) - SankeiBiz(サンケイビズ)

なんか、韓国企業がやっていたことを見るかのようですね。これが「任天堂の倒し方」なのかどうかは分かりませんが、射幸心を煽るパチンコまがいな高利益率ビジネスで得たあぶく銭で買い叩いた人材がどの程度のものか。少なくとも、任天堂がこれまで築きあげてきた「信頼」は、こうした手段では手に入れられないと思うんですけどね。成金が急いで格をつけようと金でなんとかしようとしているような印象も覚えます。

新興勢力にソーシャル分野でも立ち向かえるか

ある意味、老舗ゲーム機メーカーとして、とびだせどうぶつの森では「本当のソーシャルゲーム」を見せつけているような状態。とはいえ、ソーシャル絡みでは最近LINEなどもまざって無料通話やメッセンジャーでの囲い込みに躍起。スマホの若年層への普及スピードはすさまじく、基本無料ということでお金の無い学生にも無料通話も含めて爆発的に普及しています。生活必需品として常に身につけている、常にネットワークに繋がる、片手で電車とかでも気軽に短時間プレイできる、OSのおかげでソフト互換性も高い、とプラットホームとしてスマホは優れたところをもっており、コンシューマーの専用ゲーム機の強力なライバルであることは疑う余地はありません。

そんな中、任天堂MiiVerseで似たような世界で勝負に出ています。また十字キーとボタンなどの操作性、ソフトのボリュームと質では未だ専用機は高い信頼感を得ています。特にそのなかでも任天堂は質の面で評価されていると思います。果たして老舗任天堂はこうした新興勢力に対抗しながら、コンシューマーゲームを守っていけるかどうか。まずは年末年始の売上、ソフトの出来、そして1月以降の継続性に期待したいと思います。