スティーブ・ジョブズ氏がCEOを退任

iPhoneiPadMacが好調で米で最高の時価総額の会社にもなったApple。そのカリスマとして君臨していたスティーブ・ジョブズですが、癌を患った関係で第一線からは退いており、Apple信者からは非常に心配されていました。また、その後継がどうなるかとかが騒がれているのを、遠いものを見るように眺めていたところもあります。

そんな中、とうとうその時が来てしまったようです。ジョブズ氏、CEO退任です。

asahi.com(朝日新聞社):ジョブズ氏、アップルCEOを退任 取締役会会長に - ビジネス・経済

退任理由は、直接病気のことは言及していませんが、やはりそれが原因なんでしょう。iPhone5の発表・発売を待たずしての退任は、それが公認のティム・クックの最初の成果にさせる意味合いがあるのかどうか。

しかし、iPhoneを買ってからのにわか信者ではあるのですが、ジョブズが居なくなるというのはやはり残念ですね。ただ、健康的なことが心配されていただけに、先に出たBADニュースがCEO退任でまだ良かったかも。願わくばここから体調も持ち直し、会長として存在だけでも常に居続けていてほしいなと思います。少しでも長生きしていただければ、と。いつの日か、またどこかの機会で顔を見られたらいいですね。

一方、これからのAppleがどうなるかはAppleユーザーとしては非常に気になるところ。Flash関連やBD関連など、デファクトスタンダードであってもあえて切り続けているのはジョブズなりの個性と思われるところもあり、新体制ではこうした毒が抜けてしまう可能性はあります。毒が抜けることで平均的な満足感は上がるのかもしれませんが、尖ったことが無くなっていけばAppleなりのユニークさも失われてしまいます。ただでさえ、iPhoneなども機能的には最近これといった新要素が無く、他社のサービスの後追いやハードのスペックアップみたいなことが多くありました。そんな中でも時々ぐんといった革新を見せてくれていたのですが、はたしてそういった魅力的な進歩性を見せられるのかどうか。まずは9月、10月とも言われている次世代iPhoneでお手並み拝見というところでしょうか。