PS Vita ファーム ver.1.52に更新〜SIMなし状態など改善

発売から3週間で50万台を販売(ただしアジア含む)したPS Vita。クリスマス週に初週比77%ダウンなど、Xbox360並の落ち込みを見せたりしましたが、メディアコンテンツ研究家の方に言わせれば、キラーソフトのない中50万台は善戦しているとのことです。

黒川文雄のサブカル黙示録:善戦した「PSVita」 「スマートTV」に注目 - MANTANWEB(まんたんウェブ)

そんなPS Vitaですが、発売よりいろいろ騒がれていたのは不具合や初期不良。自分は有機ELのシミぐらいでしたが、価格コムの掲示板など見ると多数の報告や意見交換などが溢れています。

価格.com - SONY PlayStation Vita (プレイステーション ヴィータ) Wi-Fiモデル PCH-1000 ZA01のクチコミ掲示板

そんなVitaで最近気になっていた報告が、ファームver.1.51になってから出ていた「SIMが認識しなくなる」というものがありました。

PS VitaのSIMカードが認識しなくなっちゃった!→修理に出した

自分はイオンSIMに差し替えていることもあり、この症状が出てしまうと自己責任扱いでどうしようもないな…と怖く、しばらく1.51への更新を見送っていたのですが、年末年始にVitaを使おうと思ってもPSNにアクセス出来ないと多くのサービスが利用できないこともあり、昨年末思い切って更新。幸い特に不具合もなくイオンSIMが認識されていました。

さてこの症状、上記の週刊アスキーの記事にもあるように、1.51になってから急に多数報告されたためソフト的不具合っぽい雰囲気だったのですが、サポート対応は修理のみ。年末年始ということで修理期間も長く、せっかく買ったのに遊べず残念に思われていた方もいるようです。そんな中、本日ファーム1.52が公開されました。

(cache) PlayStation®Vita システムソフトウェア アップデート | プレイステーション® オフィシャルサイト

更新内容としては「システムソフトウェアにおいて、動作の安定性を改善しました」というもの。これだけでは何が治ったのかよく分からないのですが、例のSIM不具合にはまっていた週刊アスキーが確認をとり、このバージョンでSIM無し問題の解決が図られたようです。

 念のためSCEにも確認しましたが、 「アップデートでSIMなし表示解消及びその他システムの安定性を確保されるそうです」とのこと。
【SIM認識不良が直った!】PS VitaシステムソフトウェアV1.52提供開始

上記記事で、最後に「せっかちACCN(修理に出した記者)は涙目」とか茶化して書いてありますが、正直これどうなんでしょうね。SCE側はソフト的不具合だと把握してなかったんでしょうか?もし1.52で解決可能な不具合ならば、しばらくはSIMなしを我慢してWi-Fiのみでプレイする、という選択をできたかもしれません。ソフト開発的にいつまでに直す、と確約できなかったから、とりあえず修理対応としておいた、ということなんでしょうが、修理に出して未だもどってきてない人とかから見たらカチンときそうです。

現在、ネットでもステルスマーケティング関連で日々色々な情報が出てきており、いろいろ不穏な状態。一番の主体はやはり、消費者であるべきだと思うんですよね。正しい情報を適切なタイミングで、適切な形で提供すること。普通に考えれば当たり前のことなのかもしれませんが、業界人のコメントとか見ていると、まるでそれが非常識かのように見て取れることもあります。『White lie(罪の無い嘘)』なんて言葉もありますけど、とかく企業側から『知らぬが仏』みたいな意味で勘違いして使われている印象も受けます。「客がどういった形で、どういった情報をもらえると一番うれしいか」、最終的な客の喜びも含めた対応が、ひいては企業価値の向上にもつながるんじゃないでしょうか。「あの時のサポートの言葉は嘘だったんだ」と感じたとしたら、それは長期的にはマイナスになってしまうようにも感じますので。

世界的な不景気で企業側もその場その場のコストをシビアに考えなければいけない状況なのは分かりますけど、大事なところはきちんと固持して企業活動を行っていただきたいものです。