E3 MSカンファレンス〜Kinect一色のゲーム&サービス

いよいよ開催されるE3。それに先立ち、まずトップバッターとしてマイクロソフトがプレスカンファレンスを開催しました。(Appleの講演と同時開催で両方見るのが大変でした。)

Xbox 360 E311 Media Briefing:「HALO4」が来る! MSはKinect推しなメディアカンファレンス - ITmedia ガジェット

動画は米Xbox公式サイトで見ることができます。

Xbox at E3 - Xbox.com

Xbox 360 250GB【メーカー生産終了】 Xbox 360 4GB + Kinect【メーカー生産終了】 Xbox 360 Kinect センサー

とにかく、内容としてはKinectのオンパレード。これまでKinectはどっちかというとWii的なライト向けの体感玩具的な使われ方が多かったですが、今回のカンファレンスではコアなゲームでガンガンKinectを使ったデモが繰り広げられました。

コアゲームからライトゲームまでKinectだらけ

冒頭のCoD MW3、トゥームレイダーズは普通のコントローラでの操作。その後はKinect操作ばかりでしたね。ゴーストリコンの最新作では、マイノリティ・リポートっぽい操作で銃のメニューを開いたり解体したりカスタマイズしていました。メニュー切り替えも音声入力で一発。また銃撃もKinectで対応。右手で照準を付けて左手の開閉で射撃。奥行き方向がとれるKinectならではの操作性ですね。腕が疲れそうですが。

マスエフェクト3では、音声認識を活用。元々多数の会話選択肢を選ぶことで深く自分がストーリー展開にかかわれることがうりのゲームでしたが、その選択肢を展開に合わせて音声で入れることでなりきり操作が出来る形に。もっとも、2択ばかりでしたのでこれだったらコントローラでいいじゃん、とも思いましたが。

Fable最新作では、馬車の運転シーンや魔法のシーンでKinectが活用されていましたね。特に魔法は両手を広げた後の魔法を練り上げる動きで魔法の種類などが変わるっぽい感じでした。Forza4も、Kinectでの音声入力とヘッドトラッキングによる視点移動に対応していましたね。

STARWARSKinect対応版では会場も大きく湧いていました。とはいえ、ライトセーバーの振りはかなり遅延が大きく違和感あり。その他のモーションも両手突き出しでサイコキネシス、ジャンプで回避などのアクションぐらいで、基本はレールプレイアクションだったので、中身的にはいまいちな印象でしたね。その他、マインクラフトの登場は日本でちょうどニコニコ動画などでかなり話題になっていますし、注目点でしょうか。

それ以外の子供向けもいろいろあり、ディズニーのものはディズニーランド仮想体験みたいな感じで画像クオリティは高かったです。他にはセサミストリートのゲームなんかもありましたね。これはeyetoyから続くよくあるタイプでした。後はミリオンセラーとなったダンスセントラル2も会場が湧いていましたね。

その他、Kinectのサービス応用としては、Kinect FUN LABSというものがXbox Live会員に提供。Kinect Meでアバターの自動生成。ちょうど3DSで顔をとって自動生成していましたが、それの全身版みたいな形です。他にも、フィギュアを取り込んでしまう機能も。これは、日本ではオタク系フィギュアを取り込んで遊ぶ人が多そうです。ねんどろいどとか。360はギャルゲー層も多いですし。あとは、動画でYouTubeが対応。Bing連携でKinect音声認識とからめて操作できます。UFCの動画配信なども行われるようですね。

まとめ〜Kinect抜きには語れないXbox360

今回のE3のカンファレンスでは、とにかくKinectにつきます。距離までとれて四肢認識ができること、そして音声認識もできることをフル活用して、ライトだけでなくコア用途でもKinectオンパレードな内容となりました。海外の技術力は日本よりはるかに高いわけですが、ゲーム内容的にはFPS、TPS、オープンワールド、そしてゲームも続編ばかりとなんだかんだで日本同様マンネリ状況に陥って来ています。グラフィックや物理演算などで差別化していましたが、次のファクターとしてコアゲームのメーカーもKinectの活用を考えてきたみたいですね。マルチゲームは依然コントローラ中心でしょうが、全米No.1ハードになったXbox360には、Kinect対応の実力派ソフトが集まってくるかもしれません。

一方、今回は日本製タイトルは一切なし。実際クオリティを見てもベクトル的にも日本メーカーとはずれてきている感じでしたよね。世界で一番勢いのあるハードで、まったく日本メーカーが存在感を示せない形で、ガラパゴス化がより進んでいる感じです。SCEのカンファレンスで少しは外国人の印象をよく出来るような和製タイトルが出てきますかどうか。あと、これだけ大々的に高度なヒューマンインタフェース活用したHDゲームを披露された中、任天堂が差別化できるデモができるかどうか。そっちも気になるところです。

ともあれ、Kinect全開の特徴ある講演で開幕したE3。続く企業の発表も楽しみです。