セ・リーグのナイター実施に文科相らから自粛要請

3/25の開幕から、最初のカードだけずらして3/29の開催としたプロ野球セ・リーグ。しかし、4/5のドームでの阪神巨人を逃したくなかったのか、4/5より節電はしながらも東京ドームでのナイターも決行するなど、計画停電に苦しむ人達の意見を汲んだものとは言えない案でした。

今回、こうして決めた案を文科相および蓮舫節電担当へ報告へ。文科相役人とやり取りしながら決めた案で自信があったそうですが、あっさりと「関東・東北でのナイター自粛」を付きつけられました。

プロ野球:「ナイター4月自粛を」…NPBに文科相 - 毎日jp(毎日新聞)

元々、3/25の開幕を決めた段階で「政府の指導には従う」と断言していただけに、今回も再検討必須。3/26にはセ・パ同時開催も考慮してオーナー会議が開かれるようです。

とりあえず、2回も政府にNOと言われなければ判断できないセ・リーグ上層部には呆れるばかりです。巨人ファンとしても、恥ずかしい思いです。この程度のこと、国に介入されず判断して欲しいものです。実際、他のスポーツ興行、およびパ・リーグは判断できているわけですし。

試合しないと経済活動が、という意見も聞きますが、計画停電で現在、多数の企業、商店街などが営業時間の短縮などをして経済的影響を受けています。もともと経済的状況は厳しかったですし、決算間際の重要な時期です。おそらく、このために倒産・廃業するところも出てくるでしょう。球団経営が厳しいのは分かりますが、それは別に野球に限ったことではありません。東京23区が対象外になっている時点で不公平感が叫ばれている中、さらにプロ野球が特権意識でナイター断行しようとすれば、それは当然反感を買おうものです。ファンのいる地元で反感を買ってどうするつもりだったんでしょうね。

日本経済の復活のためには、いろいろな経済活動が通常に戻ることが非常に重要で、プロ野球が通常通り開催することもその中の一つだと思います。だからこそ、プロ野球だけが先んじて押し通すのではなく、トータルを見て復活していかなければいけないでしょう。今は国民に負の感情を振りまいている形のセ・リーグ。日本が明るくなるような、皆が納得出来る判断を今度こそ下していただければと思います。