ソニー個人情報漏洩1億件超え確定〜犯人探しに賞金も検討

5/1に会見を開き、1週間以内の順次復帰を計画していたもののSOEで追加の流出騒動があって、復帰の延期をアナウンスしていたソニー。これまでPSNおよびSOEは情報漏洩の「可能性」という形でしたが、米公聴会回答でPSN分が漏洩していたのを確認したのに続き、SOE分の漏洩も確認がとれたようです。

2460万人の流出確認 ソニー、計1億人以上か - 47NEWS(よんななニュース)

これにより、漏洩した個人情報は1億件以上。マスコミでは「1億人」としているところも多いですが、実際は空アカウントや一人複数アカウントがあるので「1億件」と表記したほうがいいでしょう。(もっとも、そうした空や多重アカウントも含めてその数を大々的に宣伝替わりに発表していたので、その反動を受けているとも言えますが…。)

一方で、ソニーは犯人探しにも意欲を見せており、犯人につながる情報を提供した人に賞金も検討している模様です。

ソニー、サイト攻撃者の情報提供で賞金の支払いを検討中か--All Things Digital報道 - CNET Japan

こうしたクラッカーの追及ももちろん大事だとは思うのですが、仮に犯人逮捕できたとしてもソニーが支払う賠償のすべてを犯人に支払わせるのは金額的にも難しいようにも感じます。同じ賞金をかけるのなら、むしろPSN復旧にあわせて「この新PSNのハッキングに成功した人には賞金贈呈」みたいなチャレンジを実施し、システムの堅牢性を誇ったほうが有益な気もするんですけどね。そこであっさりハッキングされたら台無しですが、賞金かければセキュリティ部隊の気合も変わってこようというものでしょうし。

いずれにせよ、流出した情報に対する保障、PSNの早期復帰、そして二度と同じ事態を招かない堅牢性、すべてを揃えることがPSNユーザーが安心して利用を続けるために不可欠の要素です。ハードルは高いですが、日本を代表する企業として日本経済に悪影響を与えないよう頑張っていただきたいものです。