カナダで「Wii mini」12/7発売〜GC互換/ネット接続無しの廉価版、$99.99
日本では来週いよいよ発売されるWiiU。
一方でアメリカでは最大の商戦期が先週の木曜のThanks givingの翌日Black Fridayからのホリデーシーズンということもあり、11/19に発売。注目の売上としてNOAのレジーが電話インタビューを通じて初週40万台販売したとコメントしたようです。
4Gamer.net ― 各店舗で品薄状態の続くWii Uは北米で初週に40万台を販売。Wiiなど，ほかの任天堂ハードも健闘
この数字は、米でのロンチとしてはなかなか優秀のようですね。ただ、Wiiには及ばないところもある模様。品切れが続いているようで、以下に熱が冷めないうちに潤沢な供給ができるかが非常に重要になって来そうです。
一方、その旧世代機となったWiiも未だ力衰えずといったところのようで、なんとこのBlack Friday前後で約30万台を売り上げた模様。貧富の差が激しい米だけに、まだまだ安価で中古などのソフトが充実しているWiiに対する需要はがっつりあるということでしょうか。
そんなWiiについて、さらに急に廉価版の新機種「Wii mini」の発売がアナウンスされました。
任天堂 Wii mini 正式発表、ネット接続なしで100ドルの廉価版。カナダで年末限定商品 - Engadget Japanese
カナダのホリデーシーズン限定〜ネット接続機能・GC互換無し
Wii miniの公式ページは以下のとおり。
発売地域はカナダ限定。アメリカも含まれていない模様。さらに時期も現時点ではホリデーシーズン限定とされ、それ以降や他地域での発売は現状「情報なし」とのこと。値段は$99.99で日本円にすれば約8000円程度と非常に安価ですね。もっともWiiはリージョンコードあるので、日本に持ち込んでも日本のゲームは動かないんですけど。
この低価格の一方で、機能的に省かれているものもあります。一つはGC互換。これは今更とくに必要ない気はしますね。ただもう一つの機能削減がかなり大きく、それは「ネット接続機能」。つまり、ネットに接続するブラウザ、VirtualConsoleなどのオンライン販売、そしてスマブラやマリカーなどでのオンライン対戦などこの辺りが全部使えなくなるわけです。PSPで欧州でだけ無線LAN機能なしの廉価版が発売されていますが、あれと同じような感じですね。
新型 PSP E-1000 発表、WiFi を廃止した廉価版 - Engadget Japanese
同梱品はWiiリモコンプラスにヌンチャク、ACアダプタ、センサーバー、そしてAVケーブル。海外Wiiでは当たり前だったソフト同梱はこれは無いようですが、一応ひと通りの付属品は入っている形ですね。
Wii Official Site - What is Wii?
しかし、USB端子で有線LAN接続とかもできなんですかね？USBコネクタそのものがないという可能性もあります。もうちょっといろんな角度から見た写真とかがあるといいんですけど。イジェクトボタンのマークを見る限り、ディスクはスロット形式でなくパカっと開いて上から入れる感じにも見えますね。
日本での発売可能性は無し？〜海外での売上増加につながるか
とりあえず現状ではカナダのホリデーシーズン限定ということで、さらにネット機能も無いとなると日本での発売はなさそうな気はしますね。ただ、デザイン的にはコンパクトかつシンプルでなかなかよさげではあります。発売したらしたである程度の需要はありそうな気もしますね。皮肉なことに、Wiiのネット機能が無くてもそれほど困らないゲームも多いことですし。
発売は12/7。時差的にちょうど日本のWiiU発売と重なるようなかんじですね。日本では3DSがコンシューマーゲーム誌上で圧倒的な支配力を現状持っていますが、任天堂の業績的には海外市場でいかに利益を上げるかが非常に重要。WiiUで高所得者、Wii miniで低所得者へアピールしトータルでの売上高をアップさせていこうという狙いでしょう。赤字決算で貯金を減らしており世間の風当たりが強い任天堂ですので、このホリデーの海外市場は本当に正念場でしょう。果たしてどういった結果となりますか。
