ニンテンドー3DS ファーストインプレッション

昨日発売されたニンテンドー3DS

ニンテンドー3DS アクアブルー【メーカー生産終了】

ニンテンドー3DS アクアブルー【メーカー生産終了】

ニンテンドー3DS コスモブラック【メーカー生産終了】

ニンテンドー3DS コスモブラック【メーカー生産終了】

自分はネットで注文し、昼頃到着。一方、ソフトは結局何を買うか迷ってしまい、大手量販店で展示されていた体験版をプレイしてもどれもしっくりこず、結局未購入。本体内蔵ソフトだけを使ったファーストインプレッションとなります。

パッケージ

まずはパッケージ外見と中身から。自分が購入したのはブルーです。


マニュアルにARカード、ハード的には充電スタンドと本体、アダプタとシンプルな内容となっています。続いて本体。

質感は非常に高いですね。裏側は薄目の色合いになっており、この辺は好みが分かれそうです。またブルーの方も、それなりに指紋は目立ちますね。

本体仕様としては、タッチペンの位置が気になりました。3DSの場合タッチペンの位置が本体裏左上、というのが右手でタッチペンをとろうとすると、かなり面倒な位置なんですよね。なぜ右側面、せめて右上にしなかったか。十字キーのことを考えても基本は左で3DSを持ち、右手でタッチペンというスタイルなのに、なぜこんな取りにくい位置にタッチペンを配置したのか。しかも、結構しっかりロックされているため、本体を開いた状態で後からタッチペンをとろうとすると安定しませんし。

他には、クレードルの仕様も一長一短な感じ。このクレードル、まったくロックする機構になっていません。そっと乗せるとそのまま充電してくれる、という感じで、日々の持ち運びを重視した感じでしょうか。一方で、この仕様だと3DSをスタンドにのせたままひらこうとすると、下側を別途手で固定してやらないといけません。今後3D映像などをスタンドに載せて楽しむことも想定されていると思うのですが、そういった使い道にはあまりむかない作りかなぁ、と感じました。

メニュー

初期設定部分はシンプルなもの。最初に3D表示やボリュームの説明があり、その後日付の設定やプロフィールの設定などをしていく形。ネットの接続も最初に行うことができますが、無線接続の部分がキャラが出てきてウィザード形式で出来るのがちょっとおもしろかったですかね。やってることは大して前と変わってませんが、より印象としてはフレンドリーになったかと。

プロフィールのところでは、データをどの程度公開するか、といった情報を追加することができます。Facebookなどで、最近は日本でも個人プロフィールを公開する流れにはなってきていると思いますが、何かと炎上しやすい社会でもありますし、この辺は個々人の価値観次第で、というところでしょうか。

メニュー部分は、DSiと似た感じですね。画面上部にお知らせとかのアイコンが有るんですが、この部分がタッチでないと選択できないのがいまいちでしたね。頻繁に見るところだけに、パッと開けてぱっとキーで選択して選べるようにしてほしかったところ。他にも、単なるOKボタンがAボタンでスキップできたり出来なかったりするのも、いまいちな感じでした。

さらに、各ゲームの終了ボタンが用意されてないのもストレス。基本的にホームボタンを押して中断することしか用意されておらず、マルチタスクでもないので次のゲームに移るときに毎回「中断しているのを終了しますか?」と確認が求められます。これが鬱陶しい。iPhoneであれば、iOS3まではHomeを押せばアプリ自体は終了し、アプリによってはレジューム対応しているという感じでしたし、iOS4ではサスペンドモードですが、マルチタスクなのでいちいち別アプリ起動時に前のアプリの終了は求められません。なんで各ゲーム・アプリに終了ボタンを標準で用意しないのか、その部分は設計思想に疑問が残るところです。

内蔵ゲーム

今回の3DSには、内蔵ゲームが盛りだくさん。「顔シューティング」「すれちがいMii広場」「ARゲームズ」などが最初から楽しめます。

顔シューティングでは、自分の顔をまず取り込み、それから自動生成された顔が敵キャラとして登場してプレイ。ただ、最初の取り込みがどうもうまくいかず、微妙に顔がずれた状態でスタート。目や口の一がずれた感じでモーフィングし、そのキャラがキス攻撃とかしてくるので、もう気持ち悪いったらないという状態ですね。個人的には、こういった演出は好きじゃありません。笑いながらプレイはしてましたけど。背景はそのまま3Dカメラで撮った立体映像が表示されるので、その辺もおもしろいところではありますが、散らかった部屋だとおもしろさ半減です(苦笑)。あと、カメラの画質がいまいちですね。解像度が低いのは仕方ないとして、感度もいまいち。部屋でプレイしていて、ノイズが乗りまくりなのは、気になりました。iPhoneのカメラの方が全然性能もいいですね。立体に見える楽しさより、そのノイズのほうが気になってしまいました。

ARゲームは、最初に付属しているカードを使ってプレイ。はてなブロックのカードがメニューがわりになっており、これを移すことでいくつかのサブゲームが選べたりします。釣りはまさにどうぶつの森の釣りという感じ。魚がリアルになったのが3DSっぽいという感じでしょうか。的当ては、3D映像だけに、横から回りこんで打たないといけないような場所もあります。こちらも、狭いところでプレイとかしていると、あまり大きく体を動かせず、ちょっと鬱陶しかったですね。自分が動かなければいけないゲームの弊害を感じたというか。プレイしていて、ちょっと一息と椅子の背もたれにぐっともたれかかると、その拍子にカードからカメラが離れて警告メッセージが表示されるのも鬱陶しかったです。すごく、プレイする物理的な位置や距離が制約されるのが、窮屈な感じがしました。あと、ARゲームのように身体や3DSを大きく動かすプレイでは、立体視をしていると頻繁に映像がダブルクロストークが発生し、頭が痛くなってきます。ARゲームに関しては3D表示をオフにした方がよさそうです。その他、ビリヤードゲームではなぜか最後に龍が登場してアクションゲームに。釣りでも最後龍が出てきて、このあたりは統一感をだそうとしているというか、使い回し感がするというか。

すれちがいMii広場では、すれ違った人とパネル交換したり、ちょっとしたRPGみたいなプレイができます。すれ違った人の数、回数などで強さが決まっていき、その累計ですすめるところが決まる感じで、RPGというよりは累計ゲームという感じです。ちなみに、隣人に3DSを持っている人がいると、その一とばかり繰り返しすれ違うことになります。これはちょっと気持ち悪い感じがしましたね。Miiとかもあるので、おそらく個人特定されちゃうでしょうし。なまじスタンバイでもすれ違いができてしまうだけに、毎日隣人とすれちがう事になるというのは、気味の悪さも感じました。学校とか、会社とか、そういったところでならまだいいのかもしれませんが、あまり個人特定される名前やMiiは考えものかもしれません。

その他、ミュージックの方はDSiに載っていたものとほぼ一緒な印象。Mii作成は、自分の顔から自動生成できるのは楽でいいですね。Wiiで使っていたMiiを最初から持ってきて同一化出来なかったのはちょっと残念。あとからはWiiと通信して持ってこれますが、セーブデータに当たる自分のMiiの状態でWiiから持ってこれるとよかったな、と思います(もしかしたらできる?)。

まとめ

以上、ざっと内蔵ゲームにたいしての感想を述べてきました。全体的に辛口の評価になってしまいましたが、楽しくないわけではありません。ただ、立体視にしろARにしろ、いくつか弱点も見えてきたかな、というところも。UIとか、使い勝手的な部分でのつめの甘さもいくつか感じましたね。

立体表示に関しても、しっかり視点が定まるときには綺麗に見えます。自分の場合だとどうもボリュームを最大にすると映像のだぶりを感じたり、頭が痛くなってくるので、半分ぐらいのボリュームが適切ですね。他の3DTVとか見てもそうですが、どうにもうまく立体に見えないことが多いんですよね。そして、そうした不自然さを感じたときに、気持ち悪くなるというか、目が疲れるというか、頭が痛くなってきます。この辺は、3D全般での問題点と言えるかもしれません。アプローチ的には、バーチャルボーイのように視点のぶれが発生しないHMDの方が視聴には向いているのかな、とも思いました。特に、3DSを持って身体を動かす系の操作は、ゲームで多用されると厳しいことになりそうです。視点のぶれの発生する動きと視点のブレが現金な3D表示、両方のうりがマッチしてないところは残念なところです。

とりあえず、現状ではDSの延長、という感じで、すれちがい通信が大幅に強化されている、って感じですかね。平日、通勤通学で持ち歩いたときに、どういった感じで世界が広がっていくのか、それがたのしみなところです。