軽快爆乳コンボアクション〜3DS「閃乱カグラ」レビュー

昨日は多数のソフトが発売されていたのですが、自分が購入した(してあった)のは以下のソフトです。

閃乱カグラ -少女達の真影- (特典なし) - 3DS

閃乱カグラ -少女達の真影- (特典なし) - 3DS

裸眼立体視=おっぱい」という、呆れるほどすがすがしいコンセプトで作成されたこのゲーム。自分も、あまりの直球に4月Amazonで予約開始した際にノリで予約してしまい、そのままキャンセルせず、昨日配送されてしまったソフトです。今日になってプレイ開始、5時間ほど熱中してプレイして3章まで終えたところでのインプレッションを述べてみたいと思います。

先着購入特典〜冊子+ドラマCD+サウンドトラック

先着購入版には特典として冊子とCD2枚が付いてきます。この値段でこの特典はかなり太っ腹。

冊子は33ページ。キャライラスト、表情、各種集合イラストなどが中心で、キャラには一言コメントがついています。ドラマCDは40分ほどのボリューム。サウンドトラックも57分、31曲入っているなかなかのもの。音楽自体も質が高いです。のりの良い曲が多く、ギターもかっこいい。三味線とかも入ってジャパニーズテイストも。個人的に好みです。

ゲーム部分〜コンボ主体の軽快なベルトアクション

まずはゲーム部分について。ゲーム冒頭から簡単な戦闘となりますが、非常に軽快なアクションとなっています。操作ボタンとしては、Yが小攻撃、Xが大攻撃。YYYYXみたいな組み合わせで技がつながる、コンボが中心となっています。

また特徴的なのがAボタンの役割。コンボがつながる(浮かせる)と画面に緑の輪が出現。このタイミングでAを押すと空中での追撃攻撃となって空中でより多くのコンボが決められます。このタイミングが結構シビア。システム的にはテイルズオブヴェスペリアのフェイタルストライクに似ていますね。一瞬現れるマークに合わせてボタンを押す形で、その前のコンボの連打と合わせてさながら音ゲーのようです。キャラの動きが非常に早い分、ほとんど感覚で押すことになり、アドレナリンが出る仕様となっています。

それ以外の部分はノーマルなベルトスクロールアクション。ステージ内にある障害物を壊すと、忍法回復、体力回復などのアイテムが取得可能。一定数の敵を倒すと次に進む、といった形です。ステージによって広かったり狭かったりするところも。広く一つの場所でずっと戦い続けるようなステージだと、非常に長いコンボが決まります。500越えとかも結構序盤から出せたりします。

着衣の有無がステージ開始時に選択〜成長属性が変化

ステージ開始時、着衣の有無を選ぶことができます(命懸モード)。これだけ書くと、「なんじゃそりゃ、お色気要素か」と思うでしょうが、まあそのとおり。ただ、もう一つ命懸モードの特徴としては、攻撃力が数倍になり、防御力が数分の一になってしまう、というところ。いわゆるバーサク状態になるわけですね。さらに、この状態でステージクリアすると「脱」マークが付き、全ステージ脱衣でクリアすると称号(いわゆる実績)が解放される形です。

この脱衣状態のほうがコンボの快適感が増し、技を食らうスリルも増しますし、称号狙いにもなるので自分は積極的にこちらを選んでいました。このゲームでは忍法というのがキャラごとに用意されており、高威力・広範囲なためこれを効率よく使っていくことが重要になるのですが、着衣状態だと一旦「変身」の為にゲージをため、忍者衣装に変身してからでないと忍法が使えません。一方、脱衣状態では最初から忍法使用可能な状態。この辺でも、脱衣状態のほうがバブリーな遊び方ができます。その分、気を付けてないとあっさり死ぬことも多々有りますが。特にボス戦とかだと、コンボに割り込んで攻撃したり防御してきたりでゴリ押ししづらいので。

また、このステージ開始時の脱衣状況で、陰と陽、異なる要素が成長していきます。脱衣状態が陰ですね。成長していくと、陰が陰乱に変わります。脱衣だからインラン、実にお馬鹿ですw。基本的には各々特徴が強調される方向に働きます。陽と陰の両方をMAXにすると、ゲームタイトルにもある「閃乱」に。両方の特徴を兼ね備えた最強状態ですが、脱衣できませんw。(一応、キャラ交代時にどの属性にするか、閃乱まで行ったあとは選べるようになります。)

後は、お色気要素として攻撃を食らったことによる脱衣シーン。プレイキャラ、敵ボスキャラで各々2段階あり、完全お色気モードです。プレイキャラにもあるところが、徹底してますね。ポーズもエロまっしぐらです。

ステージ選択〜章立て・ミッション形式

ゲームは章立てで構成されており、その章の中に複数のステージがミッション形式で用意されています。ステージはミッション形式になっており、ミッションごとに目標が異なっています。キャラクターは主要5人から自由に交代してプレイ出来るのですが、ステージによっては操作するキャラも固定のものもあります。ステージも、鍵マークがついたステージがいわゆるロック解除のためのステージで、これをクリアすると別途ステージが解放、という形です。

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鍵の付いたステージでは、キャラクターたちの寸劇や、ノベル形式のストーリーが展開されます。ストーリーは、428のシナリオライターが書いたというだけあって結構骨のあるストーリーに。キャラクター達にもいろいろ暗い過去があったりして、シビアな話が節々に出てきます。というか、ストーリー部分には全然お色気要素がありません。キャラ自体も萌え要素はありますが、お色気属性は余りなし。そういう意味では、爆乳が浮いている、という感じもします。

鍵なしのステージは、寸劇もなく、単なるアクションステージ、という感じ。ステージ説明の文章を選択時に読んでいないと、何のために戦っているのかよく分からないぐらいです。もうちょっとここは厚みがあってもよかったような。

複数のプレイキャラ

主要キャラは5人。ステージクリアは、各々のキャラについてステータスがしめされます。成長要素もあり、贔屓のキャラがいれば、どんどん強くなっていく感じですね。とはいえ、メインストーリーはキャラ交代制なので、強制的に全キャラ使うことにはなるんですけど。

キャラごとで、操作法自体はいっしょなのですが、攻撃スピードや威力、コンボの繋がりやすさとかは異なります。YXの組み合わせの連続攻撃もキャラごとにことなります。まあとはいえ、基本的なところは変わらないので、それほど戸惑うところはないですが。

場面によって切り替わる立体視有無

また発売前に明らかにされて、ネットでひと騒動になったのが、場面によって立体視が効かないということ。これは、公式ブログの方で詳細が説明されています。

にゅうにゅうブログ - 閃乱カグラの3D映像につきまして

キャラ同士の会話、脱衣シーン、ステージクリア時のポージングなどは立体視有り。一方で、アクションシーン、ホームとなる忍部屋は立体視無し。立体視をしようとすると、右左の2つの映像をレンダリングしないといけないので、フレームレートが落ちたりとパフォーマンスに影響が出るので、そのあたりが問題だったみたいですね。アクションシーンは、ヒットマークの表示位置とかを合わせるのも苦労したようですが。

一応このゲームの肝であるお色気シーンは基本立体視アリなのですが、更衣室での衣装替えのシーンが立体視無しなのは、たしかにどうだろうと思うところも。パフォーマンスの問題、ってどのへんだったんでしょうね?ストIVでは、立体視有りでは30fps、立体視無しでは60fpsとかでやっていましたので、できればユーザーが3Dボリュームの切り替えで取捨選択できる仕様にして欲しかった気はします。

もっとも、その分上記でも述べたようにアクションシーンは特に処理落ちを感じることも無く、快適に動作しています。激しいアクションで立体視だと画面がブレて不快に思ったりすることもあるので、これはある意味正解かもしれません。ユーザーがボリュームをいじらなくても最適な設定をゲーム側で提供する、3DSで度々問題になる「立体視でぶれたときの問題」に対する一つの解法かもしれませんね。Newラブプラスもジャイロ使ったカメラ撮影で立体視OFFにしていましたし。ゼルダ時のオカリナとかも、強制OFFとかにした方が良かった気もします。宮本氏ですら、ジャイロ使うときは立体視切るとインタビューで言っているぐらいですしね。

気になる点〜長いロード時間・分かりづらいUI

いろいろ面白いところが多い本ゲームですが、逆に気になる点もいくつか。まず目立つのはロード時間。ステージ開始時など、10〜20秒ほどの読み込みが生じます。ROMに圧縮データを入れていて解凍とかしているんですかね。ちょくちょくロードが発生するので結構気になります。

その他、UIが微妙に分かりづらい。忍部屋など、キャラを移動してもメニューを選べるところがタッチパネルで選択できるところはいいと思うのですが、資料室のキャラ紹介の説明文のスクロールでXボタンを押しながら十字キーという操作なのがまず分かりづらい。説明書に書いてなく、画面の左上に表示されているのに気づくまで結構戸惑いました。資料室の上のタブもLRでしか選べないのも直感的でなかったですね。左右で選べても良かったのに。更衣室のズームも、XボタンをしながらLで拡大、Rで縮小というなかなかトリッキーなもの。このあたり、拡張スライドパッドがあれば右スライドパッドで改善できるところかもしれません。が、そもそもそういった操作法を用意してしまうところが、右スティックありきなデザインに開発側が慣れすぎちゃっているせいな気もしますけど。

その他では、キャラの彩色、CGの彩色などがちょっと淡すぎる印象。なんか、白飛びしちゃっているみたいに見えるんですよね。紙にイラストで描いてあるときは良かったんですが、ゲームの時はもうちょっとコントラストを上げても良かったのでは、と思います。

堪える手・指の疲労

一方、3DSでこれだけハードなアクションやっていると、手がとにかく疲れますね。3DSが小さく、グリップ感がないので、3DSを支えている側の指(中指、薬指、小指)あたりがかなり痛くなります。また、左手スライドパッドを操る親指も痛くなる。ゲーム疲れというより、指の疲れで度々中断した形です。
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3DS向けにグリップはすでにいろいろ発売はされていますので、これらを使うともう少し軽減されるかもしれませんね。個人的には、せっかくグリップを買うなら、どうせなら拡張スライドパッドがいいな、とおもうので、できれば今すぐにでもほしいぐらいです。

まとめ〜お色気だけでない、良質アクションゲーム

以上、ざっと触れてきましたが、単なるお色気ゲームとしてネタで購入した割に、思った以上によく出来ているゲームな印象です。無双系につながる、ボタン連打でガンガンコンボを繋げていく爽快感を味わえるつくりになっていますし、ストーリーもそこそこしっかりしています。立体視による乳揺れも、興味ある人は惹かれる要素でしょう。

ステージ自体も、一つのステージ自体は数分でクリアできるものばかりで、気軽に楽しむことができます。その分、次へ次へと進んでしまい、やめどきが分からず思わずどっぷり遊んでしまった感じです。

やり込み要素としても、称号がかなりいろいろ用意されています。全キャラMAXまで育てるとか、全ステージ脱衣クリアとか。その辺までやるならば結構遊べるかもしれません。

現時点で、個人的にはお色気抜きにしても3DSでおすすめのソフトだと思います。ベルトスクロールアクションや無双系のコンボゲームが好きで、お色気ゲームに特に抵抗感無いならば、プレイしてみてもいいのではないでしょうか。