ソニー、欧米でPSNサービス一部再開〜日本は未定
全世界のPSユーザーをうんざりさせているPSNサービスの停止問題。すぐに復帰というアナウンスを出しながら細かな延期を繰り返し、現状再開未定にまでなっていましたが、いよいよ大きな動きを見せたようです。
PS3 ソフトウェアアップデートv3.61公開、PSNパスワードの変更を義務づけ
ソニー、PSN / Qriocity の段階復旧を開始。米欧の一部サービスから。
まずは、パスワード変更強制へ対応した新ファームv3.61が配信。さらに、欧米では以下のサービスが再開されます。
- PlayStation NetworkおよびQriocityサービスのサインインおよびパスワード変更
- 「プレイステーション3」(PS3)およびPSP「プレイステーション・ポータブル」でのオンライン対戦
- PlayStation Networkのビデオ配信サービスでダウンロード済みのレンタル映像コンテン
ツのPS3、PSP、Media Goでの再生(有効期限内に限る)
- 音楽配信サービス 「Music Unlimited powered by Qriocity (“キュリオシティ”ミュージックアンリミテッド)」のPS3およびPCでの再生(現行の会員様限定)
- Netflix,Hulu,VuduおよびMLB.tvなど、サービス事業者様提供のサービスへのアクセス
- フレンドリスト、チャット機能、トロフィーなどの「フレンド」カテゴリー内の機能
- PlayStation®Home
オンライン対戦やフレンド機能など、ユーザーが通常使うと思われるサービスが復活するのは大きいですね。ゲームのDLCや販売などが含まれていないので、これらが後回しということでしょうか。デベロッパーの機会損失はまだ続きそうです。上記のリリースで、最後にシマンテックの人がコメントしているのが印象的ですね。今回のシステムはシマンテックお墨付きということでしょうか。Engadgetの記事では平井副社長の英語でのアナウンス動画も掲載されています。若干にやけ気味なのは気になるところですが、これもアメリカ流なんですかね。
気になる日本での再開時期&補償内容
一方で、今回のサービス復帰はまず欧米からとなっており、日本やアジアでの復帰はまだ未定のままとなっています。米で発表された被害時の保険制度、欧米で発表されている無料ゲーム配信についても、日本ではまだアナウンスがありません。5/1の会見は日本でのみ開催されたのですが、それ以外の部分では基本日本が後回しされている印象ですね。発表も米ブログが中心ですし。
元々PSNの管理がSNEIという米子会社がやっており、PSN利用者の多くも欧米が中心ということで、欧米を優先するのは分かります。会長が外国人、平井氏も元SCEA社長ですし、全般的にアメリカの会社っぽい雰囲気がしますよね。日本でも欧米と同等の補償が当然なされるとは思うのですが、こうした後回しされているような印象はちょっと悲しいところはありますね。
ともかく、PSユーザーとしてはオンライン対戦、フレンドの機能復活は切望されているところでしょう。あとはPSアーカイブの配信ですかね。なんとか公言通りの5月中復旧をしていただきたいものです。あと、くれぐれも再度アタックされて落ちることの無いようお願いしたいと思います。
P.S.
米で段階的に普及していく様子は、以下のページでマップ付きで確認できます。
Play On – PSN Restoration Begins Now – PlayStation Blog