ニンテンドー3DSカンファレンス2011開催〜多数のゲーム発表、MH4も

先週からドラクエ、モンハン3Gといろいろ発表のあった任天堂ハード。本日は任天堂自体の発表会となります。

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今回はUstreamニコニコ生放送でライブ中継もあるということで、生でご覧になった方も多いのではないでしょうか?12時いう時間も、昼休みを狙ったものでしたし。

ニンテンドー3DSカンファレンス 2011|プレゼンテーション|Nintendo
USTREAM: ニンテンドー3DSカンファレンス 2011
「ニンテンドー3DSカンファレンス 2011」生中継 - ニコニコ生放送

自分は、ちょっと用事があって最初の方は見られず。12時20分ぐらいからの視聴になりましたね。動画自体は、公式で公開されているので今からでも視聴可能です。ニコ生の方もプレミアム会員であれば今からでもタイムシフト視聴もできますね。具体的な内容については、すでに各種記事も出ているので、内容だけ知りたいのならそちらで十分でしょう。これらでもなかなかボリュームたっぷりですが。

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続編中心の3DS〜サプライズでモンスターハンター4

自分が見たのはちょうど3DS任天堂タイトルを紹介しているところからでしたね。どうぶつの森やトモコレ、ガールズモードなど、DSでヒットしたタイトルの続編がいろいろ揃っていました。ただ、各々どれぐらい新規の楽しみがあるのか、というのが直感的にはちょっと伝わってこなかったですかね。

サードタイトルも、続編中心。ただ、タイトル自体はなかなか豪華でしたね。鉄拳、バイオ、真三国無双、そしてモンハン3Gと、PSを代表してきたタイトルがずらっと並んでいます。もっとも、こうしたタイトルが任天堂ハードに出ることはそれほど違和感も無くなってはいますね。

なんといってもインパクトがあったサプライズは一番最後、MH3Gの説明が終わったあとに「もう一個映像を持ってきた」として紹介されたモンハンの映像。一見、3GのOP用映像かな、と思いきや壁につかまったりモンスターによじ登ったりと、なにやらゲーム風の画面も。3Gでの拡張?たんなるOP用のはったり?と皆が見ていた中で最後に「モンスターハンター4」という文字が飛び込んできたときはニコ生でも驚愕のコメントが流れましたね。PSPで400万を超えるヒットを記録したブランドなだけに、MH3G3DSに年末来ただけでも大ニュースだったのに、さらにその続編であるMH4まで3DSで発売することを、このタイミングで発表してしまうというのは驚きでした。MH4WiiUPS3?Vita?などまだまだ機種も含めて先のことだと思われていましたからね。「値下げは一気にやらないと意味が無い」と、5000円じゃダメだから1万円、とやったノリと同じで、「大型タイトル出すなら1つじゃダメ」と3G、4と連続で発表した形でしょうか。

PSPやVitaでもポータブル系が発売するのでしょうけど、一応本編であるシリーズがあっさりこのタイミングで3DSであることが示されたのは、モンハン好きには結構大きなインパクトがあったようです。反応はPSPとモンハンのどっちが好きかで分かれるところもあったようですが、PSPに愛着もあるモンハンファンも多いだけに、ネガティブな意見もネットでは溢れていますね。ただ、Vitaはまだ発売前なので、「欲しいソフトをやるためにハードを買う」という発想ならば3DSであろうとVitaであろうとスタート地点は一緒のはず。そういう意味では、すでにVitaを買うこと確定だった人はともかく、モンハン好きで3DSもVitaも持っていない人の判断を揺らがせるきっかけにはなった気はします。

今回のカプコンの判断は、まだ3DSが不調になる前にある程度下されたところもあるでしょう。ただ、MH4についてはイメージ動画レベルですし、そこはある程度の任天堂の腕力がものをいったところもあるかもしれません。Vitaはまだ立ち上げ前でいきなり新作を投入するには時期尚早、PSPとのマルチぐらいが妥当でしょうしね。モンハンはソニー的にはキラーコンテンツだったのでてっきり契約などで囲い込んでいるかとも思いましたが、P系でないものまで拘束するほどではなかったということでしょうか。

その他では、噂では出ていた初音ミクでしょうか。ねんどろいどキャラってのはかなりいいですね。自分は好きですので。ゲーム自体は別途以下のニコ生で見たのですが、A/Bボタンだけの非常にシンプルな操作性。比較的ライトな人が楽しめる、子供や女性でも手を出しやすいところを狙っているそうです。

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ニコ生での反応もやはりよかったですね。単純に可愛いですし。それ以外だとカルドセプトとかがニッチながら反響が大きかったでしょうか。FFシアトリズムも、ちょっと応援団っぽい感じで面白そうでした。実際の開発がイニスだったりすると面白いんですけどね。

拡張スライドパッドはHPで〜1500円、ZR・ZLボタンも

モンハン3Gの発表とあわせて先週ネットを騒がせたのが拡張スライドパッド。これは講演中では特に詳しく説明はなかったですね。後でHP上で詳細が報じられました。

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値段は1500円。単4電池が必要みたいです。電池が必要だったのは正直意外。シリアル通信みたいな電源なしで動くもので無いということでしょうか?

これについては、実際の拡張スライドパッドの現地写真を見るとある程度分かるところもあります。

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上記で注目なのは、3DS側面のカード挿入口を塞ぐような出っ張り。拡張スライドパッドを装着したままではカードが入れられない、非常に不便な形なのになぜそんな形にしているか。これは、この出っ張りがカードスロットの横の赤外線ポートを塞いでいることから類推できるところもあります。つまり、拡張スライドパッドの入力を、赤外線ポートを通じてやり取りしているのではないか、と。そうだとすると、恐ろしいほどの力技ですね。電池が必要となるのも、これなら説明できますし。

ちなみに、裏側の写真とか見ると、LRにボタンも増える模様。右側はスライドパッドで出っ張る分、Rボタン自体も増えるみたいですね。

本体機能は11月更新〜3D動画、すれちがい通信拡充も

個人的に知りたかったのは本体機能、とくにすれちがい通信関連の拡充だったのですが、自分がちょうど見始める前にさらっと紹介されていましたね。11月に本体更新があり、そこで3D動画機能の追加、すれちがいMii広場の更新、そしてeショップの改善がされると行っています。

個人的にはすれちがいMii広場の拡充が嬉しいです。いまのところ、一番3DSらしさを感じたコンテンツですし。ただ、最初の1月ぐらいであっと言う間に遊びつくしてしまったんですよね。できれば、3ヶ月に1回ぐらいのペースで更新して欲しかったところです。

3D動画は正直期待薄か。そもそも3DSについているカメラの画質が悪すぎなので。部屋の蛍光灯で撮ってもノイズが乗りまくり。ミラーレス一眼とか使っている身とすると相当きつい。iPhone3GSと比べてもかなりいまいちなので、これで立体動画撮ってもなぁ、という印象です。まあ、ビューワーとセットなのはいいところですけどね。市販のカメラでの3Dとかだと、別途3Dテレビが必要で敷居が高いですし。

eショップ改善も本当待ち遠しいところ。最低でも、「タッチペンなしで全ての操作ができる」「複数コンテンツを連続で登録だけしておき、まとめてダウンロードできる」ことは実装して欲しいです。今回でも、3DSの動画が29本も登録されていますが、それを見るためには一つ一つ購入→ダウンロードという手順を取る必要があり、めちゃくちゃ時間と手数がかかります。しかも、ダウンロード完了後、わざわざ3D動画のメニューでなくトップメニューに戻る徹底した不親切仕様。これはひどい。ほとんどセルフネガキャン状態です。11月の更新でこのあたりが治っていないようだと、さすがに呆れてしまうでしょうね。どう改善するのかぐらいは先に紹介して欲しいところです。

まとめ〜ソフトラインナップに中心をおいた発表

以上、ざっと触れてきました。実際にはWii向けソフトの紹介、他3DSの新色ピンクの発表などもありましたね。ただ、全体的にはソフトタイトルの紹介に非常に重点が置かれていたものだと思います。ニコ生でも、講演後に1時間も時間も設けて各社の動画を流すぐらいでしたし。3DSがサードにもしっかり支持されていること、弱いとされた「ソフトラインナップ」のところを強調する意図が強かったと思います。

明日は別途ソニーの講演もあります。明後日はTGSでVita講演も。明日からはソニーのターン、という形ではあるのですが、TGSに出ない任天堂としても精一杯の発表はした、という印象です。1年先行したこと、DSが好調な中でサードの協力も得やすかったところなども、今回のラインナップには現れているでしょう。ただ、1万円の値下げに打って出たことを見ても、サード自体次のタイトルは今後の3DSの伸び方次第、というところがあると思います。この年末、このラインナップで爆発的に普及できないと、サードはあっさりソフトをVitaやスマホに流用、新作も3DS先行などもしなくなるでしょう。そういった意味では、この年末年始は正念場。今回の発表はあくまで2の矢で、3の矢が用意されているのか否か。今後の展開に注目したいですね。