【訃報】スティーブ・ジョブズ死去

今朝、唐突にとても悲しいニュースが飛び込んで来ました。「スティーブ・ジョブズ死去」。最初このニュースをネットで見かけたときには、また変なデマが流れている、と思ったものです。ただ、ソースをたどると信頼できる機関、そしてappleのホームページで、スティーブ・ジョブズの写真とともに「1955-2011」の文字。ある意味、覚悟していた出来事ではあったのですが、それが事実だとして非常に大きな喪失感に襲われましたね。アップル、関連企業だけでなく、ライバル達も哀悼の意を述べています。

おくやみ:アップル会長、スティーブ・ジョブズ氏 -- Engadget Japanese

自分が、本格的にApple好きになったのはiPhone3GSから。とはいえ、Appleの付き合い自体は結構長いです。最初に自分が本格的にコンピュータに使い始めた時も、学校にあったMacでした。SE30とかも使っていましたね。よく爆弾マークが出て、「また今日もMac機嫌悪いな」とかよく言っていたものです。個人で使っていたのはWin95でしたが、フォントの見た目などは圧倒的にMacの方がすぐれていましたね。PageMakerやIlustratorなどのソフトも圧倒的に揃っていましたし。iMacなんかもレガシーをなくす思い切りの良さなどはすごいな、と思っていたものです。

その当時は、とくにスティーブ・ジョブズ自体はあまり意識していませんでした。一度首になってUnix関連やっていた人が戻ってきた、程度しか印象が無かったので。ただ、そのあとのiMacの発表ですごいなぁ、と感じ、iPodも最初見たときは「HDD付きのごっついプレーヤーを、わざわざAppleが出すの?」と思ったものですが、その後瞬く間に世界を変えていきました。iPhoneも、「キーボードやボタンの無い電話なんて使い物ならない」と言われていたのですが、あっさりそれを覆しました。新しいものを出し、最初は叩かれながらも結果的に皆の価値観を変え、結局は他社がマネやパクリをしていく中、また次のカテゴリに挑戦する。各々のカテゴリにおいて、全く0から作っている、言うわけではありません。だけどその中のエッセンスを見つけ出し、最も洗練させた形でアピールする。それが人々を引きつけました。その一躍を買っていたのが、ジョブズのプレゼンでもあったと思います。

ジョブズの訃報を聞き、あらためてiPhone発表、iPod発表、iMac発表などのスピーチを見直しました。スタンフォードの演説も。どれも、自身を持って語りかけるようなしゃべり、噛むことのない流暢なしゃべり、テンポ、ジョーク。どれも本当にすばらしいですね。もうこの演説が聞けないと思うと、本当に悲しい。昨日のiPhone4Sの発表でも、ビデオレターぐらいで声ぐらい聞けるのではと、期待したものです。これが、二度とかなわないとは…。

昨日発表されたiPhone4Sの発表を待ったかのように無くなったジョブズ。ネーミングについて、全くそんな意図は無いと分かっていながらも、ネットでは「iPhone4S = iPhone for Steve」という読み替えが流れています。それだけ、彼への愛着、悲しみがあるということでしょうね。彼が生きていたら「そんな、自分のための製品などつくるものか。」とでも言いそうですが。

本当は、自分はiPhone4Sは見送ることも検討していました。iPhone4のマイナーチェンジモデルですしね。iPhone5の方がデザインから大きく変わることも期待されましたし。ただ、スティーブの訃報を聞き、今はiPhone4S購入に気持ちが傾いています。彼の残りを、少しでも身につけておきたい、そんな気分ですね。感傷的ではあるのですが。iPhone4Sの予約には関しては、明日のどこか、ということしか分かっていません。料金プランも。買うなら、ソフトバンクをずっと使ってきたのでソフトバンクですかね。メアドとかも引き継げますし。平日だけに、いつ予約開始かで、競争率が大きく異なってきそうな感じがします。とりあえず、色を白にするか、黒にするかが非常に悩みどころ。ちょっとでもiPhone4との差別化を図るなら白ですが、黄ばみなどは気になりますし。

ともかく、本当に今日は偉大な人物を無くしてしまいました。ただただ、空虚感に襲われます。スティーブ・ジョブズのご冥福を、心よりお祈りします。