WiiUにニコニコ動画アプリが発売日から提供〜超会議2に任天堂が特別協賛も

いよいよ発売が明後日に迫ったWiiU

Wii U プレミアムセット kuro【メーカー生産終了】 Wii U ベーシックセット【メーカー生産終了】

自分はモンハンパックを店頭予約済み。当日は8時から販売なそうですので、朝買いに行くつもりです。

さて、発売を目前にして昨日はニンテンドーダイレクトが開催。その翌日の今日、急遽「ちょっとダイレクト」が開催されることが案内されました。

Nintendo 生 Direct 2012.12.6 - ニコニコ生放送

今回はニコ生限定、しかも生放送。いつもはUstreamも一緒なのにどうしてなのかと注目されていましたが、発表されたのはWiiU用ニコニコ公式アプリでした。

Wii U「ニコニコ」 -大画面・HD対応。Wii Uでニコニコ!-

なるほど、だからニコ生だけだったのか、という感じでしたね。生ダイレクトということで奇しくも岩田社長53歳の誕生日だった模様で、視聴者からのおめでとうメッセージに岩田社長が生で反応するという、微笑ましい光景が見れたのも良かったですね。自分から言ったらいやらしいですけど、番組開始時からおめでとうメッセージが流れていたのでそういった印象はあまりなかったです。(もっとも、なんで皆一社長の誕生日知ってんだ、という感じもありましたが。)

大画面TVでニコニコ視聴〜ニコ生、GamePadでの視聴は後日対応

ニコ生アプリとしては、GamePadで動画選択、動画はTV側でという形になる模様。GamePadだけの再生は残念ながら対応しておらず、来春以降になりそうです。メニューの感じとかはVita版とかとも近いですね。開発がVita版と同じところなようですので当然なのかもしれませんが。

自分は、元々PCをHDMIで42型TVにつないで毎日のようにニコ動を見ています。その日のランキングで面白そうな動画、後は昔から見ているニコマスもみてれぅなど経由で人気動画とかをチェックしている感じですかね。ですので、元々TVでの大画面視聴は日常的に使っているのですが、WiiUでサクサク快適に動くようだったらこれはこれで有りかもしれません。WiiUのスリープ運用とかできるといいんですけどね。起動数秒ですぐニコニコ視聴、みたいな。今のPCはスリープ運用でそういった使い方できるので。

配信は12/8の発売日からとのこと。とりあえず、発売日に試すソフトが増えたのは歓迎というところでしょうか。

ニコニコ超会議2の特別協賛に任天堂

さらにその後にあったニコニコ超会議2のスポンサー発表のイベントでサプライズが。

ニコニコ超会議2発表会 ~あと143日!開催概要&協賛社発表!~ - ニコニコ生放送

ここで、協賛としてYahooとかのロゴや人が流れる中、最後にひときわ大きく「特別協賛」の文字と共にコインの音。そして任天堂のロゴが表示されてそのまま岩田社長が登壇、生でのスピーチとなっていました。コメントでも驚きと賞賛が中心でしたね。

ニコニコは、これまでもニンテンドーダイレクトでずっとUstreamと一緒に利用しており、毎回ダイレクトの評価もよかったが9割ぐらいになるほど非常に好評を博していましたが、それ以外のコンテンツではオタク系が中心なニコニコからするとアウェー感はありました。しかし、そこに「特別協賛」という形でいわゆるメインスポンサー枠に収まったというのは、かなり驚きでしたね。この辺については日経で唯一まともに任天堂を取り扱う井上理記者の記事が詳しいです。

任天堂、ニコニコ動画を支援 来春の大型イベント  :日本経済新聞

あくまで形しては「ダイレクトなどの好評への恩返し」ということで、金はだすけど運営に口出しはしないという立場の模様。ただ、夏野氏の「京都に足を向けて寝れない」発言とか上記記事の「任天堂プレゼンツ超会議」にしようという話もあったという裏話聞くと、相当な額が出ている感じはしますね。

超会議2にはMSとソニーも協賛で参加するため、結果として「アンチ任天堂商談会」的意味合いではじまった東京ゲームショーで実現できない3大プラットホームの激突が見られる形に。TGSはすっかりソーシャルが場を埋めるような状態で最大勢力の任天堂もいないというよく分からない位置づけになっていたので、ある意味この超会議の構図も面白いですね。もっとも、超会議はユーザーコンテンツの方が主体で、企業はおまけなんですけど。

オタク文化への歩み寄り?〜ニコニコはメジャー化へ前進か

今回のWiiUニコニコアプリ、そして超会議2への特別協賛ということで、かなり任天堂がニコニコとのつながりを強くしているなという感じがします。元々任天堂は家族向けが強く、中高大ぐらいの学生だけ購入層が凹むという商売形態でした。ライトがスマホなどの基本無料に流れてしまっている中、一度ファンになれば購買力は高いオタク関連へのアプローチを強くしている感じですかね?ニコニコは改造マリオなど任天堂の権利を侵すコンテンツも多いので、その辺をどうするのか。アイマスみたく、ひどくないものは見て見ぬふり、って感じにしてそれ以外は積極的に情報配信とか使っていく感じなんですかね。

超会議2も冠企業レベルの出資のようで、ニコニコの中での存在感もそれはあがるでしょう。ただでさえ赤字が問題になっていた超会議ですしね。一部では「畑違いの企業が首突っ込んできた」みたいな印象を持つ人もいるでしょうけども。逆に、任天堂ファンの中にはその健全なイメージに好感を持っていた人もいて、そういった人はうさんくさいニコニコと手を組むことで残念に感じている人もいるようです。個人的には任天堂もニコニコも好きな両企業のヘビーユーザーなので歓迎なんですけどね。

一方、ニコニコ自体としては、協賛金を多くもらえるということの他にも、「あの任天堂が特別協賛する」ということのブランドイメージアップが大きいでしょう。先日の党首討論をニコ生で行ったことでもかなりのメジャー感を感じましたが、今回の件でさらに「一般メディア」としての社会的知名度が向上する感じです。この辺が喜ばしい人もいれば、ベータからのアングラ感が好きだった人もいて感想は様々なんでしょうけど。

とりあえずは、12/8のニコニコアプリの体験が楽しみですね。超会議についてはまあ内容次第というところでしょうか。任天堂が企業ブースでどういったものを出してくるのか、興味あるところです。