ソフトバンク、iPhone3G/3GS契約者向け割引詳細発表〜支払済の人にも6000円のキャッシュバック

auソフトバンクの間で熾烈な客の奪い合いが起こると思われているiPhone4S。元々独占をしていた分、ソフトバンクの方が新規獲得減、既存客流出とマイナス方向にばかり働くことが予想されています。

自分が予約しに行った感じだと、思ったよりもソフトバンクのほうが人が多く、なんだかんだでMNPの手間を面倒に思う人やそこまで不満に思っていない人、単純に少しでも安い方がいい人などがソフトバンクを選んでいるところはあるのでしょう。やり方がハッタリじみていたり、孫社長の個性が強い分、バッシングを強く受けているのがネットでは目立ちますが、実際のところは言うほどでも、というのがユーザーの感覚かもしれません。

とはいえ、大量に獲得しているiPhoneユーザーの流出は、ソフトバンクにとっては死活問題でしょう。事業拡大を前提にアンテナ増強とかの投資しているわけでしょうしね。昨日、孫社長が3G/3GSユーザーについて、一括払い関連でも特典を設けるという話をしていましたが、その詳細が発表されました。

iPhone 3GS または iPhone 3Gから、iPhone 4S または iPhone 4への機種変更で

  1. 現在ご利用中の機種代金の割賦残債相当額を毎月キャッシュバック※1します。
  2. 既に分割支払金のお支払いを済まされた方も一律6,000円をキャッシュバックします。
  3. iPhone 4S(16GB)またはiPhone 4(16GB・8GB)なら実質負担0円※2になります。

※1 残債が6,000円に満たない場合も対象となります。また新スーパーボーナスで一括購入された方も、購入時点での販売価格で、24回払いで購入しているものとし、残債相当額をキャッシュバックします。
※2 実質負担0円となるには25ヵ月の契約が必要です。実質負担とは、月々の分割支払金の合計額と通信料金からの割引(月月割)の合計額との差額です。
無償機種変更キャンペーン:キャンペーンはじまる | ソフトバンクモバイル

シンプルに言えば、最低6000円からのキャッシュバック。残債がそれ以上ある人は、その分が免除される形です。3.の実質負担額0は、ちょっと意味不明。別に、元々実質負担額0円ですよね?iPhone4S 16GBは?iPhone3G/3GSの残債が無くなることを強調しているのかもしれませんが、相変わらず「月々の負担額」だけを取り出したまやかしのような表現です。

あと、気になるのは注意書きに書かれている「ご購入と同時にホワイトプラン(i)への加入が必要」というところ。これは、ホワイトプランNと表記されるもので、2年縛りがある代わりに、2年毎に2ヶ月分通話料が無料になるというもの。昔の無印ホワイトプランは無料月が無い代わりに2年縛りがありません。基本的に、iPhoneの機種変ではホワイトプランホワイトプランNに変える必要は無いと、先日予約の時にも説明を受けたのですが、このキャンペーンがホワイトプランN加入必須なのかどうかは不明です。元々ホワイトプランNの人にはあまり関係ない話かもしれませんが。このあたり、孫社長に既に何人もTwitterで質問投げているので、そのうち説明があるかもしれません。

これで、auMNPの1万円キャッシュバックにたいして、ソフトバンクも定額通信のやすさとキャッシュバック分で、トータルでは安くなっている形。値段を重視する人には、あえて手間をかけてまでauに行く、という選択肢の優先度を下げさせることはできたかもしれません。しかし、どうせやるなら10/7にやっておけばよかったのに、と思うんですけどね。すでにauで予約した人もいるでしょうし。今からソフトバンク機種変にしようとしても、入手が遅れてしまいますしね。auへの予約のためのMNP申し込みが、ソフトバンクの想定以上に多かったのか、それとも単に準備不足だったのか。

まあ、ともかくユーザーとしては安く利用できるにこしたことはありません。あんまりやり過ぎるとキャリアは収入源で疲弊、iPhoneばかり優待で国内Androidメーカー死亡、というシナリオもなりかねませんが、競争原理が働く以上仕方のないところもあります。破綻しない範囲で、いろいろな便宜を計ってもらいたいものです。