イチロー、ヤンキースへ電撃移籍

今年は巨人も強く久しぶりに野球観戦熱が高まっているのですが、一方で先日はWBCにたいして選手会が不参加決議するなど、スキャンダルも満載でいろいろ残念なところもあります。

そんな中、WBCの件が影響したのかどうかは分かりませんが、MLBで非常に驚くべき動きがありました。それは、イチローマリナーズからヤンキースへ電撃移籍したことです。

スポーツナビ | 野球|MLB|ニュース|イチローがヤンキースにトレード! 若手2人と交換

これは朝ニュースを見てびっくりでしたね。その後、MLBの会見を見てまた感慨深くなりました。若手の多いチームで40近い年齢で、来年ここにいる姿が想像できなかった、と。今年が契約最終年でしたしね。数週間前に打診をし、今日のヤンキース戦でのトレードとなったようです。そしてMLBらしく、いきなり今日から試合。古巣マリナーズとの直接対決、スタンディングオベーションの中深々とお辞儀、そして第一打席でいきなりヒット&盗塁。なんともジーンと来る展開でしたね。

今回の判断で、特にWBCのことには触れていませんでしたが、前回大会では歴史に残る勝ち越しタイムリーを放っていたイチロー。大会中も、弱小マリナーズでのうっぷんを晴らすかのように勝負にこだわり闘争心むき出しにしていた姿がいまだ記憶に残っています。そういう意味では、最終的な決断の段階で、WBCに参加しないかもしれない、というところが少しは影響したのかもしれませんね。

WBC不参加について

WBCについては、WBCIがMLB主体ながらMLB選手は本腰入れず、熱心な日本が応援すればするほど熱心でないMLBに金が流れていくという構造で、ずっと以前より不満を感じていたところ。昨年ボイコット云々でいろいろ騒がれた割に、何故か来春には普通に参加みたいに話が進んでいて、「いつの間にそんな話に」と思っていたところだったので、今回の選手会の件は「良く決議した」という感じでしたね。なんだかんだ言ってNPBもマスコミとかも「どうせ参加するだろう」という感じでしたので。スポーツ新聞とかは特に売上に響くからか、出るべきだとかNPBいかに説得するか、みたいな記事を書いていましたが、本来は交渉ごととしてNPBがWBCIからもっと譲歩を引き出さないといけないところでした。もう何年も停滞していて、今更選手会に反対されたら「なんとか説得」というのも変な話ですよね。

第一回、二回となんだかんだでハッピーエンドは迎えましたが、途中は対戦や誤審などグダグダ。これで優勝出来ていなかったら、星野ジャパンの時のようにバッシングと関心低下を招いていたことでしょう。そういうことで、2連覇の好印象からついつい一般人は問題点を忘れがちになっているところもありますが、勝負はそう簡単なものでもないですし、この無茶な運営の件を考えても、単に選手会がうんと言えば済む問題ではありません。とにかくWBCIに譲歩させることが先決のように思います。

新天地での復調に期待

今回移籍したヤンキース。自分は松井秀喜マニアでヤンキース移籍後は毎試合録画してHRシーンダイジェストを自作するほど。そのため、なんだかんだ言ってMLBで一番愛着があるのはヤンキースだったりします。松井がワールドシリーズMVP後移籍、そして調子が悪い中関心も落ちていましたが、イチローヤンキースで活躍するとなれば、またMLB熱も盛り上がってくるかもしれません。ヤンキースは勝ちが非常に重要。イチロー自身年齢は高く、ヤンキースは現在けが人の都合でイチローがスタメンのようですが、怪我が治れば控えに回される可能性もあります。まずは安定した成績を残すことが求められるでしょう。しかし、ある意味停滞気味の中、刺激を求めて自ら志願した移籍。その目論見通り、これを転機に復調してくれることに期待したいですね。オリックス時代や全日本の時を考えれば、厳しい試合で結果を出すことは出来る選手ですし。これからの活躍を期待したいと思います。