任天堂、3DS向け動画配信「いつの間にテレビ」開始

立体視がキーフィーチャーとなっているニンテンドー3DS
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この立体視は単にゲームだけでなく3D動画の配信にも使われると以前よりアナウンスされていましたが、その動画配信のサービスが突然開始されました。

ニンテンドー3DS『いつの間にテレビ』無料配信開始

3DSの機能であるいつの間に通信を使い、スリープ状態での通信などを使って毎日日替わりの映像がプッシュ配信されるというもの。ソフトはeショップで落とす必要があり、初回起動時にはまだ動画配信されておらず、しばらくダウンロードされるまで待つ必要もあります。

初回起動時に、誕生日と性別を入力する必要あり。配信コンテンツの選別に使うようですが、PSNの件があっただけにあまり個人情報を入れる気になりませんね。こうした個人情報集めるサービスは出来る限り増やしてほしくない印象です。特に今回は任天堂でなくテレビ局のサービスですしね。気持ち悪いところがあります。

コンテンツに大きな問題あり

で、肝心の動画なのですが…、正直非常にいまいち。マジック、アイドル相撲、電車、動物、コント、彫刻といった内容なのですが、どれも2分程度で内容もいかにも低予算という感じのものばかり。どこぞの地方局かCATVの穴埋めコンテンツを見ているかのようでした。しかも、2分程度のコンテンツながら最後に15秒とかのCMが流れます。下の画面では最初から絵だけ表示されていて、最後に動画も表示される感じですね。自分はCM始まった途端にキャンセルしました。動画によっては開始数秒でキャンセルしましたが。鉄道は立体感が非常にいまいち。柴犬が一番ましでしたかねぇ。

正直、テレビを日常ろくに見ない人間としてはいまいち過ぎる内容です。ただでさえスリープ状態では電池の持ちが悪いですし、自分はWiMAXルーターで外でも3DS繋がっちゃいますから、いつの間に通信での配信は切っておいたほうが良さそう。というか、むしろeショップのコンテンツのバックグラウンドダウンロードをいつの間に通信でやって欲しいところですよ、こんなのより。E3動画配信を、いちいち一個ずつ選択→ダウンロード待ちとやるのが非常に億劫でしたし。360やPS3ならバックグラウンドでできたし、いつの間に通信という仕組みがあるのだから、任天堂にはさっさと実装して欲しいですね。こうしたシステム周りはWiiの頃からそうでしたが非常に弱い印象です。まあ、MSやソニーと比較してこうしたシステム周りのノウハウが足りないのは分かるんですけど。

一刻も早い見直しを

現状、eショップでの評価も最低ランクであるこのいつの間にテレビゼルダの伝説の非常に高いクオリティでのリメイクで盛り上がっていただけに、こうした質の低いコンテンツを配信されたことで何か冷水を被せられた感じがします。ゲームのクオリティコントロールをするつもりがあるなら、任天堂は映像のクオリティコントロールもしてほしいですね。NHKの自然番組とか持ってくるならだいぶ違うんですけど。毎日配信なら、それこそ朝のニュースとかをそのまま2Dで配信してくれた方が使い勝手増す気がします。スマホでも動画とかはそこそこ時間がかかりますし、いつの間に通信で落としておいてくれたほうが快適に見えそうですからね。

以上、いろいろ苦言を呈してしまいましたが、任天堂には一刻も早いコンテンツ見直しに力を注いでいただけたらと思います。あとeショップの仕様改善も。