米任天堂でもハッカーの不正侵入〜ソニー・ピクチャーズと同一ハッカー

世界中を騒がせているソニーへのハッキング攻撃。今回そのハッカー攻撃が任天堂にも飛び火してきたようです。

米任天堂のサイトに不正アクセス、証拠としてサーバー設定ファイルが公開される - ニュース:ITpro
asahi.com(朝日新聞社):不正侵入、任天堂にも飛び火 米の公式サイト - PC・ゲーム - デジタル

ハックしたのは、先日ソニー・ピクチャーズの不正アクセスをしたばかりのLulzSecというハッカー。米任天堂NOAのHPにアクセスし、内部のサーバー設定ファイルを証拠として公開しています。

Twitter / @The Lulz Boat: This is just for lulz whil ...

ただ、ソニーに対するものとは態度が違うようで、「おばかな任天堂」と言いながらもあくまでセキュリティホールの発見とその証拠のアップにとどめている、ということのようです。とはいえハッカーの言うことですし、正確にどこまでアクセス可能であったのか、NOAの調査待ちでしょうね。

任天堂も、この手の不正行為には強い態度で出ることで知られています。ハッキング関連でも、以前にもハッキングを通じて任天堂を脅迫した犯人が逮捕されていたりします。
任天堂のユーザー情報を入手したと脅迫した容疑者を逮捕・・・スペイン | インサイド (任天堂、Wiiのニュース)

もしかしたら、このLulzSecもソニー・ピクチャーズの件ではなく、任天堂の件から逮捕されるかもしれませんね。ただ、ソニーLinux削除も絡めてハッカーコミュニティにうまく対処できず被害が拡大している状況ですので、任天堂も何らかの慎重な姿勢は見せてくるかもしれません。

今回のLulzSecのように、興味本位で自己顕示欲の強いハッカーは、罪の意識も少なくハッキングしてきます。自衛手段としてそもそも狙われないようにするというのは重要でしょう。また、一方で今回のように直接ハッカーと関係悪化してなくてもノリで突っ込んでくるケースも十分想定されます。セキュリティを強固にしようとすれば当然お金も時間もかかります。とはいえ、ソニーの件を発端にハッキングブーム的なノリになっている状況ですので、他社も早急な安全対策を行う必要があるでしょう。ハッカーが空けた穴をクラッカーに悪用され情報流出、それがさらに悪質な組織に渡って実害、というのが一番最悪なシナリオ。現在、クラウドが非常にブームを起こして産業を変えようとしていますが、それに水をさす形にもなりかねません。各社、損して得取れの精神でしっかりセキュリティにお金をかけて対策していただきたいと思います。