ファイアーエムブレム覚醒、第一弾DLC内容発表〜追加マップ+異世界マルス

数々のタイトルが発売される4/19。自分が購入予定なのは3DSファイアーエムブレム覚醒コードオブプリンセスです。
ファイアーエムブレム 覚醒 - 3DS CODE OF PRINCESS - 3DS

各々シュミレーションRPGとベルトスクロールARPGという違いはありますが、ファンタジーを舞台に多数のキャラが登場、ステージも盛りだくさんでやりごたえ抜群という、同日発売としてはユーザーにとってなんとも悩ましいソフト群となっています。

一方で、ステージの扱いについて両者では一つ大きな違いが。それは、コープリの方は追加クエストのDLCは無く、全てゲーム進行に基づくアンロックのみというのが先日の体験会の質疑応答で明らかになっているのに対し、FE覚醒の方は任天堂としては初の有料DLCに対応するということです。

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DLCについては「コンテンツのバラ売り」「本編の中身が薄くなる」「完全版までにいくらかかるか事前に分からない」など、今まで1つパッケージを買えば存分にやり込めた時代を過ごしている既存ゲーマーに根強い不満があるわけですが、それもあってか任天堂は第一弾は期間限定で5/31まで無料で配信とアナウンスしていました。

その第一弾DLCが、本日具体的に明らかになりました。

第一弾は「異伝 英霊の魔符1」〜追加マップクリアで英雄王マルスが使用可能に

DLCの内容はこちらを参照。

ファイアーエムブレム 覚醒 : 配信中・配信予定の追加コンテンツ

DLCの名称は「異伝 英霊の魔符1」。内容は、異世界という扱いみたいですね。追加マップが一つ、それをクリアするとFEシリーズにおける一番有名キャラと言ってもいい主役キャラ、「英雄王マルス」が使用可能となります。イラストは北千里氏。過去作の蒼炎や暁で絵を担当していた方ですね。マルスのイラストは初ということで、ブログでもコメントされています。

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マルスについては、今回のゲーム中の仮面の人物がマルスではないのか?とみなされていただけに「え?DLCマルス本人出ちゃうの?じゃあ仮面は一体何者?!」みたいな形でファンの間では大騒ぎになっていますね。発売前のネタ提供としてはまずは成功といったところでしょうか。

300円で1マップ・1キャラ〜高い?安い?

さて、一方でこの第一弾DLC、期間限定で5/31まで無料配信されるとはいえ、一応値段も決まっている有料DLC。その価格ですが300円となっています。これを安いと見るか、高いと見るか。意見は分かれそうですね。DLCの名称が「異伝 英霊の魔符1」と数字が付いていることを考えると、これはあるキャンペーンの一部のようにも見えます。例えば、このキャンペーンがDLC5つで完結するなら1500円。据置ゲームでの追加キャンペーンが大体これぐらいの値段ですので、相場的には妥当な印象も。ただ、これはあくまで自分の推測に過ぎないので、「結局どのぐらいの価格が掛かるのか?」は、任天堂は先にしっかり説明した方がいいと思います。具体的なDLC内容はネタバレになるので言わなくていいとしても、せめて1キャンペーンに相当する部分や、月に何個ぐらい、何ヶ月ぐらい配信するのかという数字は示してもらえないと、追っかける方のファンも不安になるんじゃないでしょうか?

あとは単純に1キャラ1マップで300円という単価がどうか。自分はまあこれも妥当な感じかなとは思うのですが、1マップのボリュームがどの程度なのかにもよりますね。あと、逆に「5月末までの無料配信はこれだけ?」ってのも気になります。4/19にFEを購入するのは、ある意味この第一弾DLCが無料だからというのもあったのですが、300円程度となるとちょっと微妙なところも。もちろん、発売日を待ち焦がれている人には関係の無い話なのですが、様子見している人やコープリ1本にしぼってがっつりプレイしたい人とかは、様子見しても許せる価格な気もします。300円程度なら、下手すれば5/31までに値下がりしている可能性すらありますしね。中古もその頃には出てくるでしょうし。初回特典とかの方が、「発売日に買わせる」という意味では効果的な気はします。(だからこそ、特典売り逃げ商法や予約への低装着率とかのえげつない商法が問題になっていたりもするんですが。

任天堂の有料DLCの試金石〜市場評価はいかに

最近は、ゲームソフトメーカーも非常に厳しい状況が続いており、とにかく「ビジネスモデルを変えて収益を上げる」ことにどこも腐心しています。コンテンツとしての発展性について行き詰まりを感じるところですね。同じものを他機種展開して繰り返し搾取、アイテム課金で公式RMT状態、ガチャでパチスロもどきなど、見ているだけでうんざりするような金・金・金のさもしい姿勢にうんざりするところがあります。

そうした他のメーカーのえげつなさを見て、ゲームコンテンツ・文化としての価値を重視している任天堂がどうアクションを取るか。ゲーム一筋のプラットフォームメーカーですから、その場しのぎでコンテンツ価値を切り売りしてすり減らすような商売は、長期的に見れば衰退は見えています。かといって、人的コストと回収の比率のバランスが悪く利益性が落ちてビジネスが立ちゆかなくなってきているのも事実。任天堂は、それを別の客層を引きこんで牌を広げる、さらにハードの性能はある程度抑えて「低開発費でも高売上」をDSやWiiで見せていました。しかし、新客層は飽きを見せたり、より安価に手軽に楽しめるスマホアプリとかに流れていってしまい、定着できませんでした。そのため、FEみたいなコアなファン向けなソフトで、通常のソフトよりも1顧客あたりの単価をあげようと今回有料DLCに踏み切ったのだと思われます。

手抜きで金を追い求める姿勢は嫌われます。一方で、本当に好きなコンテンツであれば、アニメや漫画でもそうですが外伝や後日談、余談みたいなところでより深く、長くその世界に浸っていたいという要望があるのも確かです。同人誌とか、数年前のものでもいまだ有志がいろいろ独自にストーリーを広げて続けている作品がいろいろあったりしますしね。結局は「お金を出すことに対する満足度」ということでしょう。サービス商売と一緒で。任天堂の有料DLCが果たしてFEファンからどういった評価を受けるのか。第2、第3のDLCと注目していきたいと思います。(とりあえず、大まかな配信予定と値段ぐらいはせめて発表してほしいですが。)