Microsoft Xbox E3 メディアブリーフィング開催〜エンターテイメント全般をプッシュ

昨日任天堂がPre E3としてニンテンドーダイレクトを開催しましたが、今日からいよいよE3会場にて各社の講演が開催されます。まず先頭を切ってMSのメディアブリーフィングが開催されました。
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E3 2012 - Xbox.com

ニコ生で翻訳放送もあったので、気軽に見ることができましたね。全体としては、ゲームだけにとどまらずKinectと組み合わせたエンターテイメント全般の中心にXBOXを置くという感じでした。

大作の続編が揃うゲーム〜HALO4GoWなど

ゲームとしては目玉となるのがHALO4。MSの看板タイトルです。他にはGoWの最新作に、CoD BO2なども発表となりました。あと、スプリンターセルの最新作も。洋ゲー大作の続編が安定して出てくる形です。

その他、スクエニトゥームレイダーカプコンのバイオ6などもデモされました。バイオ6はカプコンの小林氏と佐々木氏が登壇され、佐々木氏が操作してリアルタイムデモしていましたが、何もコメントせず名前だけ最初に言ってそのまま最後帰っていったのはちょっとシュールでしたね。

Kinect対応のゲームも多数登場〜FABLEFIFA、MADDENなど

その他のゲームでは、昨年同様Kinect対応のゲームも目立ちました。FABLEでは魔法や剣などがKinectモーションで。FIFANFLのMADDENではボイスコマンドでのフォーメーション指示が出来るようになっています。フォーメーションみたいに選択肢が多く名称も長いものは音声コマンド向きな感じはしますね。

その他、Kinect Trainingという、WiiFit対抗のようなソフトも。これはNike+とのコラボのようで、各種エクササイズの状況をKinectでトレースするようなもののようです。紹介された筋トレとかエクササイズを見ると、結構ハードな感じもしますね。日本だとドンドン音がなって近所迷惑になりそうなレベル。アメリカンな感じです。

WiiU対抗?なXbox Smart Glass〜手元のスマホタブレットXBOXを操作、コンテンツ連動

そして、今回の講演で個人的に一番興味を引いたのが、Xbox Smart Glass。PCやスマホタブレットXBOXを遠隔操作できるといういわゆるリモートプレイで、AppleのAirPlayやRemote、PSのリモートプレイとかと同様の技術ですが、どっちかというとWiiUの応用に近いデモをしていました。

具体的にはXBOX側のコンテンツをKinectで選択すると、それと連動して関連情報が手元のタブレットに表示されるとか、アメフトなどで走るラインをタブレットで指定して操作する、というコントローラとしての機能とか。直接ゲーム映像を飛ばすところはWiiUのような特別な低遅延対策がないと厳しいでしょうが、それ以外のところはこのSmartGlassで対抗できる、ってことでしょうかね。WiiUのコンセプトは昨年のE3で紹介していただけに、当然予想される展開ではありました。おそらく、ソニーも同様のリモート操作を明日朝10時からのカンファレンスで披露するのではと思われます。

また、Xbox向けのIEも登場。Bingも統合され、検索結果もMetro風に表示。Kinectでの音声操作にも対応し、SmartGlassを使ってスマホでのカーソル移動や拡大縮小、スクロールなどもできます。これなんかも、WiiUの発表とかぶりそうですね。

気になるのは、対応するOS。スマホタブレット、という言い方しかしなかったので、これはiOS版やAndroid版も用意されていると考えて良いのでしょうか?もし、WindowsPhoneやWindows8のみであるとすると、一気に魅力の無くなる機能だと思いますので。後、根本的にこのSmartGlass対応ゲームで欲しいゲームが出てくるのか、という問題もありますが。

XBOX MUSICやNBA、NHL放送などエンターテイメント機能も

その他としては、先日Windows8にエンターテイメント機能として統合されると発表されていたXBOX LIVEで、ゲーム以外のエンターテイメント機能の充実が発表されています。

音楽としてはXBOX MUSICとして、3000万曲から選べるサービス。映像としてはすでに配信されていたMLBに加えて格闘技のUFCNBA、NHLなど。ESPNもより多くの放送に広がっています。CATVでの有料チャンネルに対応しているような形ですね。ライバルはComcastとかってところでしょうか。

まとめ〜エンターテイメント中心でサプライズは特に無し

以上、ざっと講演の内容に触れてきましたが、全体的に大きな驚きにつながるような発表はありませんでしたね。エンターテイメント関連でXBOX LIVEの拡充、SmartGlassなどでのスマートTV化といったところが推されていた感じです。ゲームとしてはハイクオリティではありますが大作続編も多く、見ているだけだとマンネリ感も。

世界的にはHDゲーム機としてトップを走っているXbox。ただ、エンターテイメント分野ではAppleと競うことになりますし、ゲームの部分でもマルチ中心になるでしょう。この中でどれだけの囲い込みをしていけるかが重要になってきそうですね。