auとソフトバンクどちらが速い?!〜iPhone4Sでのページ表示速度比較サイト

先週発売され、ちょうど一週間が経とうとしているiPhone4S。発売から3日で全世界で400万台、日本でもランキング独占状態になるなど、爆発的な売れ行きが続いています。

「iPhone 4S」は発売後3日間で400万台販売、「iPhone 4」の2倍以上 - ニュース:ITpro
「iPhone 4S」キャリア対決 互角のスタート : BCNニュース : ニュース : ネット&デジタル : YOMIURI ONLINE(読売新聞)

そんな中、やはり話題になっているのは今回からソフトバンクだけでなくauも扱い始めた点。前々から電波の入りの良さには定評があったauにたいして、14.2Mbpsという理想最大値のアピールや通話と通信の同時ができないau版の弱点などを主張するなんとも人としての小ささをアピールしていたソフトバンク。じゃあ、実際どうなの?どっちが速いの?快適なの?というのでネットでは喧々諤々な議論がなされています。

少ない比較データ〜草の根レベルの情報集め

いかんせん、電波は時と場所によって大きく異なります。一ユーザーレベルではどうしてもその電波の違いを全て感じるのは困難。かといって、メディアとかも測り方やバイアスが掛かったりして、結局はある限定された条件のデータを公開することにしかなっていません。

【どっち!?】ソフトバンクとau(KDDI)のiPhone 4S コスト、速度、サービスを徹底比較

こうなると、結局は多数のユーザーが実際に使ってみたときのデータが一つの目安となってきます。iPhoneですと、以下の「Speedtest」というアプリが比較的多く使われており、ネットでもいろいろ報告があがっています。
App Store - Speedtest

ただ、これも転送速度とレイテンシが分かる形で、純粋にWebでHPを表示している速度と直結しているか、というとそうも言えないところがあります。大体1~2Mbpsぐらいが両陣営出ているのですが、レイテンシの部分は数値だけ見てもいまいちピンとこないところも。レイテンシが短いほうがWeb表示が速いとも言われますが、その部分がこうした速度チェックサイトでは実感として分かりづらいところがあります。

いくつかauソフトバンクで実際に比較している動画なども上がっていますが、サンプルがやはり100、1000と揃ってこないとあくまで一参考データの域を出ません。草の根レベルだと、とにかく多くのユーザーのデータを集める必要があります。

現在それに挑戦しようとしているサイトがあるので紹介してみたいと思います。

複数ファイルのダウンロード完了までを計測〜キャリア・場所なども含めて可視化

Page transition Test Service

上記のサイト、やっていることは以下のとおり。

最低限のHTMLで構成された50ページのHTMLファイルを読み込みが完了(onLoad)しだい順次読み込みます。途中5ページ毎に85KBほどの画像が割り込みます。すべてのページを読み終えるまでにかかる時間を計測します。
一回のテストで、約860KBの受信転送量が発生します。ご注意ください。

一応、ファイル名なども自動生成してキャッシュが効かないような仕組みが入っているそうです。通常のブラウザだとマルチセッションで複数のファイルを同時に読み込んだりしますが、これはあくまで一つずつ読み込んでいく形ですね。ただ、本体の描画・処理時間も加味しているので、比較的Web表示の実感値に近い形で測定している方法ではないかと思います。

このサイトの一つの特徴としては、アクセスした端末のIP、ユーザーエージェント、位置情報なども含めて記録していること。位置情報は、一応わざとサイト側で公開の際には精度を落として公開しているようで、公開情報としては個人情報が漏れるほどのものにはなっていません(サイトには情報残りますが)。また、ソフトバンクauの違いもIPからの逆引きで判定しており、その2つに絞った速度比較も掲載されています。

感じとしては、今のところやはりソフトバンクの方が最高値が早い分、表示完了時間が速いものも多い一方、ばらつきが大きく極端に遅いデータも多いです。auの方はまだデータそのものが少なめですが、比較的20〜50ぐらいに固まっている印象でしょうか。もっとデータが増えてきて、いろいろなグラフを作って比較してみると面白い結果がえられるかもしれません。

まだまだ試行錯誤し始めたばかり、というサイトですが、今後計測情報が増えてくると、速度などが気になる人には一つの貴重な参考サイトとなるかもしれませんね。